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「VIVA LA ROCK 2023」マスク無しOKで久しぶりの開放感!

VIVA LA ROCK、10回目の開催おめでとうございます。初回から参加しており、年によって参加したりしなかったりの波はありますが、我が家からアクセスが良いし、屋内がメインなので天候を気にせず快適に過ごせるのでありがたいし、地元・埼玉と連携した地域密着の取り組みや、主催のホスピタリティを感じる好きなフェスです。

近年は疫病のせいで人数を絞っての開催で、前方は立ち位置抽選などの配慮もありましたが、今年は以前の規模に戻り、マスクの着用も個人にゆだねられ、声出しもOKとなりました。
見たところ6割ぐらいはノーマスクだった気がします。私は移動中はマスクして、ライブ中は外していました。ライブ中のマスクって本当にストレス。久しぶりにマスク無しでバンドのライブが見れて気分爽快!

今年は初日と3日目に参加。

1日目:5月3日(水)

WurtSに合わせて会場入りしましたが、1つ前の岡崎体育の最後だけ見れました。Underworldみたいな重低音が鳴り響くEDM曲で、こんな持ち曲があるの知らなかったな。フロアが巨大クラブみたいな雰囲気で、ミラーボールも3つ回っていて綺麗だったなー。

◆WurtS

THE KEBABSのギタリスト新井さんがバンマスをしているので、主に新井さん目当てで。配信ライブやテレビ出演で見たことがありますが、生ライブは初めてです。1曲目がエレクトロな「Talking Box」だったので、偶然とは言え先ほどの岡崎体育の流れと妙にマッチして気持ち良かったな。

ビバラが初出場だと言うWurtSくん、とても嬉しそう。「盛り上がってますかー!」って言う台詞の初々しさ。年を取れば取るほど若手のこういったフレッシュな姿に感動するわね。初出場で一番でっかいステージですから、既にだいぶ人気者です。朝から会場は大盛り上がり。

普段はロックバンドでゴリゴリのギターを弾いている新井さんですが(PUFFYや渋谷すばる等のサポート、DISH//のプロデュース、楽曲提供などもやっています)、WurtSではループ感のあるシンプルなギターを弾いていたりするのが新鮮で面白い。
かと思えば、ロック寄りの楽曲では急激に牙を剥いてソロをとどろかせているのが愉快。この日は「ブルーベリーハニー」の間奏ソロがあまりにも強烈で楽しくて笑っちゃいました。

ラストの「分かってないよ」では、新井さんも含めてメンバーは緊張感が解けたようにステージを駆け回っていて楽しそうだったな。

WurtSはジャンル的に幅広い(エレクトロだったりオルタナだったり)から、最初は新井さんとの親和性のイメージが沸かなかったんだけど、何かのインタビューで「WurtSはセルフプロデュースでいろいろなことを考えていて面白い、そういう若い人と一緒にやると刺激をもらえる」というようなことを新井さんが言っていて、なるほどな、一緒にやって得るものも多いだろうなと思いました。

◆キュウソネコカミ

昨年のアラバキ以来かな。声出しができるので、セイヤくんが俄然張り切っているのがわかります。「スマホはもはや俺の臓器」「ヤンキー怖い」などのコール&レスポンスがたまアリに鳴り響く。
久しぶりに筋斗雲の上に立ち上がるセイヤくんを見ました。「普段はぼんやり生きている時もあるけど、この瞬間だけはヒーローだと思ってるー!」という雄たけびがエモい。

かと思えば、しっとりと内面を吐露する新曲「ひと言」があったり。バックのスクリーンにアニメーションのリリックMVが流れていて聞き入りました。「俺らはこういう曲も作るんだよ」と言っていたけれど、キュウソはこいう内省的な曲もかっこいいと思うし、そんなに意外ではないなと思いました。

CAVEの「This is LAST」を見に行こうとしたら、開演ギリだったこともあって規制がかかっていました。すぐ近くにあるパブリックビューイングもだいぶ混雑していたので退散。

