見出し画像

Wantedlyを試して「すごい!」と「うん?」を忖度なしで書いてみました。

IT転職支援の専門家がダイレクトリクルーティングサービスpaizaを使ってみた感想を忖度なく書いた

の続編です。

【ストロングポイント】

候補者との距離が近い! 自社メディアとしての利用価値も大!

共感できる候補者に直球アプローチ

「仕事の具体的内容」「仕事の必要性」「仕事の進め方」の3要素を前面にプッシュすることで、共感できる候補者(就職希望者、転職希望者)を見つけやすいシステムになっています。
表現のフォーマットに決まりがないのが最大の特徴。時間と手間をかければかけるだけ独自性を打ち出すことが可能です。
他社との差別化をすることで会社にフィットする人材を確保したいという向きには最適なダイレクトリクルーティングといえるのではないでしょうか。

会社に即応できる人材を

具体的な業務内容やモチベーションから候補者が判断できる求人方式を特長とするWantedlyだけに、入社後に「思っていたのと違う」という違和感が出にくい。求人側も仕事や会社への思いを表現しやすく、強い訴求力になり得るでしょう。逆に候補者のキャラクターや仕事に対するスタンスを判断材料にすることもできる。

知名度や待遇ではない持ち味をアピール

Wantedlyでは給料や待遇を掲載できない。そのため業務内容、業務の目的、業務の方法や技術を会社の持ち味として候補者にアプローチしやすい構成になっている。会社の「夢」や「将来」に期待し共感した候補者が応募する可能性が高い。中小企業やベンチャー、スタートアップも有望な候補者とのマッチングが可能になる。

候補者の将来をも見据えた求人が可能

候補者は自分の将来像についても求人側に示すことができる。多くの候補者が利用しているこの機能によって会社の将来と候補者の将来をすり合わせながら人選を進めることが可能。

SNSからさらに有効な情報が得られる

プレミアムプランでは候補者のSNSと連携が可能になっている。候補者から提示された通り一遍の自己紹介だけでなく、日ごろどのような意志表現をしているかを見ることで人となりをより深く理解することができる。

候補者の絞り込み条件が多彩

候補者がWantedlyにどういう頻度でアクセスしているか、他社からのアプローチにリアクションする頻度が高いかなどから、転職意欲の本気度を計りしることも可能。

リクルーティングを広範囲でカバー

充実したブログ機能によって独自のアピールや表現を得意としている。
また、どのページが見られているかも一目瞭然。貴重なデータとして利用することができるほか、閲覧者の職業や年齢なども確認することができる。
注目を集めている他社サイトのランキングも表示でき、自社ページを作る上での参考資料になる。

成功報酬の請求はなし

月額料金のみというシンプルな料金設定。多くのリクルーティングサービスで採用されている「成功報酬」はなし。オプション料金によって採用予算を超過するというような事態は発生しない。

候補者は3種類のエントリーを選べる

「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」「少しだけ興味があります」の
3種類から候補者はエントリー方法を選ぶ。「少しだけ興味があります」という消極的なアプローチが選べることで敷居を下げて候補者の裾野を広げることができる。

スカウトメール一覧が秀逸

スカウトメールを送った日時や内容、開封されたかどうかなどの一覧を表にして出力できる。これによってアプローチ行動が一目瞭然に見られる。次のアプローチを検討するうえで役立つ。

候補者が他にどんな会社に興味を持ったか

興味をもった会社を「あとで見る」としてブックマークする機能がある。企業側からは候補者がどんな他社に興味をもっているかがわかる機能。自社の優先順位がどのくらいなのかを推し量ることもでき、他社と競合しない候補者に絞って効率よくアプローチすることも可能。

学生インターンの募集にも対応

近年はインターン活動を通して候補者と会社の相性をみて本採用につなげるケースが多くなっている。Wantedlyは社会人の転職だけでなく新卒予定の学生のインターンにも対応している。

掲載数は無制限

求人情報の掲載に制限なし。さまざまな視点から多角的に業種を紹介することもできるし、複数の業務を掲載することも可能。

求人以外にも利用価値大

掲載内容の自由度が高いため、自社サイトとして利用することも可能。独自性をアピールしたり、持っている技術、特許などを周知することもできる。社員間の意志共有、バーチャル会社訪問など利用方法は無限大。

候補者の作品を見ることも可能

エンジニアやデザイナーの登録者が多いwantedlyでは候補者が自らの過去の成果をポートフォリオとして公開している場合が多くみられる。ポートフォリオから求めるスキル、センスや人材を見極めることができる。

候補者との相性の良さからアプローチする

候補者が公開しているさまざまな情報の中から会社や現存社員との共通性を見つけ、そこを強調しながらアプローチすることで反応を良くすることができる。

【ウィークポイント】

待遇重視の登録者は少ない印象

どちらかというと「理念」や「概念」を前面に出した求人媒体なため、「待遇」や「スキル」を重視した候補者への訴求力は弱い。

細かな職種検索は苦手

候補者が応募対象を検索する場合、キーワードでの検索がメインになり、職種名や勤務地での検索には対応していない。
候補者側も自由記述で自己紹介しており、職種やスキル重視の候補者とコネクトするためには検索キーワードに工夫が必要となる。

思わぬ人材を発見する可能性は高いが…

候補者、企業側ともに概念的な情報が多くなりがちなため、学歴や職歴にかかわらない人材を発掘する可能性は高い。一方で、キラリと光る候補者を見いだすためには、求職側の手数が必要となる。

閲覧データの既読・未読が表示されない

候補者データについて自分が既に読んだものか否かを記録しておく機能がない。気づいたことやメモを書き留めておく機能もないため、時間をおいて再確認する場合には苦慮する。

契約は自動的に更新されていく

契約が自動更新されるため、能動的に停止しない限り、求人が終了したあとでも掲載が続いてしまう。

スカウトメールの一括送信が不可

複数の候補者に同内容のメールを一括で送信することができない。個人に合わせたきめ細かい対応が求められるともいえる。

再アプローチを自動化できない

一度アプローチした候補者に時間を空けて再度アプローチしたい場合、自動化する機能がなく、その分、手数が求められる。

【まとめ】

仕事内容や仕事の社会的意味、その手法や技術を前面に求人するダイレクトリクルーティングサービスです。会社の「理念」や「理想」といった概念的なアピールを得意としているので、「働く満足度」や「やりがい」を重視する候補者と会社のマッチングに適しているといえるでしょう。

その反面、年収や待遇、福利厚生などを重視する候補者へのアピールは弱い傾向にあります。

掲載内容に自由度が認められていることから、求人目的だけでなく自社サイトとしても活用でき、会社の実力や魅力を主張することもできます。これらが複合的に好循環を生んで良好なリクルーティングにつながる場合が期待できます。

知名度や待遇面では大企業の後塵を拝するという中小企業やベンチャー企業、スタートアップなら、会社や社員の「夢」「理想」「理念」に共感できる候補者をさがし当てることが期待できるサービスといえるでしょう。

【無料相談を実施中】

・ダイレクトリクルーティングの強化を考えている
・どの媒体を使うのが良いのかがわからない

など、採用にお困りであれば無料相談をさせていただいておりますので是非以下よりお問い合わせくださいませ。

『これまで多くの採用コンサルティング会社様とお話しさせていただきましたが、非常に高いレベルのお話をお聞きできました。/日立グループ企業様』

『他社様の実績をもとに当社であればどのような戦略を立てるべきなのかをわかりやすくご提案いただけましたので、具体的なイメージが持てました。/NTTグループ様』

ダイレクトリクルーティングに関する人気記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?