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交錯する思いと復讐(劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonance感想)

⚠️この記事は「劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonance」のネタバレを含みます。ご注意ください。⚠️

こんにちは〜あやめですよ〜。
7月10日また舞台行ってきました!劇団『ドラマティカ』
私『あんスタ!』の方は2016年に始めて4年ほど続けてましたが、2年ほど前に『あんスタ!!Basic/Music』がリリースされて以降は色々追いつけなくなって今や半隠居の身です。
ストーリーも読めてないの多いからほぼにわかだなぁ……
今回はアプリ先行の恩恵を受けて、鳴上嵐ちゃん&北村諒くんオタクの妹と一緒に観て参りましたのでレポしていこうと思いますよー。(ありがたや…🙏)


あらすじ

毎回恒例のとりあえずあらすじからといきましょう。
毎度の事ながら公式ホームページの引用なので、さくっと読むもよし、さくっと読み飛ばすもよし。

あらすじ

実在するのかさえわからない謎のテロリスト『ファントム』―――
『あいつだけは絶対に俺が……!』 
 
バー「ta-ta」。
ギィ・フェルディナントがマスターを務めるこの店には、秘密を抱えた常連客のみが日々やってくる。

警察からの汚れ仕事を担うエージェントの朝比奈ルシカは、刑事である京極哲太との取引のために「ta-ta」を訪れていた。
とある事情から『ファントム』を追い続けているルシカに対し、京極は『ファントム』との接点があるとされる和蒜 デニス 健治確保のミッションを課す。
その和蒜を知る人物として、京極の部下である笠舞 歩が連れてきたのは死刑囚・雫 斗真。
京極の命により、ルシカと斗真はペアとして任務を遂行することになるが、非協力的である斗真に対しルシカの苛立ちが募っていき……。

絶対服従で俺のために踊れ、アシカ。』

 
果たして彼らは和蒜に、そして『ファントム』にたどり着くことができるのか―――
劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible Resonance
公式ホームページより

メインキャスト紹介(※敬称略)

朝比奈ルシカ役:鳴上 (北村 )
しずく 斗真役:月永レオ(橋本祥平)
京極哲太役:日々樹渉(安井一真)
ギィ・フェルディナント役:乱 凪砂(松田 )
和蒜わびる デニス 健治役:斎宮いつき (山崎大輝)
笠舞 歩役:氷鷹北斗(山本一慶)


劇団『ドラマティカ』

そもそもこの劇団『ドラマティカ』っていうのは『あんさんぶるスターズ!!』っていうゲームから派生した2.5次元舞台なんですが、この『ドラマティカ』は普通の2.5次元舞台(所謂あんステ)とは違って「ゲーム内のキャラ・日々樹渉くんが主催する演劇サークルの舞台」なので、つまるところ「役者さんが演じるキャラが演じる舞台」なわけですね。(ややこしすぎて同じ説明をしたら首を傾げられてしまった)

感想etc

ここからいくつかのパートに分けて感想(?)をだらだら駄弁っていきます。全編通してじゃなく基本的に好きなシーンだけピックアップして書いてくよ。
タグつけてるし冒頭にも記載してあるけどがっつりネタバレ含むので、ネタバレ嫌な人はここで戻ってね。
……流石にいないか。

音楽の話

何から先に書くか迷ったけどまず音楽からいかせて。
うん、あのね、好き(突然の告白)
1幕2幕それぞれの一番最初の曲がどっちもめちゃくちゃ好みだった。特に2幕の方はジャズっぽい曲調が超〜〜〜〜刺さった。早くCD出してください(脅迫)
和蒜と歩の曲も良かったし……和蒜の曲の雰囲気がValkyrieっぽくてやっぱ宗先輩にはああいう感じの曲が一番似合うのだなあと。ラップしてたのも珍しくて良かったんだけどもね。