◆SHISHAMO

朝子ちゃんソロは昨年のアラバキで見ているけど、バンドで見るの久しぶり。よく耳にする曲も知らない曲も、この人達の根底にある音楽は私の好きな音楽と共通しているかもしれないな、という感覚があるので、どの曲も楽しい。

「明日も」がやっぱり好きでぽろぽろ泣いちゃう。ライブじゃなくても、テレビやラジオから流れてきたら泣いちゃうことがある名曲。決して泣かせてやろうだなんて思っていないだろうに、メロディーと歌詞が絶妙ですーっと心に入り込まれて優しくぽんぽんされちゃう感じ。

ビバラは、人がまばらな400LEVEL(スタンドの一番高いところ)に座って、ぼーっと1人でステージを見ていることが多いのですが、人が少ないせいもあって油断して泣いちゃうことが多い。私対バンドの空間に浸れる、私にとって涙活に最適な場所です。

ビバラ10回目、SHISHAMOも10周年ということで、去り際に花束もらってました。まだ10周年なのかー、良い時期だねぇ。

◆go!go!vanillas

バニラズ、いつぶりか思い出せないぐらい何年も見ていない。リハが始まった時、「君は天然色」のカバーかなと思ったら「マジック」でした。そういえばイントロが似ていることに今さら気づく。

多重コーラスに磨きがかかったような1曲目、大きな空間に響くハーモニーが気持ち良かったな。令和になって初めて聞く「平成ペイン」や、当時もよくライブで演っていた「エマ」が懐かしい。

そうだ、いつかのアラバキで見て以来でした。その時はプリティがお休み中で3人編成だったんだ。元気に復帰して良かったよなぁ。

◆SKY-HI

昨年12月のワンマン以来のSKY-HI。しかもそのワンマンが消化不良(視界が悪すぎ)だったので、今日は視界良好なスタンドで見ることができたし、初めてライブで聞く曲もあって大満足。日高くんのライブはエンタメなので、無条件に陽のパワーをもらえます。

・前方で倒れた人がいたようで、運び出される間の繋ぎで「突然ですが、結婚しました!」と言い出す日高くん a.k.a子供みたいな嘘をしょっちゅうつく人。結婚したのは親友のたなか(ex.ぼくりり)で、昨日は結婚式だったそう。ご家族も本人も泣いていないのに1人で号泣したことを語っていました。たなかのことが大好きな日高くん、いつかのアンセムズで一緒に歌っていた「今夜はブギーバック」もとても良かったな(今年はアンセムズの日は参加せずで見れなくて残念)。

・「次の曲は、たなかの結婚式でも歌った、ハッピーでポップでキュートな曲です!」と言って始まったのが「何様」だったので爆笑しました。対極にある曲(笑) 日高くんのいたずらっ子みたいなクソガキ精神にはいつもやられるな。今日のラストも、そのクソガキ極まれりみたいなジャイアンみたいな「The Debut」だったから、ぐっと来ちゃったな。

・大好きな「Tiger Style」をライブで初めて聞くことができて心躍る。ゲストにショウタが来たので、ショウタと2人バージョン。日高くんがJUNON、ショウタがLEOのパートも兼ねていましたが、2人の掛け合いが妖艶!音源で聞くより日高くんの歌い方がアグレッシブでガツンとやられて、テンションめちゃくちゃ上がりました。

・声出しできるから「Double Down」が大盛り上がり。懐かしい、この感じ。昨年はだいたい「Double Down」から「Snatchaway」の流れが定番の好きな流れだったけど、新曲「D.U.N.K.」に取って代わっていました。なんやかんやと超多忙なのに、いつの間にか新曲を出している奇奇怪怪なSKY-HI。

・「D.U.N.K.」はライブ初聞き。次々にみんながダンスバトルを繰り広げていくスタイルですが、ダンサーチーム「BFQ」だけでなく、DJのヒロロンまで引っ張り出され、ソロダンスさせられていて爆笑。SNSに流れてきた動画でヒロロンが踊らされていることは知っていたのですが、まさか毎回やらされているとは(笑)

