ハナレダーチャの庭暮らし

ドイツ発。東部にある田舎町の自宅で無農薬の野菜作りと養蜂をしています。クラインガルテン…

ハナレダーチャの庭暮らし

ドイツ発。東部にある田舎町の自宅で無農薬の野菜作りと養蜂をしています。クラインガルテンがある生活のあれこれや 築百年屋敷のリノベーションやDIY、やることだけは無限にある田舎暮らしの 日常を綴ります。ドイツ流ナチュラル家庭菜園の情報なども。

最近の記事

野菜作り2023

やっとこさ暖かくなってきたところで、 今年も野菜作りシーズンが本格的に始まりました。 気まぐれな天候に翻弄される4月が終わって5月に入り、 気温も15度以上ぐらいの日々がやっと続くようになる中で 「アイスハイリゲン(氷の聖者)」と呼ばれる、数日間気温がガクっと下がる日がドイツにはあります。 一般的には5月11日~15日とされていて、多少前後して来るときもあれば 来ない時もありますが、私が12年間ドイツで家庭菜園をやっていて 来なかったのは2回ぐらいだと記憶してます。 なの

    • ドイツ流落ち葉堆肥作りのキロク2

      前回の続きでございます。 落ち葉をかき集め、芝刈り機で落ち葉を粉砕し、発酵促進ブースター資材と水を投入し、山型に盛ってからフリースを被せ、一週間後にかき混ぜる。 ここまでが前回の流れです。 2回目の以降の手入れ 2回目も1回目同様に、空気を良く混ぜ込むように攪拌します。 一度山を全部崩して、葉っぱが固まっているところをほぐし 山の外側の、まだあまり発酵が進んでいない葉っぱも良く混ぜ込む。 その際、水分チェックも忘れずに。 足りないようだったら、水を足して行きます。

      • ドイツ流落ち葉堆肥作りのキロク1

        あっと言う間の11月。 この時期になると家の敷地内の落ち葉掻きが日課となり その落ち葉は袋に貯めて、自分たちで集積場へ持ってゆきます。 少ない量なら自宅の生ゴミなどと一緒に回収してもらえるけど ウチから毎年出る落ち葉の量は大量で、廃棄するのにも 料金がかかります。 落ち葉堆肥を作って、畑の土に返せたらという案は 大分前からあったんだけど、我が家で回収できる落ち葉の殆どが、 ナラとカエデの葉。 カエデはともかく、ナラの葉はタンニンが多く含まれているらしく 分解するのに時間が

        • ドイツで養蜂。蜂に刺されて大惨事(後編)

          前回の記事では蜂に刺され、アナフィラキシーショックが出たときの 症状などを書きましたが、今回はその後の生活の変化や詳しい検査、 蜂毒アレルギーの治療方などを書いてゆこうと思います。 生活の変化 まず、蜂に刺されてからの後遺症みたいなものは一切なかったけど 蜂が飛び交う庭に出てゆくということがしばらくできませんでした。 養蜂仕事が出来なくなり、庭仕事までもが出来なくなるなんて 生活の一部が突然もぎ取られてしまったみたいで、しばらく落ち込み ました。 「自分で蒔いた種」

          ドイツで養蜂。蜂に刺されて大惨事(前編)

          現在暮らしているドイツで、念願の養蜂を始めたのが4年前。 友人が元々違う場所で飼って居た蜂を、自宅の庭の一角に引っ越しさせてきて、養蜂も マンツーマンで教えてもらいました。 やっと一人で一通りの事ができるようになり、さてこれからと言う時。 飼い犬に噛まれるのではなく、 飼っている蜂に刺されてとてもとても 危険な経験をしました。 去年の6月に蜂に刺された時の話 そして、その後養蜂とどう向き合うことに したか、 免疫療法の事なども含め書きたいと 思います。 長文ですが、養

          ドイツで養蜂。蜂に刺されて大惨事(前編)

          手づくりグリーンハウス(温室)

          こちら夏の写真になりますが、我が家のグリーンハウスのお話し。 まずは第一号。 これは8年前にこの庭を買った後すぐに、夫が廃材をかき集めて 作りました。 今はそれほど重要な役割は果たさなくなりましたが、当時は夏野菜づくりに欠かせませんでした。 そして右手に見えるのが第2号。 近所のおじさんが使わなくなったものを、移築しました。 分厚いガラスで出来ているので、第一号とは比べ物にならない ぐらい、保温効果は抜群。 ドイツの典型的な気候と言えば、夏は乾燥していて暑さも穏やかで冬

          手づくりグリーンハウス(温室)

          ドイツのクラインガルテンとは。

          我が家は自宅に庭の敷地内に菜園と養蜂エリア、 そして家のすぐ隣に「クラインガルテン」と呼ばれる小屋付きの レンタルガーデンの敷地があって、そこでも野菜作りをしています。 今回はドイツではお馴染みの、このクラインガルテンについて 書いてみようと思います。 KLEIN GARTEN ドイツ語で「小さい庭」 クラインガルテンとは、都市部に住む人や自宅に庭が無い人などが自然を求めて郊外に借りる小さな庭のことです。 大抵の施設は、上の写真のように敷地内に小さな小屋付きの庭が所狭し

          ドイツのクラインガルテンとは。

          菜園生活のきっかけ

          ダーチャとの出会い ドイツに来る前に、しばらく旅に出ていた時期がありました。 1カ月程滞在していたロシアでは、あるおばあちゃんの別荘で数日間過ごしました。 シベリアの地方都市の郊外にあるこの別荘には、きっと自分たちで建てたのであろう小さな家と大きな菜園があり、おばあちゃんはほぼ1日中、畑仕事に精を出していました。 冬は厳しく凍てつくこのロシアで、夏にはこんなにもりもりと野菜が育つものかと驚いたものです。 おばあちゃんの畑にはなんでもありました。 毎回の食事はほぼ庭で

          自己紹介

          ドイツ在住、imotok 1975年、東京生まれ ドイツ人夫と8歳の息子との3人暮らし。 かれこれ12年暮らしているこの町は、ドイツの中でも旧東ドイツの 地方都市の外れにある小さな町です。 夫に出会ってなかったら、何のゆかりもなかったこの土地に来ることも なかっただろうし、 夫もまさか、仕事で数カ月出向した日本で出会った私と結婚し 地元に住みつくなんて思ってなかったと思います。 人生って不思議なものです。 たった1人に出会っただけで、予期してない道が自分の人生に加わ