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園だより〜子どもが物語る四季の景色

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園だより 〜子どもが物語る四季の景色、いのちの然るべき時間の流れ ー 成長発達していく過程はその子その子それぞれに然るべき時間の流れがあって、成長発達にも個性が現れま… もっと読む
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記事一覧

6歳、次の時代へ

寒さの中にも暖かさを感じる日が増えてきました。
6歳になった子どもたちが巣立ちゆく季節。

人間は7年をひとつの区切りとするリズムで生きていきます。

最初の7年である0〜6歳はからだをつくることにエネルギーが向かう時。
生きることへの欲求、からだを感じ動かす。ひたすらに自分の器に向かってきた時。

歯の生え変わりが始まる6歳を迎える頃は大きな変容を迎え、からだをつくるために、自分の器に向かってい

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覆い(境界線)をつくる

このところほしぐみではよくオイルケアをしています。

冷えた風にあたり暖房で乾燥もする季節
カサカサした肌は子どものからだを〝覆う〟機能が弱くなっています

覆いがないと風や衣服などの些細な外側の刺激に対しても敏感に反応し、常に刺激を受けている状態。落ち着かない状態になります。

そうした目覚め過ぎた状態でいると、周りの人の気配や空気感にもいつもより過剰に反応しそわそわ、ピリピリせずにはいられなく

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内側に光を見出すークリスマスの頃

日が短くなり、外側の光が最も小さくなるこの季節、クリスマスの4週間前から特別な時間がはじまります。
まず子どもたちが体験するのは〝りんごろうそく〟。
暗い部屋の中螺旋状の道を辿った先で手にしているりんごろうそくに灯火をもらいます。

外側の光が小さくなる時に内側の光を強めていけますように。
これから先のその子その子の人生において困難に出会った時、光を観ることができますように。
そうした祈りに包まれ

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静けさをつくるー意識的に聴くということ

急に寒くなりました。
それでも日中は暑い日もあり、子どもたちも本調子じゃなく、そわそわイライラしがちな様子です。

あれしたいこれいやだと気が上がっている時や日常の中の習慣として、

子どもが〝意識的に聴こうとする〟瞬間をつくるように心がけています。

たとえば
リモコンやスイッチは子どもにとって魅力的なもの。その時に、

「ちゃんとピッて鳴るか一緒に聴いててね」

と子どもに伝え、まず大人が静か

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冷やさないーまんべんなく温かさを。

お盆が過ぎ、秋の訪れ
最近また明け方寒くなり、日中暑いのにもかかわらず身体の奥に冷えが残りやすい季節になってきました

身体の感覚の鈍感さや敏感さ不快感などがあると特に身体の末端に意識が向きにくく上へ上へと気が上がり熱も頭にこもります
熱は原動力。冷えて動かなくなる部分もオーバーヒートする部分もからだ全体の不調に繋がります
昔から頭寒足熱がいいとされます

機嫌が悪かったり、ごはんの食べが悪かった

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自分のからだと出会い、世界に触れる

⭐︎ぐみは理学療法士と一緒に毎日を過ごしています。

今はこどもたちそれぞれの個性がそれぞれの特性を持った身体とがんばって慣れ親しんでいく時期。

例えばお着替えの時間、
この子がズボンを脱ぐ時 少しでも多く自分でできる部分を増やすにはどういう場所で、どういう体制で、どう声かけをしたら、自分でできることを楽しみながら行為に繋げられるか、

そんなことを考えています。
ほんの少し身体の向きを変えてあ

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習慣がわたしをつくる

新しい生活がはじまって2ヶ月半、
いろいろな新しい習慣が身についてきました

思い通りにいかず泣くことがあっても、その後で習慣となりよく知ってる活動があることでそちらに意識が向き、安心し、すぐ切り替えられるようになりました

知っていること、できること、
が増えることは安心をつくります

繰り返し、リズムがある暮らし は安心をつくります

子どもそれぞれの毎日の中に“いつもの習慣”が増えることは

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泣くこと

1ヶ月が過ぎました

4月はじめ
新しい環境に戸惑い泣いて、少し慣れてきて。
2週間経ち
状況や様子がわかりはじめたことでまた泣いて、そうしてまた笑顔の時間が増えてきました。
きっとまたすぐ新しいことと出会い、新しい自分の気持ちと出会い泣くのだと思います。

お迎えの時お母さんを見て涙が溢れる。
離れている間無我夢中ではじめてのことに戸惑い目一杯触れて笑って、我慢して、頑張って、そのあとだから溢れ

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自分と世界と出会う場所

⭐︎ぐみは 今年度 子ども3人 スタッフ2人の 5人ではじまりました

子ども同士の大きな集団に入る前に必要な

自分の身体を感じ、
自分の身体を取り巻く世界との出会いを体験し
自分以外の他者との関係をつくりはじめること

新しく入園してきた彼らがこれらのことを獲得していく為に
⭐︎ぐみでは マンツーマンに近い形で大人が手助けしていきます

自分の身体は居心地がいいな
自分の周りの世界は居心地がい

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