日高くんも言っていたけれど、ビバラ出演の最初の頃は小さいステージでお客さんも多くはなかった。いつかのビバラで、リハで登場した日高くんが、瞬時に客席を見渡して自分のグッズを身に着けているFLYERS(SKY-HIファン)を見つけて安心していた(ように見えました)ことがもはや懐かしい。今やBMSGグッズを身に着けている人いっぱいいるし、ペンライトもたくさん光っていたし。

ちなみに、各アーティストが「ビバラ10周年おめでとう」と間違える中(正確には10回目で、来年が10周年)、日高くんはちゃんと「10回目」と言っていて、そういうとこきっちりとしていてさすがだなと思いました。

初のアリーナツアー(東京・大阪)が楽しみ。ビバラでもチケット売っていた、さすがに簡単には完売しなさそうかな。

◆THE KEBABS

最短で移動できる場所でSKY-HIを見ていたのでスムーズに移動できたけど、思ったより混んでいました。前のChilli Beans.から居残っている人達も多かったのかも。日高くんも「Chilli Beans.に行かないで残ってくれてありがとう!俺も見たかったよ!鹿野さんめ!(笑)」って言ってたな。私もできれば見てみたかったよ。

・リハで出てきて、引っ込むの手間だからとビバラSE(the telephones石毛が「VIVA LA ROCK!」ってシャウトしているお馴染みのSE)だけ鳴らしてそのままスタート。佐々木がSEに合わせて「♪We Will Rock You~」って歌っていた、確かにそれっぽさあるSEだね(笑)

・THE KEBABSは3月にイベントで見て以来。その時はイベント向きのセットリストだなぁと思って、ちょっと物足りないって思っちゃったんだよね(贅沢病)。3月に新譜「幸せにしてくれいーぴー」が出て、なのに新譜からあまりやらなかったし。(まあ新譜とは言え、収録曲は既にさんざんライブでやってる曲ばかりなんだけど。でも、音源を聞いてから、またライブ聞く楽しみもあるじゃない?)
でも今日はまるでワンマンかな?っていう勢いと流れで圧倒されました。持ち時間も曲数もこの前と同じぐらいだったと思うんだけど、なんだこのマジック。セトリおじちゃん(田淵)すごい。田淵は私を喜ばせるのが上手いな!田淵はいつも通りたくさんお酒飲んでいて酔っ払い。楽しそう。私も飲みながら見たいと思うことがあるけれど、おしっこが心配で無理です。

・大好きな「メリージェーン知らない」が差し込まれたのと、なんとなく最初か最後のイメージの強い「ロバート・デ・ニーロ」が途中に来たのと、久しぶりに「急に来る」が来たのも意外性があって高まりました。「急に来るのはロバート・デ・ニーロ!」っていう佐々木の台詞が珍しかったな、でも最初に告知しちゃったら急じゃないけど(笑)

・「THE KEBABSを抱きしめて」は、音源化にあたり追加された♪ドゥーワップっていうコーラスが好きなんだけど、でもやっぱりライブではコーラス無しバージョンなんだよな。脳内でコーラス補完。もともとちょっとオールドな香りのする楽曲が、あのコーラスでますます雰囲気が出るのよね。

・「かわかわ」は音源化されて一番変化を感じた曲で、特にギターのクールで粒立ったような音色が最高。新譜発売後、初めてライブで聞きましたが、新井さんのギターの音色が明らかに前と違う!音源寄りのエフェクターを使っているのではないかと思いました。良い音!

