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限りないハイレベルを要求される令和の子育て

かつて、子供は放っておいても育つとされた。
地域社会や、家庭、学校に包摂され、昭和や平成の子育てはもっと「ゆるい」ものだった。

確かに、多少秩序に欠ける面はあっただろうが、少なくとも筆者が子供のころは、子供は子供のままでいることができた。


翻って、現代の子育てはどうだろう。
現代における子育ては、その要求されるレベルが青天井にまで高まっている

かつては、「明るく元気な子」を育てれば、それが子育ての「正解」だった。
しかし、今では「AIに負けないグローバル人材」を育てなければ、子育ての敗者と目されることも少なくない。


ただでさえ、変化の激しい時代である。

また、子どもに求められる資質そのものが激増している点も見逃せない。
消費者教育、主権者教育、金融教育、英語教育にプログラミング…
おまけにSDGsやLGBTにまで配慮しなければならない。


もはや、子供は子供のままでいることが難しくなった

このような困難な時代に「まっとう」な子育てをやり遂げることを、いったい誰が可能だと安直に言えるのだろうか。