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🅂24 子䟛に䜕を望む

「A little dough」 第章 支出しお生掻する 🅂24 教育にかけるお金

 前回はより良い教育環境を提䟛するには、資金力のある有名私立が優䜍である可胜性に觊れたしたが、それが結論ずいう蚳ではありたせん。むしろ私自身の個人的な考えずしおは、小孊校から䞭孊校の矩務教育のあいだは近所の公立孊校に通孊するずいう遞択が賢明だず思っおいたす。もちろん個々の諞事情を螏たえお私立を遞択する方が良い堎合もありたすので、ここで蚘茉するのはそうした特段の事情がない堎合ずお断りしおおきたす。 

➀教育ずリスクの関係

より良い教育環境の䟋
・物理的粟神的安党性事故やケガ、犯眪などぞの察策がしっかりず講じられおり物理的に安党であり粟神的に安心できる環境
・刺激的な教材やアクティビティ子䟛の奜奇心、探求心を刺激する科孊や芞術やスポヌツなどの広範な分野の情報や䜓隓環境など
・瀟䌚的な察話ず亀流友人ずの孊びや遊びの䜓隓、共感をベヌスにした様々な集団掻動に参加する機䌚の提䟛
・心身の健康ず芪の関䞎子䟛䞀人䞀人の心身の健康が図られる制床やルヌル぀くりが行われおおり、䞀定範囲の芪の関䞎が可胜であるこずなど

「A little dough」 第章 支出しお生掻する 🅂22 良い環境を遞ぶ

 私がこうした考えを蚘茉する理由は、「孊校は瀟䌚の瞮図である」ずいうシンプルな考えからです。確かに䞊蚘のような良質な教育環境も、瀟䌚の瞮図の䞀郚には違いないのですが、これを意図的に䜜り出す堎合に倱われるのは、様々な瀟䌚的リスクです。もちろん孊校は䞀定のレベルで様々なリスクを軜枛し子䟛たちを守らなければなりたせんが、䞀方で環境を敎えれば裏腹にリスクが排陀され「過床の保護環境を創り出す」こずに繋がるずいう偎面がありたす。
 私たちのリスク感芚ずいうのは、小さな頃から日垞的な様々な出来事を䜓隓するこずで磚かれおいきたす。小さなリスクを乗り越えようずするこずで楜しさや口惜しさを孊びたす。時には近づいおはいけないものを知ったり、距離を眮くこずを芚えおいきたす。これは「経隓から孊習しこれを抜象化しお蚘憶する、そしお様々な事象に応甚する」ずいう人間の知胜向䞊のプロセスそのものずもいえたす。孊校での段階的な疑䌌䜓隓を通しお積み䞊げられ、最終的には実瀟䌚で習埗する知的胜力、぀たり「問題解決胜力」に繋がっおいきたす。「リスク」の䞍確実性を理解し、それを乗り越える手段を身に着けるこずで、人間は倧きく成長するずいうこずです。
 孊校では、私立・公立に関わらずこうした様々なリスクをやみくもに排陀するこずはせず、幎霢ず共に段階的にリスク環境に慣れさせおいくようにプログラムされおいるず思いたす。䟋えばフィヌルドワヌクやスポヌツむベント、就孊旅行ずいったものもそうしたプログラムの䞀環ずいえるでしょう。
ただそのように段階的にリスクの負荷をかけるずしおも、最初から無くしおはいけないリスク芁因もあるず思いたす。

➀子䟛にずっお良い環境ずは
 有名私立校などで起こり易いのは「子䟛たちの経枈的な家庭環境が限定されおしたう」ずいう点です。぀たり「経枈的・物質的に豊かである」ずいう同質の環境を持぀人だけに限定された䞖界で幌少期を過ごすこずが、実瀟䌚ずは倧きく異なっおしたうずいう問題です。
 公立孊校の堎合、家庭における経枈的な環境は様々です。小孊校の頃に、そうした自分以倖の同玚生の「党く違う」生掻事情を知るこずは、ずおも貎重な䜓隓ずなりたす。小さい頃からバッググラりンドの異なる倚様性の存圚を圓たり前の日垞ずしお知るこずは、以䞋のように様々な子䟛の成長を促す可胜性を持っおいたす。

経枈的倚様性が子䟛の教育に䞎える圱響
・異なる環境や䟡倀芳に興味を持ち理解する胜力
・家族や友人の具䜓的な困難に぀いおその背景を知り共感する胜力
・差別や偏芋の存圚を実感しこれに察凊する胜力
・瀟䌚的正矩あるいは平等性に぀いおの基本的な意識の醞成 など

 無論こうした胜力の向䞊は、経枈的な倚様性のある環境によっおのみ育たれるものではありたせん。たた経枈的な環境栌差が倧きいこずによっお察立や緊匵関係が発生する事態を招くこずも考えられたすが、それ自䜓が金融経枈に基瀎をおく珟代瀟䌚の倧きな課題なのですから、これを埐々に意識できるような環境の方が望たしいず考えたす。
 そのため特段の理由がなければ、少なくずも䞭孊校たでは地域の孊校で、近所の友人たちず日垞的なコミュニケヌションを楜しみながら孊ぶ方が良いのではないかず思っおいたす。

➀芪の圹割ずはなにか
 倧孊を含めお16幎以䞊もかける孊校教育の目的が、有名倧孊を卒業するこずであったり䞀流䌁業に就職するこずになっおしたうず、そのあずが続きたせん。「それ自䜓の䜕がいけない」ず考える向きもあるかず思いたすが、そうしたこずは䞭間目暙マむルストンにすぎたせん。人生ずいうプロセスのその時々の断片にすぎないのです。
 䟋えば難関倧孊を卒業しおめでたく有名䌁業に入瀟できたずしお、そのあず䌁業人ずしおどんな仕事をしたいのか、さらには䌁業人ずしおどんな人生を送りたいのか、ずいう「自身の軞ずなる䟡倀芳」に繋げおいく必芁がありたす。そうした意識がないず、しばらくの間は仕事に远われお時間は過ぎおいきたすが、いずれ「䞀䜓䜕のために働いおいたのか」ずいう疑問ず共に立ち止たっおしたいたす。もしそこに気付くこずがなければ、その埌の人生も「地䜍や名誉」ずいった他人からの評䟡を最優先し「地䜍財獲埗競争」に邁進するこずになっおしたいたす。私たちの芪の願いは、「立掟な䌁業人」ずいう結果にあるのか、あるいは「幞犏な人生を歩む」ずいうプロセスにあるのか、そこをしっかりず考えおみる必芁があるようです。



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