・佐々木がMCをする後ろで、田淵がそわそわしながらちょこまか動いていて、「田淵、どした?」って思っていたら、佐々木の合図でいつも本当に急に来る「急に来る」がスタート、備えてのアクションだったのか(笑) そう言えば毎回、そんな構えたアクションをしている気がするけれど、まだライブで数えるぐらいしか聞いたことがないから読めないな。

・朝、WurtSサポートで一番大きなステージでギターを弾いていた新井さんが、一番小さなステージで弾き狂っている、その落差も楽しかったです。相変わらず「デニーロ」のライブバージョンのギターは迫力がすごい。多めにいなないている。

・「7月にツアーやるから、いっぱいお金下さい」と佐々木。afocのアルバム曲「如何様師のバラード」でも「お金ください」っていう歌詞があるし、近頃のインタビューなどでも、佐々木はよく「お金下さい」と発言している(笑)
どういった心境なんだろうと思っていたら、ラジオのゲスト出演時に「如何様師のバラード」について、「自分はステレオタイプのミュージシャンで皮ジャンとか着ちゃってお金いらないぜみたいな態度をやりがちだけど、結局お金欲しいくせに、って自分で思っちゃう、何もいらないって思う時と、意地汚いと思う時と両方を描いている」と答えていて、正直で最高だなと思いました。そりゃお金はあるに越したことないよね(笑)
ツアー何か所か行くのでお金落としますねw

リハの時に佐々木が自撮りしていたショット。佐々木がスマホ取り出したら客が沸いてポーズを取り出したので、佐々木が「(撮影するのは)お前らじゃねーよw」と言っていた。ごもっとも(笑)
浩之さん、「かわかわ」Tシャツ着ていたのか。全然見えなかった。

◆THE ORAL CIGARETTES

SKY-HIがゲストで出るだろうと思ったので(仲良しでコラボ曲出してる)、急いで向かったのですが、時すでに遅し(涙)  やまたくのツイートによれば、もともとコラボの予定はなかったそう。

オーラルのライブを見るのはいつぶりだろう。(SKY-HIのワンマンにやまたくが飛び入り、と言うパターンは昨年2回見ました。)相変わらずギターとベースの両サイドがバキバキでたぎるー。

声出しOKになって、バンドもお客さんも嬉しそうで幸せそうで、スタンドからその光景を眺めていると、幸せなバイブスをお裾分けしてもらっているようなとても心地の良い時間だったな。

3日目:5月5日(金)

◆フレデリック

電車遅延で遅れてしまって途中から。健司くんが熱いMCをする中、次のXIIXに備えてお隣のSTAR STAGEのスタンド前方に陣取りました。視界良好。

フレデリックと言うと速くてダンサブルな曲が多いイメージですが、ものすごくゆったりとしたダブっぽい曲をやっていたので意外。こういうのもやるんだな。以前も対バンかフェスで見た時、「こういうのもやるんだなー」ってタイプの曲があったような気がする。そりゃそうだよね、色んな曲があってしかるべき。相変わらず4人のアンサンブルが絶妙に調和していてかっこいいバンドだなと思いました。

◆XIIX

XIIX(テントウェンティ)が今日の一番のお目当てだから朝から張り切っちゃう。UNISON SQUARE GARDENのギター&ボーカル斎藤宏介と、ゆずや米津玄師を始め数多くのサポートや楽曲提供を行うベーシスト須藤優のユニットです。
今日のサポートはDJヒロロンが不在で、ドラムの堀さんとキーボード鮎京さんの4人体制。ヒロロンはBMSGチーム(SKY-HI/BE:FIRST)のJAPAN JAMと被ったからだと思われます。

・この前のイベントがチル系の曲で始まったから、なんとなく1曲目ゆったり系かなと勝手に思っていたらバキバキの「Answer5」から。久しぶりに聞いたかも、たぎるー!

間奏でメンバー紹介が入ることが多いですが、今日は「おはようございますXIIXです、STAR STAGE始めます!(にっこり)(めっちゃ良い声!)」と宏介が挨拶を。ユニゾンでは「~始めます!」なんて言わないから新鮮でテンションが上がります。

・「おもちゃの街」を聞くと、どうしても自粛期間中のことを思い出します、その頃に作られた曲なので。おととしXIIXをビバラで見た時は、人数を絞っての立ち位置指定でした。それがこんな風に通常に戻ってきて良かったなぁと、曲を聞きながら色んな思いが巡りました。