演出の話

音量はちょうど良かった。大きすぎる部分もなく、激しめのフラッシュとか爆発とかそういう特殊なエフェクトもないから終始安心して見れました。歌ってるパートは歌詞が出たり、エフェクトかかったキャラの顔が映し出されてたりと映像もかなり作り込まれてた。
舞台で特に目を引いたのはやっぱり真ん中上部のスクリーンといくつか散らばってるモニター数台なんじゃないでしょうか。
ホール入ったときにスクリーンとモニターに表示されてた劇団ドラマティカのロゴがぱっと目についておお、なんか特殊なセットだなあと思ってはいたけど、まさか唐揚げの画像が映されるとは全く思わなんだわ。()
唐揚げおいしいよね。今日食べたよ(いらない報告)
そしてアンサンブルさんたち、セット移動させる黒子したり、はたまた戦闘員としてモブになったり、時には舞台セットの一部にもなったり、めちゃくちゃ動いててすごかった。いやほんと語彙力ないんだけどめちゃくちゃ頑張ってたよアンサンブルさん……マジで。優秀賞あげよ。💮

ストーリーの話

いやもうストーリーめっちゃ良かったよ!!!
めっちゃ良かったし、設定にも内容にも複雑なとことか難しいとこが比較的なくて理解しやすかった。難しい舞台はほんとに難しかったりするからね……
あんまり中弛みしてる部分もなくてサクサク進んでる感もあったし、見やすさとしてはかなり良かったんじゃないかな?
観る前にあらすじ読んでバトルメインかなーと思ってたけど、想像以上に全体的に暗くて重かったのほんと最高(ニッコリ)
前半にギャグシーンばんばん挟みつつ、物語に沿ってだんだんとシリアスに向かっていくのが良かったですねー。
ただ終わり方がちょっとよくわかんなかった…というか粗かった気がする。個人的には続き物なのかなって思ったけどどうなんだろ。
もしこれでACT3が全く関係ない話だったら打ち切り漫画感あるよね、俺たちの戦いはこれからだ!的な……
まあ、次に期待して待つとしましょう。色々ほっとかれてた設定とか過去とか回収されて欲しいし……

キャラとキャストの話

 斗真:月永レオ(橋本祥平)
斗真の笑い声がゲーム版のレオと同じすぎてめちゃくちゃビビった。え?レオじゃん……レオがいる…………ってなった。子供っぽいイメージは保たれつついつものレオと違って常にしかめっ面というか機嫌悪そうな狂犬ぽさが良かったよね。まあその誰も寄せつけないような狂犬ぽさの理由が最高なんですよね。後述しますね。斗真〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!(余韻)
殺陣のシーンで特に際立ってたけど、祥平くんの身軽な感じと斗真の機動力の高さがめちゃくちゃ解釈一致だった。
全身白でベルトがついてる衣装、妹は「サイバー系っぽい」って言ってたけど、斗真の性格とか死刑囚であることとかも踏まえるとあれはもしや拘束衣モチーフなんじゃ……????

朝比奈ルシカ:鳴上 (北村 )
なる姉ぇはマジでなる姉ぇだった。なる姉ぇになれるのは北村諒くんしかいないって改めて思った。出てきた瞬間から「うわ〜〜〜!!本物だぁ〜〜〜!!!」(語彙力)
とにかく顔ちっっちゃいし体ほっっそいし脚なっっがいのよ。造形美。なるほどね…………これがなる姉ぇ………………
ルシカの端々に滲み出るのが諒くんじゃなくてなる姉ぇなのがすごかった。殺陣もしなやかで、男っぽい口調の役だけど度々なる姉ぇの声とか動きが出るのがもう……これがドラマティカ……劇中劇らしさが存分に発揮されてた。
「殺人以外の汚れ仕事はさせられた」くらいの人間でありながらも結構感情的で衝動に任せて動く部分があって、そこが斗真と上手くぶつかって成長していくんだなあ……

