私は、実家がほしい。

里帰りの話などを聞く度に、思う。

私は実家がほしい。


ねえ、あなたが思い描く実家とはどういうものだろう。

幼い頃に暮らした、輝く思い出も、悲しい思い出も、つまった家だろうか。

親が今現在、住んでいる家だろうか。

私にとっては、「実家=何も気兼ねせずにくつろげる場所」だ。


私にも形式的な実家はある。

祖父母と母、弟が暮らす家だ。

そして、そこはもともと祖父母の家だ。

幼い頃、遊びにきた記憶はあれど、馴染み深くはない。

落ち着くことのできる自分の部屋もない。


そこにいると、気を遣ってしまう。

しゃきっとして、笑顔を張り付かせて、息がつまる。

くつろげないどころか、疲弊していく。


実家に帰ればいつもそうだ。

だから、自然と足は遠のき、昨年は一度も帰らなかった。

そんな自分を「親不孝・じじばば不孝だ」と思う。

お盆や年末など時期になれば「実家に帰らないの?」と聞かれ、ごまかす度に、悪いことをしている気分にもなる。



私は、実家がほしい。

私は、実家に夢を見ている。

何かあったときに帰りたくなるような、ときには放任し、ときには包み込んでくれるような、どんな自分でも許されるような。

そんな実家がほしい、んだろうなあ。

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たけなわアヤコ

フリーライター兼、編集/ライター歴7年/札幌在住のバツイチアラサー/ブログやTwitterもやっていますが、ツイート以上ブログ未満のつらつらとしたつぶやきはこちらへ投稿しています。その場の香りや体温が匂い立つような文章を書きたい。
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