・近頃の「アカシ」は、しっとり始まりで途中から加速するアレンジ。バキバキのスタイルも好きなんだけど、ちょっと大人びた熟練を感じるこの「アカシ」も良いんだよなぁ。XIIXはライブアレンジが変わるのも本当に楽しい。

・3月のKroiとの対バンでも披露した「あれ」のバンドアレンジバージョンが再び。「新譜から1曲」との前置きがありました、アルバムに入るのね、やった!もともとは2人(ギター・ベース)の掛け合いですが、ファンク色が濃い目で揺さぶりが激しく、テンションが爆上がりする超かっこいいバンドアレンジなのです。

・宏介が唯一ハンドマイクとなる「スプレー」では、今日もやっぱり2A頭の「Yo!」をすってぃに言わせるため、歌いながらすってぃに近づく宏介の姿を見て爆笑。本来は自身が歌うパートですが、ある時(私が知る限り昨年末のCDJから)相方にマイクを向けたら面白いと思いついたのだろう。あの嬉しそうなニヤニヤフェイス、子供か(笑)
そして今日も「ダチのすってぃ!」でビビビ!とマシンガンみたいな派手な音のエフェクターでアンサーするすってぃが、すってぃらしくて嬉しくなってしまいます(普通はギタリストが使うエフェクターを好んで使うアグレッシブなベーシスト)。

・最後、ラストを飾るにぴったりな「ユースレス・シンフォニー」。この時だけ、スクリーンに2人の映像が映らなかったな。ステージの上に集中して欲しい、そういう意向があったのかな。

XIIXは、自由なアイディアで音楽と楽しく遊ぶ2人の感性が好き。ライブ後はいつも、全ての音が心地よく幸せだったなぁとしみじみします。朝イチのライブだったけど、超絶満足しちゃったから「もう今日は帰っていいかな!」って思えたもんね、さすがに帰らなかったけど(笑)

新曲やるかなと思ったけどやらなかったな。まあ何やっても楽しいからやらなくていいんですけど、7月発売の3rdアルバムとツアーがめちゃくちゃ楽しみです。どんなワクワクが詰め込まれているんでしょうね。

◆にしな

ラジオでよく流れるので「良い声だなぁ」と気になっていました。風貌なども一切知らなかったので、普通の女の子だなと思って新鮮。「ワタクシ緊張して挙動不審です」というようなことを言っていたけれど、若いしまだそんなにキャリアがないと思うので、あんな大きなステージはそりゃ緊張して当たり前だ。

初めて生で聞く声は、やっぱりとても特徴的で耳に残りました。特に伸ばし方、伸ばした先の終わり方、かすれてフェイドアウトするところが、他の人にはない声色で特徴的。

一番好きな「春一番」を聞けると信じて疑わなかったので、やらなくてちょっと残念だったなぁ。「好きだったぁぁぁ~」の伸ばし具合が好きなのです。

◆indigo la End

川谷絵音が好きなのですが、インディゴよりゲスの方が好きなんだよな、とか失礼なことを思いつつ。昨年末以来のインディゴ。

哀愁たっぷりのサウンドと絵音のスイートボイスの調和が心地よい。しゃべり声も渋くて好きなのですが、渋い声で曲紹介して、一瞬にして高音ボイスで歌いだすのすごい。切り替えどうなってんの?といつも思います。以前ラジオで「ずっとファルセットで練習していた時期があった」と話していましたが、そういった特殊な訓練のたまものなのでしょうかね。

MCで「ビバラは室内だからいいね」と。天候に左右されないので私も同意。あと、今日は楽屋が静かで良いと言っていました。「今日はKEYTALKも、うるせぇキュウソもいないし(笑)」って。キュウソ賑やかだろうな(笑)

ラストは「爆音出すから苦手な人は外に出てね」「本当に大きい音だから」と。言うてもたかが知れてるやろ、マキシマムザホルモンよりは小さいだろう、と勝手なことを思っていたら本当に爆音だった。シューゲイザーみたいな轟音ギターサウンドがたまアリに鳴り響いて愉快でした。インディゴはこんな曲もあるんだねー。

