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Q.恋人が異性と1対1で遊びに行くことを許せるか

A.許せない、絶対に嫌だ。

と言いたい。
言いたいが、ダサすぎる。

私は「恋人」として、好きな人間の中で特別な位置を占めることができているが、それは恋人の行動を縛る理由にはならない。ゆえに、恋人が異性と遊びに行くことを止める権利などない。

また、恋人には常にハッピーでいてほしいので、恋人が友達(同性であれ異性であれ)と遊ぶことでハッピーになるのであれば、私のエゴで恋人の交友関係を縛ることはしたくない。理想を言えば、恋人がハッピーであることに喜ぶ私>恋人が異性と遊んで不快感を覚える私、なのだから。

したがって、「全然いいよ、好きに遊びなよ」と言えるカッコいい恋人でいたい。が、そんなカッコいいことを言えるほど、恋人としての私は私に対して自信がない。
恋人が異性と1対1で遊びにいったら、その異性に心がなびいてしまうかも、と考えてしまうし、恋人があまりにもイケてる分、相手の異性が恋人に惚れてしまうことも考えられる。
嫌だ、絶対に嫌だ。

と思うが、恋人を束縛するダサい人間になるのも同じくらい嫌だ。恋人の前ではいつも、寛容であっさりした格好いい人間でいたい。

そう考えると、私は、恋人の前にどんな異性が現れてもなびかせないほどの、圧倒的な人間になる必要がある。そうじゃないと恋人が恋人でい続けてくれるかどうかに関してずっと不安を抱いてしまうだろう。
が、「恋人として」圧倒的な人間ってどんな人間だろう。誰かの恋人になるのは初めてなので、恋人としてイケてる人間のロールモデルがない。

私は私の「人間的な」格好よさに関しては、かなり自信を持っている。同世代と比較して、私ほど格好いい人間はあまりいないだろう、くらいの誇りと自負を持っている。
恋人が、こうした私の「人間的な」格好よさに惚れ込んでくれていたら、私は恋人に対して常に自信を持っていられるだろうし、恋人の前に別の人間が現れても不安を感じずに済む。しかし、恋人が私のどこを好いてくれているかは分からない。聞くのもダサすぎるので敢えて聞きたくもない。

それ以外のところを好いていたら厄介だな、と思う。顔や体つきやセンス、みたいなところだ。私は私のこうした部分に全く自信がないので、このあたりを好かれていることはまずないだろうとは思っている。ただ、億が一にもこうした部分を好かれてしまっているのなら、私より圧倒的に顔が良い異性や抜群にオシャレな異性が現れてしまったときに、太刀打ちができない。
そうした時でも不安を覚えず、堂々としていられるぐらい、自身の外見やセンスにも自信を持ちたいし、自信を持てるように自分磨きを頑張っていきたいなとも思う。ただ、本当に頑張るほどの強い意欲はない。だから恋人に対してたまに自信がなくなる。その繰り返しだ。



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表題の質問は、実際に恋人から投げかけられたものだ。「感覚の確認として聞くだけで、実際にそういうことが起こるかは別」という枕詞がついた上での質問だったが、こう問われて異性とサシで遊んでいる恋人の姿を想像し、無性に心がざわついた。もしそんなことが実際に起きたら、相当ショックを受けるし恋人に当たり散らしてしまうだろう。恋人は別に何も悪いことをしていないのに、である。

私は最初、「ただ遊ぶだけならいいよ」とスカして答えたが、やっぱり嫌すぎたので「やっぱ結構嫌だな〜」などと言ってしまった。我ながらダッセエ恋人だ。


ただ、この質問をされた時に感じた漠然とした不安や不快感は、恋人の愛が私以外の部分に向いてしまうかも、というある種突飛な想像に基づいたものだ。しかし、恋人はこんな突飛な想像を軽く吹き飛ばしてくれるくらい、私のことを好いていてくれる。ちょっぴり感じていた不安は、もうだいぶ溶けて消えていった。
今のところ、恋人の愛や気持ちが私以外のところに向く可能性は(おそらく)少ないのだから、安心して恋人と向き合っていこう。好きな人間が私のことを好いているという、いつ終わるとも知れない千載一遇の時期を、大事に大事に過ごしていきたい。

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