ギィ・フェルディナント:乱 凪砂(松田 )
まず第一印象、とにかく岳さんの顔が良い!!!!!!!
岳さん面長クールイケメンって感じなんだけど、笑ってる顔は雰囲気全然違ってすっごい可愛いのよ。パンフの1番後ろ見た???めちゃくちゃ可愛くない??????
役としてはどえらく引っ掻き回したねぇギィさん…って感じ。
私はゲームの方はちょうどEden出たくらいからあんまり浮上しなくなったから凪砂のキャラも完全に理解してるわけではないけど、端々に見えるギィじゃない部分(凪砂なのか岳さんなのかは分からないけど)が良…………あんまり演劇演劇しすぎずナチュラルに演じてる感、好きだわ。髪の毛触ったりシェイカー振ったりする何気ない動きが劇の役以上の何かを感じた。
そして岳さんの上半身のガタイの良さに惚れ惚れした()

京極哲太:日々樹渉(安井一真)
京極さん、結構惹かれたキャラかもしれない。
歩を好き放題振り回してやきもきさせるけどそれは歩に対して全幅の信頼を置いてるからってのが堪らんのよ。最高。大好き。ありがとう。オタクそういうの大好き(クソデカ主語)
逆に言えば純粋に人のことを信じすぎちゃう人っていうか、その結果歩がスパイだったことも死んでなかったことも気付けなかったわけだけども。てかあらゆる業界の事情を握ってる人間がそんなんでええんすか?!?危なくない??!?!()
個人的に普段の渉には割と掴みどころなくてトリッキーな印象を持ってたぶん、京極さんが良い意味ですっごい人間くさくて演劇部の技術を感じた。
すげぇよ主催、お前が一番だよ…………

和蒜デニス健治:斎宮 (山崎大輝)
いやもうやべ〜よ。強すぎるよ。圧倒的帝王だよ……指パッチンで部下動かしてたのが特に好きだった()
喋る相手によって声の振り幅が変わるのもよかった。
ギィとか歩とかと話す時の柔らかくて弾むような声とルシカたちと敵対した時の蔑むような余裕ぶってる声、ほんとにさあ………………特に歩と喋るシーン好きすぎたので後述します。
そんで短髪も全身赤も似合う人と似合わない人いるのにめちゃくちゃ似合ってんだよな大輝さん…………すご…………
歌声もビブラートと声圧がえぐくて、Valkyrieの、斎宮宗の「完璧」を見せつけられた…………崇高の擬人化だ……
ACT2の中では一番そのまんまというか、私の中の宗先輩のイメージと役との乖離が小さかった気がする。私だけ…???

笠舞 歩:氷鷹北斗(山本一慶)
歩はねぇ…………後述するけど本っっっ当にヤバかった
なんだ??裏切りの擬人化か、おまえは……??????
一慶さんはとにかく歌が上手ぇのよ。でもただ単に音程が合ってるとかそういうんじゃなくて、パワーがすごかった。力込めて歌ってる時の強さとか芯の太さというか、低音がとにかく良かったんだよね。グワッと襲いかかってくるような強いエネルギーが無限に湧き出てんじゃないかな、あの人……
あと刑事の時と『ファントム』の時、立ち姿も顔も喋り方も何もかも全く違っててヒエエ〜ッてなった あのTHE・悪役な猫背で膝が曲がってる立ち方、良いよね……ゲスい笑顔と絡みつくような喋り方がよく似合うこって……
和蒜と歩のラブラブコンビに百億万点あげたい。

激ヤバ超重クソデカ感情っていいよね

観終わった後しばらく………………ってなってた。激重設定大好きオタクならみんななったでしょ???むしろならない人なんているんですか??????
私はイケメンが攻撃食らうシーンが大好きなので歩撃たれたときワーーー!!!!(歓喜)ってなって暗転するまで苦しんでる歩しか見てなかったんだけど()和蒜が撃つ前にギィが和蒜に合図送ってたってマジ?????円盤で確認させてください……
オペラグラス構えてた時間が長くてあんまり全体見れてなかったから他の方の感想見てひっくり返っちゃった そんな……そんなことある……???????????????

