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スーパーフライ

日曜日の夕方、僕にとってのメンター的存在の2個上の尊敬する友人のような兄貴的存在の人にこの状況について相談していた。彼も同じように精神的に働けなくなり、その流れで独立している。

その時は明日からの一週間の自分の状態をみて今後の身の振り方を決めようと考えていた。

でもその考えは甘かった。

朝6時眠れないままアラームが鳴った。

突如限界を悟った。もう無理だ。

朝9時前なんとか出勤し、作業を始める。やはり身体の動きが鈍い。手は震え、呼吸も荒い。

お昼休憩後、代表に退職の意向を伝えた。

だが次のスタッフが決まるまではいてくれということだった。休職も認めない。いまスタッフがいなくなることはうちにとって損失だと言われた。誰か入らないと抜けられない。ジョジョ4部のスーパーフライかよ。無理に辞めたら工房の一部になるのか?そんなことを考えてしまう程、もう代表の言葉は僕の頭は受け付けてなかった。

とりあえずその日の夕方病院に行くことにした。土曜日の午前中動けないと病院にも行けない。診断書ももらった。

翌日の火曜日、前日寝ていないということもあって、その反動で全く駄目だった。もう無理が効かなくなっている。今日は代表がいないから明日辞める辞めないは別として絶対休職はさせてもらおうと考えていた。それほどもうこれ以上ここで働きたくないと思ってしまっていた。

そして今日診断書と共に休職の申し入れをするとあっさりと退職を認めてもらえた。代表もこんな状態では仕事は無理だろうと悟ったようだった。

そんなこんなでやる気満々の金曜日からのスピード退職でなんだか気持ちが追いつかない(ここで働き始めるときも同じようなスピード感だったな)

もっと頑張れたんじゃないかと思う反面、十分に頑張ったよくやったとも思う。

退職したということは、つまり僕は独立という次のステージに上がるということだ。

実は既に実家のある新潟で工房を稼働させる準備を始めている。そもそもどんなに長くても来年いっぱいで独立するつもりだった。実家の工場の一部を片付け工房として稼働できるよう馴染みの工務店に見積もりをお願いしている。

そしてこの選択も僕には偶然とは言い切れない何か不思議な力が働いているように感じられて仕方がない。今年に入ってから自分の体調も含めてさまざまな変化が僕の周辺で起こっている。これまでの全てが集約し新たな物語が始まるように。

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工房準備中 @craftsmans_harbor
制作アカウント @object_wood

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