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有馬記念◎ボルドグフーシュ 福永祐一騎乗はもう運命と言うしかない

さあ、いよいよ有馬記念ですね。

今年も1年アッという間でしたねぇ~なんて話になりがちな季節ですが、じゃあ、この1年何があって何をしたかと振り返ると、なんだかんだとありすぎて簡単には文字にまとめられないから人生というか、人間の感覚って不思議なものだ。

■福永祐一とキングヘイローから競馬談義は始まった

ひとまず今月だけを振り返ってみても、個人的な出来事で言えば3年ぶりくらいに阪神競馬場に遠征した。宝塚市で過ごした大学時代、大げさではなくて開催がある日は毎週末通っていた。あれから内装はちょこちょこ変わったところもあるけれど、基本的には大学当時のまま。

もう20年くらい経っているんだよなぁ、目の前にいる大学生と思しき若いグループの彼・彼女たちがひょっとしたら生まれる前から僕はこの仁川に通い詰めていたんだよなぁと思うと、妙な感慨深さが込み上げてしまった。

そして、競馬場が近い大学だから当然、友人たちとも競馬の話になる。最も盛り上がったのはやっぱり1998年クラシック世代でしょう。スペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー、セイウンスカイ……

そんな「98世代」の中でもいち早く僕たちの心をつかんだのがキングヘイローだった。

ある友人が、競馬初心者のもう一人の友人にこう言った。

「東スポ杯見たか? あれ、来年のダービー勝つから、よう見とき」

そうして始まった競馬談義が今でも続いているわけだから、僕たちの間ではキングヘイロー、そして福永祐一は特別な存在であるのだ。そして、僕がいつもつるんでいた大学仲間は一浪、二浪、現役ごちゃまぜのグループだったのだけど、僕自身は「競馬学校花の12期生」と同学年。厳密に言えば福永騎手は高校を中退しての競馬学校入学であるため1学年違いではあるけれど、それでも「花の12期生」は僕にとっての励みであり誇りなのだ。

だからこそ、「福永祐一 引退」という文字にはとてつもない衝撃と寂しさを受けた。

いつかは来ると思っていたものの、当分はないと思っていたのでなおさらだったし、自分自身これほどショックというか、大きな喪失を感じるとも思っていなかった。

競馬を見始めてから結構な年月が経っているので、これまでにも超一流の騎手たち、例えば柴田政人騎手、田原成貴騎手、南井克巳騎手、河内洋騎手、岡部幸雄騎手、松永幹夫騎手、藤田伸二騎手、最近でも四位洋文騎手、蛯名正義騎手などの引退に接し、あぁ、来週から出馬表の騎手欄に彼らの名前を見ることはないし、その騎乗を見ることもできないのか、寂しいなぁ……なんて思ってきましたけど、今回の福永騎手に関してはもう、なんとも言えない感情です。

きれいごとばかりを言いたいのではなく、正直に言うと、福永騎手の馬券で損をしたことは何度もあったし、心の中で「バカヤロー!」と叫んだレースも……だからこそ、これから福永騎手の乗るレース、馬券でそんなふうに感情的になれることもあとわずかかと思うと、ホント、寂しいんですよね。

ちなみに、僕が福永騎手を軸にして一番儲けたと記憶しているのは……
2003年高松宮記念のサニングデール3連複流し。
大外18番からよくぞ2着にまで持ってきた。いや、穴を取れたのはむしろ3着にきたリキアイタイカンのおかげかもしれないけれど。

そして、最も唸ってしまったのはやっぱり……
2018年日本ダービーのワグネリアン!
これに関してはもう何も言うことないですよね。騎乗そのものがこれ以上はないというくらい見事だったし、このダービー以降、福永騎手の騎乗がさらに凄みを増した、達人の域に入りだしたのではないかと思っています。

■神戸新聞杯、菊花賞に続いて3度目の正直

というわけで今年の有馬記念は、そんな僕の一番儲けた&一番唸った福永騎手のレースを更新してほしい!という超個人的な思いも込めて◎ボルドグフーシュ

馬のタイプとしては正直、京都とか東京とかの広いコース向きのような気がするのだけど、もうそんな細かいことは置いていきましょう。神戸新聞杯、菊花賞と続けて本命に推してきた馬。それなのにどちらも馬券は取れていない。それはもちろん、僕の馬券下手が全てなのだけど、こうなったらもうとことん行くしかないでしょうよ!

そう思っていたところに福永騎手のラスト有馬騎乗がこの馬に決まった。

これはもう運命と言うしかない。デスティーノですよ。

■有馬記念
◎③ボルドグフーシュ
○⑤ジェラルディーナ
▲⑥ヴェラアズール
△⑨イクイノックス
△⑩ジャスティンパレス
穴①アカイイト

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