京極さんは歩に対して判断を一任したり荒めに扱ってたと思いきや京極さんは歩のことすごい好きだし信頼してたんだよなあ
……と思いきや歩から京極さんへのクソデカ感情で情緒が死んでしまった つらすぎる……何それ……好きじゃん……
私さあ……「闇側の人間が光に憧れてしまう」みたいなシチュエーションめちゃくちゃ大好きなんだよ……闇のオタクなら分かってくれるはず…………

和蒜のためにスパイとして潜入してたはずが京極さんに憧れてしまって、どれだけ無理難題に振り回されても憧れの人に認めて欲しくて。そういうちょっと絆されちゃう敵好きだわ……
歩自体はどこまでいってもダークサイドの人間なんだろうけど実は京極さんにも本心から憧れてたんじゃない???あの言葉は嘘じゃなかったんでしょ????
2回目死亡シーン後の「京極さん相手ならこれくらいやらなきゃ」みたいなセリフにもそれが表れててさあ……
ほんとああいうキャラ好きなんだよな〜〜〜 和蒜には「あのノリが嫌いだった」って言ってたけど実際ちょっと楽しかったなって思ってたらいいなっていう幻想…………
思い返してみるとハイスペ陰キャメガネキャラって大概裏切る(経験談)んだよなあ 分かってた 分かってたけど信じたかった自分もいるんだよ……!!!(台パン)

そういえば京極さんは歩がまだ生きてることは知らないんだよな もはや歩と呼んでいいのかもわかんないけど……スパイだったら偽名の可能性高いし……
てか発砲音&血糊カプセルなのになんで頭撃ち抜いたって思ったんだ斗真 ちゃんと見たのか???()

好きなシーンの話とか

歩の2回目死亡シーン後の和蒜が歩起こすとこ個人的にめっちゃ好きなんすよ。
あんだけヴィランなのに歩起こす時は肩とんとんってしたり優しく歩、って呼ぶのエグくないか???仮死状態から目覚めてフラついてる歩に手貸してあげる和蒜 何それ 優し…………
和蒜と歩がどういう経緯で相棒してるのか全く分からなかったけど半永久的にラブラブしてて欲しい気持ちはありつつ、和蒜のことだから歩を捨て駒の如くバッサリ切り捨てるシーンもめちゃくちゃ見たいんです私は……

斗真とルシカが共闘してるシーンの曲で、斗真パートでルシカにスポットライトが当たってない時に首を左右にクックッて捻る動きしてたの誰か見てました?!?!!?!??!
妹に話したら見てなかったって言われて……私1人で悶えてた…………Twitterで感想読み漁っても書いてなくて……ほんとかっこよかったんだあの一瞬の動きが…………

あと斗真が歩をルシカに任せるシーン、斗真の「これは命令だ。くたばんじゃねえぞ」みたいなセリフでぎゃーーーー!!!!ってなった そういうセリフマジで大好き……
唯一の親友を失ったのが深い傷になってもう誰も失いたくないが故に自ら孤独になろうとしてルシカとか周りの人達に棘々しく接してた斗真がちょっとずつルシカと打ち解けていくのとかもうさ、オタクが好きなやつじゃん……………………(何回目?)

あとこれはただの拡大解釈妄想なんですけど、ルシカって(綴りは違うけど)イタリア語で「水平線にキラキラ輝く光」って意味があるらしいんですよね……ルシカ……
和蒜に騙されて死刑囚になって、唯一の友達も行方が分からないまんまで、ドン底の斗真にとってルシカは光に見えたのかなって思うと…………🤦
苗字の「朝比奈」も一説によると「陽の射す処」って意味が由来なんだとかなんとか。
朝焼けに照らされてキラキラ輝く水平線みたいな朝比奈ルシカ、どれだけ汚れてても光属性すぎてしんどいな……


ちょっと間延びしちゃったのとあんまり時間かかってもあれかなって思ったのでとりあえずここまでにしときます。いや、ほんと面白かった(語彙力)
ACT3に期待!!!続き来てくれ!!!!頼む!!!!(懇願)(締め方雑すぎ)

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