◆DISH//

初めてライブを見ます。THE KEBABSの新井さんがプロデュースや曲提供をしているので、勝手に親しみがあります。人気者だからお客さんパンパン、ペンライトも目立つ。大盛り上がり。
数日前にテレビドラマで大人っぽい役柄を演じていた北村匠海くんが、バンドでは全然違ったやんちゃな顔を見せているのが不思議。役者ってすごい。キャラも年齢も全然違う人のように思えます。顔ちっちぇー。足ながー。

曲も良いんだよね。プロデュースの新井さん含め、あいみょん、マカえんはっとり、OKAMOTO'Sなども提供しています。新井さんの曲は、あえてなのかオールドで正統的なロックのテイストが強いので、そんな曲を若いボーイズ達が演奏していることの面白さを感じます。

◆水曜日のカンパネラ

どうしても見たかった水曜日のカンパネラ。コムアイ時代に武道館公演を見に行って以来かな。詩羽にバトンタッチしてからはライブを見たことがなかったのです。

フェスはゆったり見るのが主義なので、長時間待機するという選択肢がないのですが、いかんせん規制がかかるCAVEステージだったので、頑張って30分前に待機したわ。おかげでなんとかステージの2/3は見えそうな位置をゲット。

まずリハで出て来た生で見る詩羽が、顔ちっちゃくて華やかで妖精みたい!(そう言えばリハで「ティンカーベル」やってた)。「ケンモチさぁーん」と呼びかける声が可愛い!
声出しOKなので、本編でやるという「ディアブロ」のコール&レスポンス(♪いい湯だね ♪いい湯だね!)の練習をしました。うわあこの曲懐かしい。今日聞けると思っていなかったので、さらに期待が高まります。

コムアイと詩羽はタイプが違うと思うけれど、歌い出すとこれまでの水カンのイメージと全くズレがないのがすごい。高速ラップボーカルがとてもリズミカルで、表情も豊かでなんとも魅力いっぱいです。

1曲目の「赤ずきん」は、ばあちゃんに扮して隠れているもののバレバレな狼、という水カンワールドが炸裂した曲。狼さんも登場して見た目にも楽しかったな。TikTokで大バズりの「エジソン」は最高潮に盛り上がりました。私的にはエリートコンサル猫(設定)の悲哀を感じる大好きな「招き猫」も聞くことができて感無量でした。でも今度はもっと広くて視界の良いステージで見たいな!

詩羽が、「私が自分のことを"可愛い"と発言するのは、多くの人が自分を自分で褒めて認めて欲しいから」とMCしていました。言いたいこと、わかるなぁ。自分に素直で裏表なく生きている人なんだろうなと言うことが伝わって来ました。

◆凛として時雨

フェスで何度か見ていますが、いつも「うわぁすごいなぁ」(語彙力)とあっけに取られて終わってしまう(笑) 北嶋さん(TK)と中村さんのハイトーンボーカルの掛け合いが、なかなか唯一無二だなぁと思って圧倒されます。

ライブでMCをしている姿を見たことがないのですが、ラジオで北嶋さんが話しているのを聞いて、絵音と同じく話し声(穏やか)と歌声のギャップが激しい人だなという印象。ギャップ萌え。

◆tonun

昨年ラジオでたまたま聞いてからずっと気になっていたtonun(トヌン)。ガーデンステージは人が押し寄せることもないので、かなり近くでゆったり見ることができました。

音源では「声が星野源に似ているかも」と思った曲もあったのですが、生で聞くとそこまで思わず。でも、少しくぐもったような、渋い美声。顔も知らなかったので、髪の毛が長くて色白だったのが、なんとなく意外だったな。

前半はギター1本で。Bruno Marsの「Treasure」のカバーもありました。後半は、ベースとMPC(STUTSくんがやってるアレ)も登場してバンド編成で。ゆるくハンドクラップが発生したり、風がそよぐ野外でかなり素敵なチルタイムを堪能。

