手持ちNikkor撮り比べ(2023/7/28追記)
最近ジャンク品で買ってきたレンズZOOM-NIKKOR35-70が軽くてお気に入りなので、他のニコンレンズと撮り比べをして見ました。
右が今回の主役です。
なんと言ってもオールプラ製なので190g程度と超軽量なレンズです。
対する左のレンズも名前は同じZOOM-NIKKOR35-70です。
1984年発売の7群8枚、多分NikonFEあたりに付いていた標準ズームレンズです。
こちらも十分に軽量ですが、右のものに比べたら重たいです。
実はこの右の軽いレンズはFM10に付いていた標準ズームレンズで、いわゆる各メーカーから販売されていたコシナCT-1を母体とするOEM機達に標準装備されたレンズです。
これのオリジナルがコシナから販売された時は1985年とニッコールとそこまで変わりありません。
少し調べたところ7群7枚らしいです。
OEMながら、Nikkorの名を与えられており、Nikonが一応味付けを行っているらしいです。
なのでCanonやOLYMPUSなどの同レンズでは写りが違うかもしれません。
普通に考えるとNikkorの方が良さそうですが、撮り比べて見ると結構の差がありました。
比較に入りますが、以下2本のレンズを区別するために、旧3570をニコンと新3570をコシナと呼びます。
使用機材はNikonD40です。
APS-C機ですので、35mm換算焦点距離は脳内で補完してください。
ニコン側が思ったよりも結構流れてますが、ピントが合っている場所はしっかり写っていますのでブレの問題では無さそうです。
元がジャンク玉なので、曇りの影響とあるかもしれませんが、にしても思ったよりもクセがあります。玉ボケも変な形です。
(※別固定で比較した結果しっかり描写しました。最後に作例追加しています)
対するコシナは、しっかり解像しており、ボケも自然で扱い印象です。
使いやすそうなのは明らかにコシナだと思いました。
わからなくなってきたので、もう一本ズームニッコール 35-105 F3.5-4.5も出してみます。
1983年発売の12群16枚。結構重たいですが、マクロ機構が備わっており、027mまで寄れる優れものです。安価で取引されているレンズですが、万能なレンズです。
思ったよりも良い感じです。
こうなると筆者の持っているニコン3570がおかしいんじゃないかって気もしてきましたが、ストロボで絞って撮影したらバリバリに解像した画が撮れましたので、開放で使えるレンズではないという事のような気もします。
今回は室内での撮影だったので外で撮り比べて見るとまた全然印象が違うかもしれません。
ついでなので、一気に手持ちレンズの作例並べます。
順番は、
Ai Nikkor 50mmF1.4
Nikon E 35mmF2.5
Ai Nikkor 35mmF2.8
AF-S 35mmF1.8 DX
Ai Nikkor 28mmF2
AF Nikkor 35-70
AF-S Nikkor 18-55
です。
構図が同じになるように広角は寄ってます。
絞り値は単焦点4ズームは3.5です。
比較していくと細かな違いはありますが、流石ニッコールと呼ぶべきなのか、F4という少し不利な絞り値でもしっかり撮れている気がします。
AF-SはDXのデジタル用レンズなので、開放からも強い印象はあります。
こう比べて見ると、D40の標準ズームである18-55は流石21世紀のレンズともあって普通に優秀だなと思いました。
また、AF NIkkor 35-70も普通に良い写りをしています。1990年代くらいになるとズームレンズも熟成の域に入っています。
オールドレンズばかり使っているとAFレンズを軽視しがちですが、今回の結果からみても単焦点とズームレンズにそこまで差を感じませんでした。
ニッコールのようなそもそも解像感に全力なレンズでは、特に最新の方がより良いようです。
また機会があれば有名な4386も同じように比べて見たいと思いました。
レンズを交換しても焦点距離とF値だけ気にしていれば、同じ絵が得られるというのは、当たり前ですが、システムとしてのパフォーマンスとして極めて重要なことですので、その点でニッコールは優秀だと思いました。
一応断っておきますが、どのレンズもジャンク品から購入していますので、多少は曇りの影響もあって個体差が出ているかも知れません。
結構面白かったので、他マウントもこれだけ揃えば撮り比べして見いたいと思いました。
ですが、これ以上レンズマウント増やしたくないのでFDあたりで誰かやってないかな。。
以上になります。
レンズ作例でした。
お読みいただきありがとうございました。
以下追記文です。
今回比べたらNikon3570zoomの状態の良いものが手に入ったので改めて比べてみたところ全く異なる描写だったため、比較を追加します。
撮影機はD40 ISO400設定です。
周辺の流れ具合が全く異なる結果になりました。
正直、肉眼ではそこまでのレンズの曇りや汚れ具合に差は感じないのですが、表面のコーティングの色が異なるのが見てとれます。
ライトを当ててみると確かに前に比較したレンズは曇っていたので、室内光下では肉眼に見えないレベルの劣化がここまで写りに影響するということがわかりました。
しかし絞ればしっかり描写するので、古いレンズほど絞って扱うべきなのかもしれません。
やはりレンズの性能を比較するにはその程度の差もあるので使ってみてそのレンズ特有の写りを確認するべきだと痛感しました。
また、先立って検証の浅いまま公開したことをお詫び申し上げます。
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