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生きてるだけで精一杯♨

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日々の雑談系のnote
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#エッセイ

ファミレスで元恋人さんと遭遇する

ファミレスで元恋人さんと遭遇する

窓辺から朝日が差し込む午前9時。

私はモーニングセットを一心不乱に食べていた。

家賃を納めたいほど大好きなデニーズの店内で。

目玉焼き2つにトースト。

新鮮なサラダにベーコン、ウインナー。

バターとジャムまで付いて599円(税別)か。

ったく、一体どこまで良心的なんだか。セブンアンドアイホールディングス。

全力で推せる。

仕事で疲れた脳を冷やしながら独り黙々と食べると、やや思考が混

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4週間「SNS断食」したら元の世界に戻れなくなった

4週間「SNS断食」したら元の世界に戻れなくなった

今年の年明け、私は約4週間にわたりSNS断食を行った。

理由は、以下の通りである。

・Twitterの利用頻度が、「ツイ廃」の領域に達していた

・自分の名前や、自分が執筆した書籍についてエゴサーチをしてしまう

・SNSで手軽に情報を得られることで、「自分で物事を考える筋肉」が完全に衰退していた

この3つの感覚に、疲れきっていたからである。

さらにその頃、私のような者でも見知らぬ方から誹

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ディズニーランドの花火と、父の記憶

ディズニーランドの花火と、父の記憶

私は、父のことが全然好きではなかった。

好きではないというより、正直なところ、彼に対して興味が持てなかった。

血は繋がっているがただそれだけで、同じ家に住み、時々食事を共にするだけ。

あとは互いに別行動で全然OKだし、たとえ父が私の知らないところでどこに行こうが何をしようが、それは知ったこっちゃない。

彼が私を傷つけない存在であればそれでよいし、彼によって養われていることは、私にとって当然

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自分が尋常じゃなく繊細だと思ったらHSPだった①

自分が尋常じゃなく繊細だと思ったらHSPだった①

「うわぁ。せっかくの誕生日なのに、仕事が入っちゃうなんて可哀想!」

作家活動を開始してから初めて迎える、書店イベント。

その開催日が、私の30歳の誕生日と重なることが確定した日のこと。

それを知ったKは、憐れみながら言葉を続けた。

「せっかくの誕生日なのに、旦那さんとか彼氏とかと食事に行かず、仕事だけしてて良いのか!?」

彼は鼻の穴を膨らましながら、まくし立てる。

若干、鼻毛が出ている

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終わった恋の、正しい始末のつけ方

終わった恋の、正しい始末のつけ方

「本当の愛」というものを知らないくせに、大きな口を叩きますがね。

大人になると、時々、常軌を逸した失恋を経験してしまうことがあるじゃないですか。

あれ、なんとかならないもんですかね。

「あの経験をして良かった」

そんな風に思えるのは少なくとも数年先で、あいつに似た姿を街中で見かけるだけで、普通にパニックになりますからね。

「可愛い私を見ろバカ後悔しろ死ね」という思いから、SNSをアヒル口

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それでも懲りずに恋をする

それでも懲りずに恋をする

会っていない時間も
好きだという気持ちが成長する

自分の中に根っこが生えて
まるで、明日も彼に会う予定があるみたいに
それくらいは当たり前に
そのことばかり考えてしまう

二度と会えないあの人に
いくら思いを膨らませてみても
それって意味ないことなのに
なぜか忘れられない相手って、いる

お酒は飲まない
酔ったら電話してしまうから
お酒は飲めない
過去の写真を見返してしまうから

もう良い歳なん

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