ガーデンステージは久しぶりに来たけど、開放感あって気持ち良いなぁ。こういう穏やかなエリアがあるのはほっとするよね。

◆Lucky Kilimanjaro

tonunからラッキリと言う癒しの流れを堪能すべく、CAVEの規制を心配しながら向かったところ、規制はされておらず。BiSHとSUPER BEAVERの裏だったからかな。

とは言え前方は埋まっているので、ステージがほぼ見えません。近くのパブリックビューイングと現場と、半々ぐらいで見てました。

2月にユニゾン主催のイベントで初めて見て以来。その時も思ったけれど、ラッキリってなんか不思議なジャンルな感じがする。洋物っぽいダンスミュージックでありながらも、「苦しいでござんす」っていう独特な歌詞が合わさると、途端に和風になって民謡っぽさも出てくると言う面白さがあるな。

◆sumika

信じがたい悲しいことが起きて、メンバーの心情を思うとやるせないです。片岡くんが「落ちるところまで落ちた後、人に救われた」と話してくれたけれど、そこから色々乗り越えて、以前と変わらないように見えるキラキラした温かいsumikaワールドを目の当たりにして、なんて強くて美しいのだろうと思ってジーンと泣けてしまいました。

よくイベントで聞く曲で、片岡くんのギターソロが大画面にどアップになりました。片岡くんはギターソロを弾く人だっただろうか。詳しくないので間違っていたら申し訳ないのだけれど、もしかして亡くなった黒田さんを背負ってのソロなのだろうか、と推測するとなんとも胸が締め付けられました。

私はフジファブリックの志村正彦というミュージシャンが好きでした。あまりにも突然逝ってしまったから、事実を受け入れることが怖くてしばらくフジを聞くことができなかったのだけど、何年かぶりにライブを見た時に、志村が「いえーい!!!」と雄たけびを上げていた曲で、総くんが寸分違わずシャウトしているのを聞いて、志村が重なって泣けて泣けて仕方がなかったことを思い出したよ。

ご飯とか導線とかメモ

ご飯

エクセルシオールのドリア

お昼時はタイミングが悪いとガーデンが大混雑するので、駅向こうのコクーンシティまで避難。レストラン街は混んでいますが、エクセルシオールは空いているんだよな。

大人気、Dragon Ashのドラマー・櫻井さんの「桜井食堂」。味が好きでよく好んで食べます。大人のバターチキンカレー、スパイシーさと食べやすさがちょうど良かった。焼豚丼も、お肉ホロッホロでした。

桜井さんは、先日放送された「関ジャム」のリズム隊特集に出演されていましたが、リズム隊のことを「牛丼で言うなら米の部分」と説明していて、さすが料理人!と思った人はきっと多いはず(笑)

ここのスペースは比較的空いていておススメ

ビバラ郵便局

ビバラ名物「ビバラ郵便局」。100円でポストカードを購入し、出演するミュージシャンにメッセージを届けられるポストです。なんとなく存在は知っていましたが、今年初めて出してみようかな!と思い立って、一番好きなバンドマンにしたためました。SNSの時代に直筆って新鮮。失敗できないし、字書かないからどんどん下手になっているし、書くの緊張した(笑)

個人情報は書いちゃダメよ

導線

回を重ねるごとに場内のレイアウトも変わってきましたが、最近はSTARとVIVAを横並びにして、交互で開催する方式が定着しました。転換で待機する時間が短くて済むのでウェルカム!

