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部下のモチベーションを上げる上司と下げる上司の違い

「もう無理だ。会社辞めよう」

そう心に決め、上司に退職意向を話しました。

この会社で退職意向を示したのはこれが2回目。

しかし、その2回とも私は退職を思い止まり同じ会社で働き続けています。

転職先がなかなか決まらなかったとか、ものすごい引き止められて辞めたくても辞められなかった等という後ろ向きの理由ではなく、

「もう少しこの会社で頑張ってみたい」と、私自身の気持ちが前向きな方向に変わったからです。

「会社辞めよう」と心に決め、退職意向を申し出た私の気持ちを2回も思い止まらせ、前向きにモチベーションを高めることができたのは、

まぎれもなく、上司のおかげ。

部下のモチベーションが下がっている時に、もう一度「頑張りたい」と主体的な気持ちを引き上げてくれる✨

上司の鏡です。

では、そんな「部下のモチベーションを引き上げる上司」とはどんな特徴があるのでしょうか。
また一方で、「部下のモチベーションを下げるダメな上司」は何が違うのでしょうか。

私なりに分析してみました。


ちなみに前提として、「部下のモチベーションが下がっている時」に、
再び引き上げてくれる上司のことを、私は上司の鏡だと言っています。

もともとやる気があってモチベーションが高い状態の時は、上司が何を言っても言わなくても、部下は自ら前向きに仕事に取り組むものだからです。
そういう状態の時は、上司がいなくても勝手に部下は働きます。

それから、部下が「辞めたいです」と退職意向を申出る時は、かなり腹を決めて勇気を出して言っています。
ちょっと辛い、嫌だ、と軽い気持ちではなく、本当に、本気で辞めようと決めてかかっているのです。

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部下のモチベーションが下がっている時に、再びやる気を引き上げてくれる上司は、部下の話をしっかり聞き、部下の気持ちに共感し、上司自らが改善提案をしてくれる、という特徴があると思います。

特に、部下の気持ちをよく聞く”傾聴”"共感"がものすごく大切。
そしてその上で、部下の気持ちを前向きに変えるような”改善提案”をしてくれるんです。

具体的には、こんな会話。


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部下のモチベーションをあげる上司との面談

👩:もう、会社辞めたいと思っています。

👨:そうか。とりあえず、今思っていることを話してくれる?(←理由は?と直接的に聞かない)

👩:この先もこの会社で仕事を続けていくモチベーションがないんです。今までいろいろやってきたけど、なかなか結果が出せないし、もう限界かな、と思ってしまって。

👨:そうか。確かに今の組織だとなかなか結果が出しにくいのは分かる。それは会社の課題とするところだと私も思うよ。(←決して部下のせいにしない)だから、実は私もあなたに相談しようと思っていたことがあるんだ。

👩:そうですね。今のやり方で続けることに前向きになれないんです。

👨:うんうん。今私が考えているのは~~(中略)~~。
   だから、これからはこういう風に考えてるんだけど、どう思う?
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部下が辞めたいという気持ちを、まずは同意、共感してくれる。そして、その気持ちを踏んで、新しい提案をしてくれるんです。

一方、部下のモチベーションを下げる上司の会話はこんな感じ。


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「部下のモチベーションを下げる上司の面談」

👩:もう、会社辞めたいと思っています。

👨:そうか。どうして?(←すぐ理由を聞きたがる)

👩:この先もこの会社で仕事を続けていくモチベーションがないんです。今までいろいろやってきたけど、なかなか結果が出せないし、もう限界かな、と思ってしまって。

👨:そうか。でも結果が出ないのはまだこれからだと思うよ。ここで諦めたらもったいないよ。(←部下の気持ちに寄り添っていない)

👩:でも、今のやり方で続けることに前向きになれないんです。

👨:うまくいっていない時ってそう思っちゃうのは分かるけど、でもまだできることがあるんじゃないかな。(←部下の気持ちを無視してただ引き止めるだけ)
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部下の「辞めたい」という気持ちを理解しようとしたり、共感しようとせず、ただ引き止めているだけ。
しかも、部下の気持ちに対して「でも~」と否定してしまっているので、部下は余計に「気持ちを分かっていない!」と反発したくなります。

「今のやり方で続けるモチベーションがない」と話している部下に、「まだこれから」とか「もっとできることがある」と無責任に言うだけで、現状を改善しようと寄り添ってくれていません。

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人って、自分の気持ちを否定されると、余計に反発したくなるんだと思います。軽い気持ちではなく「もう辞めたい」と腹を決めて話すくらい、真剣に考えた末に話していることであれば尚更。

モチベーションが下がっている時、部下は不安や不信感等でメンタルが不安定になっています。
そんな精神状態を察し、気持ちに寄り添ってくれる上司には安心するし、「こうしていこう」と提案をしてくれると信頼できます。
また、「ちゃんと上司も考えてくれているんだな」と、部下は嬉しく感じます。

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上司・部下の関係に限らず、人間関係のコミュニケーション全てにおいて共通して言えることではないかと思います。

ちょっと考えたらわかること。
人は誰にでも承認欲求があります。
気持ちを分かってほしい。認めてほしい。共感してほしい。同意してほしい。
不安を感じているからこそ、安心したい。安心させてほしいから、人に相談する。

以上、モチベーションが下がっている部下のやる気を再び引き上げてくれる上司の特徴は、
①部下の話を傾聴し、共感してくれる。
②部下の気持ちを否定しない。
③上司自ら提案してくれる。

あやはな的分析結果でした👋

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