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出来ることと出来ないこと

前回からまた少し時間が空いてしまいました。
実は健康診断の結果で2つほど要検査で引っかかりまして。一つは去年と同じ眼圧。これはそのあとすぐに眼科に行ったので大丈夫でした。問題はもう一つ…。まぁ、来週検査するのでわかってからいろいろ考えようと思います。取り越し苦労は自分の仕事のペースを乱すので。

さて、その取り越し苦労といえば、これも毎度のことなのですが、塾生で忘れ物や宿題忘れが多い生徒が一定数います。ほぼ同じメンバーです。
忘れてくるたびに怒っても直らないというのは分かっているので、(そもそも怒らないので)その都度質問をしています。

Q:どうすれば忘れないだろうねぇ?
A:学校から帰ったらすぐにカバンの中を確認して、必要な道具を確認すればいいんだけど、それを忘れちゃうんです。
Q:そうなんだ。じゃあ、カバンを確認するきっかけがあったらできるのかな?
A:はい、たぶんできます。
Q:何をきっかけにしたらいいだろうね?
A:それは……

と続きます。
1回で直るとは正直思っていないので、この件は何度も何度も繰り返しています。そろそろ直ってほしいですが。
そんな子に、一つでも忘れ物が少なくなったらみんなの前で褒めておきます。
「すごいよ!みんな聞いて!○○さん、今日は忘れ物一つしかありませんでした!」
(みんな)「おぉ~!(パチパチ…拍手)」
社交辞令だとわかっていても、拍手されて褒めてもらったら少しは嬉しいみたいです。

今日は何が言いたいかというと、出来ることと出来ないことの違いって何なのか?という話です。
成功体験じゃなくてもいいのですが、子どもが出来ないことをできるようにするには、一回体験していないとイメージできないので、小さな成功やチャレンジを想起させるようにしています。
やってみて「もしかしたらできるかも」と思えることが、出来ないことを克服するきっかけになると思うのです。また、それでもできないことは、周りに頼ってほしいですね。

逆に、今出来ていることは、それをするたびにテンションが上がるので、言われなくても何度も何度も繰り返し、こちらが何も言わなくても勝手にやっています。そして覚えてしまいます。


メモの魔力(前田 裕二)の中でたこわさ理論という説明がありましたが、子どもたちの勉強や生活態度にもつながるものがあるかも…と思っていました。

人が何らかの対象に「好き」という気持ちを向けたり、「こんな風になりたい」という気持ちを抱くのは、原則として、経験が多大に影響しています。経験していないこと、知らないことは、「やりたい」と思うことさえできないのです。であれば、経験の数自体を増やして、「やりたいこと」を見つける確率を上げましょう。真剣に動けば、必ず、見つかります。そして、ひとたび見つかったら、全力でその「やりたいこと」にぶつかっていってください。

メモの魔力(幻冬舎)
前田裕二

最初が成功であれ、失敗であれ、経験したことがあれば、それを好きになる可能性がある。「やりたいこと」になっていく可能性があるということなのかもしれません。
ですから、最初に登場した宿題忘れの子も、忘れものをして困った経験も、忘れ物をしなくてよかった経験もどちらもしているので、この子は忘れ物はいずれしなくなります。
あとは、これからも忘れ物をしないように、どうやったら忘れないかを考えるための質問をし続けていこうと思います。

忘れ物をしないことも、普段の勉強の仕方も、やったことはあるので「やりたいこと」につながるはずです。ではなぜ続かないのか?
それは、
・出来た時に一緒に喜ぶ人がいなかった。
・その先の結末を見ないで終わった。
・目の前の楽しみを優先した。
などといったことが挙げられるでしょう。

残念ながら、勉強の頑張りの先に、ゲームをやってよい、とか動画を見る時間を設けるなどといったご褒美をやってしまうおうちの方は多いです。そちらの方が楽しいに決まっているのですから、勉強はやりたくないものになっていきます。

私は個人的には、どちらもやれる状態をキープすべきだと思います。ご褒美は(時々)あとからサプライズであげるほうが、もっと喜んでくれます。まぁ、おうちの方を説得するのがまた難しいんですけどね。

まとまりが無くなってしまいましたが、出来ることと出来ないことは実は表裏一体だということをお伝えしたかった今日でした。

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いつもありがとうございます。
気が付いたら100フォロワー超えていました。うれしいです。
これからも塾講師のコーチングを綴っていきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。


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