才能

「お母さん、また、250円持たせてください」
「えっ?またですか?」

娘が幼稚園に通ってた時の出来事

250円…

これは、幼稚園で使うお絵描き帳の値段

娘はお絵描きが好きで
月に3冊は使いきってしまっていました。

先生も申し訳なさそうに
電話口で…

持ち帰ってきた落書き帳は、
びっしりと隙間なく絵が描かれてるので
これは仕方ないなぁと思ったものです。

先生も「こんなにびっしり書く子はそんなにいないんですよ」とびっくりしていました。

お絵描きを教えた訳ではないのですが、
気づくといつも何か書いてました。

私は絵が苦手です。
学校での授業で一番嫌いだったのは
「お絵描き」
いや…
美術が嫌いでした。

子供の頃、塗り絵を買ってもらい
「好きなようにぬってごらん」と言われて
私は、一色で塗りつぶしたそうで

「他の色も使ってごらん」

と言われても
また、別の色で塗り潰すという
変な子でした。

「いろんな色で色付けしてごらん」と
見本を見せてもらって
やっと、「いろんな色で」の意味がわかるという変な子でした

色んな色を塗り重ねていたら
「その上を爪楊枝でぐるぐるしてごらん」と
言われて、ぐるぐる〜

わぁー!✨

その時
広がった色の世界に感動した事を
覚えています。

「絵が描けないなら、こんな風に絵を描くこともできるんだよ」

そういわれて感動した事もあります。

後に、ある絵本で
この時のことを思い出す事になります。

さて
娘のお絵描き…

幼稚園の先生から
「絵画教室に行かせてみてはいかがですか?
きっと伸びると思うのです」と言われました。

娘に聞いてみると
「やだ」というので、幼稚園生だし、
習い事はまだ早いし、何より、本人はやりたくないと言ってるから、と、諦めました。

後に
「えー!やらせてもらえば良かった!」
と言ってますが、私は
ちゃんと、聞きましたから!(笑)

絵を描くというのは
観察力が必要といいますが

観察力や想像力は
何も絵を描く事だけに必要ではないのです。

その力は
創作にも生かされます。

私は小学生で詩を、中学生で小説を書いていました。

驚いた事に、夫も何やら、書いていたみたいですが、教えてくれません

そして
そんな夫婦の子供だからなのか

子供達も創作が好きです。

才能、云々ではなく
ただただ、好き、ということなのだけれど

才能なんて
どうでも良くて

とにかく
好きな事を
好きなようにやる

それでいいんじゃないかな

と思っています。

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