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波瀾万丈

旅行の思い出といえば
やっぱり、新婚旅行です

なんか、ちょっとはっぴいな想像しちゃいます?

これを聞いてもそう感じますか?

12月の暮れ
私達はヨーロッパに新婚旅行に行きました。

訳あって、年内にどうしても結婚したくて
慌てて、式場を探し、旅行先を決めなくてはいけませんでした。

さて、式場が決まり、旅行先は何処にする?
やっぱり、ハワイかな

…なんて、悠長な事を考えながら旅行会社へ。

『ハワイに行きたいのです。』

受付のお姉さん、言いにくそうに
「ただいま、キャンセル待ちが3組で」

12月!しかも、お正月を挟む
混むに決まってたんですよね😅

どうしても、年内には出発して
年明けに帰国したかった私達

「今からでもいける旅行ツアーありますか?」

ダメ元で聞いてみました

しばらくして
「ありました。後3組です」
係の人の声に心が躍る
「何処ですか?」
ウキウキ気分で…
「ヨーロッパです」

え?え?
予想もしなかった場所に困惑
ヨーロッパ?ヨーロッパ?
えーっと…

「今、冬の時期なのでツアー料金が安くなっています」

他は全部埋まってるとの事。

若干、不安を感じながらも
こんな時でないといけないな、と
申し込みました。

何故寒い季節に
寒いところへ?

家族や友人に言われたのだけど

まぁ、海外でアジア圏じゃなきゃいいと思っていたし、ヨーロッパなんて、未知の国。
真冬だろうが、関係ない。とワクワク。

出発の日
成田空港まで憧れの成田エクスプレス。
大きなトランクをガラガラと引きずって
乗り込み、ワクワクドキドキ
飛行機は初めてではないけれど、成田空港から出国…そう、出国するのだ!…の初めての事。緊張はピークに

飛行機の中で一泊なんていうのも
初めての体験。
窓にはシェードがかけられて
薄暗い機内の中、眠れずにキョロキョロ。
シェードの隙間に顔を突っ込んで、外を見ると明るい。慌てて、シェードを閉める。

なんだかんだ朝が来て
シェードが開けられて広がった世界は
チューリップ…

これが、噂のチューリップ畑かぁ

離陸体制に入った飛行機がチューリップ畑に…と思った瞬間、急上昇。

な、何?
何が起こった?

機内に流れる他国の言葉
日本語はない

機内に流れる不穏な空気

シートベルト着用のサインは消えない

青ざめる乗客

数分後、無事に空港に到着
「なんか、危なかったみたいです」
添乗員さんの言葉に、旅行初日から…と
不安に…はならなかった。

現地は大寒波

行くとこ行くとこ、大雪…

シンデレラ城のモデルになった
「ノンシュバインシュタイン城」に行った時はホワイトアウト状態。
遭難するかと思いました。

ハプニングはまだ続きます。

フランスの空港での事
免税店で家族へのお土産を買い、
移動までの時間を待っていた時、
聞き覚えのある日本語が…

「ねぇ、もしかして、私の名前がアナウンスされてるかも」
私は夫にきいてみました。
が、夫は聞こえないと。
何度も繰り返されるアナウンス。

やっぱり!

私と夫は添乗員さんを探して、
訳を話すと、
「聞いてみます」とインフォメーションに聞いてくれました。

な、なんと!
やはり、私の名前に間違いなく、
な、なんと!
クレジットカードが届いていると。
見せられたカードは間違いなく…

ぞーっとなりました。

レジに忘れたのを店員さんが届けてくれたとの事。悪用された気配もなく、ちゃんと戻ってきたので、添乗員さんも珍しいとおっしゃってました。

フランスの牡蠣の美味しいお店で
みんな楽しく食事をして、その後、
年明けのシャンゼリゼ通りに向かう人と
そのまま、ホテルに帰る人とにわかれました。

私達夫婦ともう1組のご夫婦は、
「帰りましょうか」とホテルに向かいました。

この判断が明暗を分ける事になります。

翌日、集合時間に集まると、体調が悪い人がたくさんいました。

熱まで出てる人もいました。

なんとか、みんなで日本に帰ろうと、
空港まで行き、搭乗手続きをしました。

ところが病人が出たということで
乗せられない、乗せられるの、押し問答が
続き、結局、長いフライトに病人は乗せられないとなり、熱を出した人が残る事に。
一緒に参加した人も残ると言ったのですが、
添乗員さんが帰国を促し、添乗員さんが残り、私達は添乗員さんなしで帰国しました。

日本に着くと、旅行会社の方が到着ロビーで
申し訳無さそうに立っていました。

はて?添乗員さんが同乗できなかったから?
と思ったら…

皆さん、申し訳ありません
皆さまのお荷物が手違いで乗せられていない事が判明しました。つきましては、後ほど、こちらから発送いたしますので、宅急便の伝票の記入をお願いします

な、なぬ?
荷物がない!と

旅行会社の方のお話では
荷物は別の飛行機に乗せられてしまい、
別の国に…という事。
荷物の行方は確認できているから安心してくださいと。

絶対、返ってきますよね!

必ず、お返します!

どうやら、乗る乗らないの押し問答の時、
手違いで別の飛行機に…

ひたすら謝る旅行会社の方。
悪いのはこの人じゃないのにな…

宅急便の伝票を「お願いします」と渡して
帰路につきました。

荷物は数週間後
ちゃんと、戻ってきました。

結婚して、すぐの旅行でこれだけ
たくさんのハプニング。
よく無事に帰って来れたなぁと思ったのでした。

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