自分が好きな子はがんばれる
ありのままの自分を認めている子は、自分の良いところも悪いところも理解していて、そういう自分が丸ごと好きなのです。
だから、例えばテストで思うような点数が取れなかった時、部活でレギュラーになれなかった時、
「もう少し努力出来た部分があったかもしれない」
「次はもっとこうしよう」
とモチベーションを維持し続けられます。
しかし一方で、自分を認めていない、自分を好きでない子は、
「自分はダメだ」
「何をやっても上手くいかない」
と悪い方向へ自分を追い込んでしまいます。
それがエスカレートすると、
「自分なんか何をやってもダメだ」
「一生懸命やったってムダだ」
と努力することすら否定してしまいます。自信も努力も、やる気(モチベーション)も全部失ってしまいます。
セルフエスティーム=自己尊敬
これは言い換えると自分を好きになること、だと考えています。人は生まれてから最初にお母さんに出会い、お母さんが周りの人とのつながりを広げてくれ、友達ができ、人と関わることで生きていくために必要な技術、言葉、知識などを身につけていきます。
自分が他者と関わりながら生きていることに(役割を果たせることに)喜びを覚え、世の中で生きていくために成長を続けていくのです。そのために必要なのがセルフエスティームです。
つまり、自分を認めている、受け入れている状態にあって初めて、更なる成長を遂げるのだと思います。
セルフエスティームを高めるために何が必要か?
子どもが生まれてすぐのころは、1人で生きていくのはもちろん困難ですから、親は一生懸命に世話をします。食事もおむつも。親が子どもの世話をするのは当たり前のことです。できないことができるように、手本を見せ、一緒に取り組み、1人で出来るようになったことを共に喜びます。
しかし、他者と共存する世の中で、そのある意味ルーティンとなっている共感の体験(共に喜ぶこと)を忘れさせてしまう場面が多くなってきます。
例えば、他所の子と比べること。
「あなたはどうしてできないの?」
「なんでそんなにダメな子なの!」
これでは本当に自分はダメな子なんだと、心の奥に刷り込んでいってしまうでしょう。
他の子の家庭状況はあなたとは違います。
他のご家庭の指導方針と全く同じ条件下ではありません。
平均値はあくまで参考資料です。
今目の前にいる我が子がそんなに憎いですか?
またあるいは、まずやって見せる、ということを省略してしまうこと。
「いいからやってみなさい。」
「お金払って○○させてるのに、どうして結果が出ないんだ!」
「ゲームばっかりやってないで宿題やりなさい!」
初めてのことに腰が重くなるのは大人も同じはずです。
お金を払う前にその習い事のことをよく知りましょう。
ゲームのことを注意する前に、子どもの前でスマホを見つめ続けるのをやめましょう。
この二つの例に共通していることそれは親子関係が縦の関係になっていることです。
子どもを従わせたいですか?
大人は良くて、子どもはダメなことなんてありますか?
(法で規制されていることは除く)
親の言うことさえ守れば、本当にあなたの望む「良い子」になりますか?
私は、親子関係は横の関係であるべきだと思います。
親子は同じ平面上にいて、親は先に生まれ生きているわけですから、常に先を歩いている状況です。
先を歩いているから気づくことがたくさんあります。
そこに落とし穴がある
安全な道はこっち
遠回りして気分転換もいい
先を歩いていて気付いたことを子どもに伝え、やってみせたり、助言したりするのが親だと思うのです。
「あなたは他の誰とも違う、かけがえのない我が子」だからこそ、子どものために親が歩み方を示すのです。
時代によってその平面は凸凹だったり、大雨が降ったり、ぬかるんでいたりすることもあるでしょう。でも、そういう時の歩み方を教えてほしいのです。
失敗した時は、次はどうしたらうまくいくかな?と一緒に考えましょう。それでも親だってわからないときはあります。そこは認めましょう。そういう時は周りを頼って良いと思います。
人はたくさんの人の関わりの中で生きているということを、親が子どもに見せるチャンスです。
小さいころに親とこういった時間をたっぷり過ごしてきた子は、セルフエスティームが高いまま成長するでしょう。
どんな自分も認めているので、失敗を恐れず、立ち向かう力が身に付くでしょう。
親子の人生の大きな大きな地図の上を共に歩んでいく、そういう親子関係が、子どもに自信を与え、自分を理解し認め好きなる一番の源泉になると信じて止みません。
スキ、フォローありがとうございます。
これからもチャイルドコーチングの考え方を
たくさんの親子に届くよう書いていきたいと思います。
ありがとうございました。
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