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舞台『ハザカイキ』のすすめ — 三浦大輔による巧みな演出/丸山隆平という、人に寄り添う役者/恒松祐里の制御力 —
劇作家・演出家・映画監督である三浦大輔氏のオリジナル作品の主人公の名前は、すべて“菅原裕一”である。そしてその恋人の名前は“鈴木里美”、友人は“今井伸二”だ。同じ人間だというわけではない。名前が同じ理由は、過去のインタビュー記事によると、「考えるのがめんどくさいから」「それほど意味はない」「似たような駄目な男が登場するので、 統一したら面白いかなと思ってやっているというだけ」だという。 二十何代目か、の菅原裕一が登場するのが、舞台『ハザカイキ』である。 三浦氏の3年ぶりの新
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【映画感想文】宝塚星組『RRR』を観てきた! よかった! 元気出た! 『VIOLETOPIA』も刺さりまくった! そして、谷貴矢さんのコメントに心打たれた
楽しみにしていた宝塚星組公演『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』を観てきた。 宝塚で映画『RRR』をやると聞いて、誰もがそう思ったように、わたしもマジか! と驚いた。 ぶっ飛んだストーリー、ぶっ飛んだ演出、ぶっ飛んだ面白さ。映画としても破綻ギリギリというか、もはや破綻しているけれど、そんなことはどうでもよくなる奇跡の作品『RRR』、果たして、舞台化できるのか? いや、でも、宝塚ならできる
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【観劇記録】新宿梁山泊 第76回公演『少女都市からの呼び声〈若衆公演〉』下北沢ザ・スズナリ —3連続公演という旅—
本記事はあくまでも個人的な雑記であると断ったうえで、感じたままを記していきたい。 同じ演目の舞台演劇が、異なるキャストと演出で3連続で公演されるということは、そうそうない。 観客として、それを全て体感するという経験も貴重である。 唐十郎作の戯曲『少女都市からの呼び声』。 2023年の夏、花園神社でのテント芝居から始まり、東急歌舞伎町タワー・THEATER MILANO-Zaのオープニングシリーズとしての公演、東大阪市文化創造館での大阪公演、そして下北沢ザ・スズナリでの若
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