導線を把握しておいた方が移動がスムーズです。毎年忘れちゃうので自分メモ。
・STAR STAGEに一番近いスタンドの扉は228
・入場ゲートから228に最短で行きたいなら、反時計周りで201経由
・CAVEへ行くには213辺りからアリーナに降りる
・4Fの奥まった401、402エリアも穴場

401、402エリア

あと、どのフェスでも思いますが、どうしてみんな混雑するトイレ(入口に近い、目立つ)に並ぶのだろう。運営がまめに空いているトイレをアナウンスしていました。お客側も分散するように意識すれば、混雑は緩和されると思います。私は少しでも並ぶのが嫌いなので、絶対に空いているトイレ(奥まったところや階上)を目指します。

チケットがなくても見学できる屋外のステージがあるのは素敵。地域の人がふらっと遊びに来れるの良いよね。

ビバラ10回目の開催おめでとうございました

ビバラは今回10回目の開催でした。少々ややこしいですが、10周年は来年だそうです。
そして、鹿野さんは今年でビバラのオーガナイザーを引退(顔役から一歩後ろに引こうと思ってる)とのこと。「もう僕は60になるんですよ」と、いつかのインライで言っていたけれど、後輩に譲りたい、後任を育てたいという気持ちが大きいのでしょうね。
ROCKIN'ON JAPANにいる頃からROCK IN JAPAN FESTIVALやCOUNTDOWN JAPANに関わっていて、間違いなく日本のフェスの発展に多大な貢献をした方だなと思います。CDJは初年度(2003年)に参加したけど、まだフェス黎明期でガラガラ(赤字だったそう)でめちゃくちゃ快適だったのが、今では嘘のようだな。

以下の鹿野さんインタビューを興味深く読みました。ビバラの「本質や構造がミニマム」ってわかる気がする。これほどの規模で、オーガナイザーの顔がよく見えるフェスってあまりないですよね。

鹿野:例えば最近、サブスクでもそうなんだけど、フェスでもみんな限られたアーティストしかライブを観ようとしないなと。その現実に対して「もっといろんな音楽を聴こうよ」って闇雲に言っても無力だと思ったんですね。好きな音楽が「A」だった場合、Aに近い「A’」や「A+」みたいな音楽性を持ってる人たちの存在すら気づいていないかもしれない。けど、そういう近いところまではビバラで網羅するから、もうちょっといろんな音楽を体験して、その後でワンマンにも行きませんか? っていうことをやろうと思って。なので4年目ぐらいから比較的、日ごとにジャンルが見えてくるような並びにしていています。

日ごとに意図がなんとなく感じられるところ、わかる。そこが私も好きです。日によって明らかに客層が違うもんね。

あと、マスク着用自由にするにあたり、ディズニーでキャスト(マスク着用は個人の判断)とゲストの様子を観察したという話はさすがだなと思いました。

それから、お客さんとの距離の近さについて。

――それってやっぱり、クラブやテクノ好きなところから始まってるからなんですかね。鹿野さんのイベントでのお客さんとの距離の近さって、元を辿れば、クラブでのDJとフロアの距離感の近さに似ていると思うんですよ。それは『MUSICA』もそうだけど。

鹿野:完全にそうだね、ありがとう。DJ的にアーティストを紹介してるんですよ。もともとLIQUIDROOMの店長が同い年で、友達になれたことがきっかけで、自分の責任でできる範囲でイベントをやろうと思って始めたのが最初で。それからクラブ寄りの雑誌の編集長になれたから(『BUZZ』)、その現場を作りたいなと思って毎月パーティをclubasiaでやるようになったので。

――さっきのフェスのキュレーション性の話にも重なるけど、DJがBPMを合わせながら気持ちよくジャンルを移行していく感じと似ていて、やっぱり鹿野さんはアーティストとリスナーを繋ぎたいんだなと。そこはすごく合点が行きます。

DJ的思考でフェスをオーガナイズしている、っていうのちょっと面白いですよね。フェスによっては、そういう意図を全く感じないものもあるしね。

そう言えば、鹿野さんが昔よく「Getting Better」というイベントでDJしていたことを思い出しました。めちゃくちゃ満面の笑みで、十八番の「エレクトリカルパレード」を流していた姿が今でも忘れられない、懐かしい。またいつか見れる機会があれば見たい(笑)

顔役から一歩引くだけで今後もビバラには関わるでしょうし、ビバラだけでなくたくさんのイベントに関わっている方で、それはこれからも変わらないと思いますが、ひとまずお疲れ様でした!


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