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手話の良さ、可能性

こんにちは。
今回、手話に興味が出たので良さと今後の可能性を書きます。

手話は言語の1つ

手話を使う人は主に「生まれつき耳が聞こえない人」や「ろう者の親を持つ聴者の人(コーダともいう)」です。
Wikipediaによると、そもそも手話とは、

手指動作と非手指動作(NMS, non-manual signals)を同時に使う視覚言語で、音声言語と並ぶ言語

とされています。

また、手話は「手や指」だけでなく、「顔の部位」(視線や眉、顎の引きだし)も使って話されます。
顔の部位を使って表現する動作を「非手指動作」といい、これによって命令や疑問文などが表せるようになります。

手話のほかにも、「指文字」と言われる指を使った表現方法もあります。
指文字について詳しく知りたい方は以下のリンクからご覧ください。
https://www2.nhk.or.jp/signlanguage/syllabary.cgi

目次
1.手話のメリット
2.手話の可能性

1.手話のメリット
◎非日常的な表現ができる
日常では、話す・書くといった方法での意思表示がほとんどだと思います。
しかし、手話は手の動きによる意思表示が可能となり、これまでとは違う表現を通して新たな自分に成る可能性があるかもしれません。
現に、健聴者の方の中では、手話の方がより意思表示しやすいという方がおられます。

◎空間認識力が伸びやすい
手話は視覚言語ですので、視覚を活用して意味を読み取っていきます。
例えば、「2つの家がある」という文から無数の意味の広がりを持ちます。
例えば、片方の家は小さく、もう片方の家は大きい場合があります。
そして、2つの家の間の長短の要素や、東西南北の配置など方角の要素も
含まれてきます。
それらを含めた空間的な把握を通して、空間認識力が伸びるのではと言われています。
それによって、ひとつの文からあらゆるパターンのイメージが湧きやすくなるのではないでしょうか。

◎日本語力を捉え直せる&伸ばせる
手話は約8000語。
日本語は約25万語だそうです。
会話の理解に必要な単語数は、手話は約500語、日本語は約5000語と
言われています。
手話の方が単語数が少ないがゆえに、直接対応させるのには限界があります。
例えば一時期流行った「忖度」。
新しい手話として登録されたそうですが、知らないろう者が多いのは確かです。
その「忖度」を伝えようとするとき、「忖度」の意味を考えるようになります。
「相手のことを思いやる」
「相手のことを気遣う」など…
より噛み砕こうとせざるを得ません。
日本語力があれば噛み砕きやすくなります。
逆に、手話単語の相対的な少なさから、ひとつの手話表現に、いくつもの日本語が含まれることもあります。
例として…
「まだ」「中途半端」「途中」「中途」。
意味としてはどれも似たものになりますが、「まだ」だけで覚えてしまうと、手話表現を見たときに、うまく日本語に直せなくなる事も多々出てきます。
日本語力があると、とっさに“変換”できる柔軟性が身につきます。
日本語力を伸ばしたい方にもうってつけです!

◎異文化理解からくる世界観の拡がり
手話に限らず、英語や韓国語など他言語を学ぶことにおいても言えることですが、同じ日本人でありながらも、どこか異なる文化・生活圏であるだけに、分かりやすいカルチャーショックを受けることが多いように思います。
感覚・感情の基礎は“驚き”にあると言います。
異文化理解を通した“驚き”が、脳への適度かつ異質な(?)刺激となって、
世界観の拡がりを助けてくれているのでしょう。


2.手話の可能性
身の回りで手話が使われる例

では、身の回りで手話はどのような場面で使われているのでしょうか?
「TV」
手話通訳士と言われる人が選挙の時に政見放送で通訳をしたり、ニュースなどが手話で見ることができます。
TVを見ていてご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
手話通訳士について詳しく知りたい方は、日本手話通訳士協会のサイトをご覧ください。

「行政の窓口」
公的な機関の窓口では手話に対応している場合があります。
窓口に手話通訳の方を設置している市町村もあれば、手話コールセンターへテレビ電話をつないで、画面を通して手話に対応する特殊な例もあります。
参考  PRTIMES 市町村で全国初!コミュニケーションをバリアフリーに!飯能市聴覚障害者支援事業がスタート


「美術館」
聴覚に障がいがあっても美術を鑑賞するのには問題ないと思われる方が多いのではないでしょうか?
しかし、音声ガイドを聞くことができず、
「作品について詳しく知ることが出来ない」
「美術用語の手話がなく、会話がスムーズにできない・・・」
などの困難を抱えていらっしゃいます。
そこで、学芸員の説明を手話で通訳できるようにし、聴覚障がいの方もさらに鑑賞を楽しめるようした例があります。

<まとめ>
ボランティア色が強く、仕事であまり使えるとは言えないが、騒がしい所や声の聞こえない所 (窓ガラスの向こうとこっちなど) でも、普通に話せるということが長所があった。
短所としては、知っている人が少ない、表現の仕方が 少ないので、ひとつの形に多くの意味が含まれていて、 言いたいことが伝わりにくい時が あるということがあげられる。

ここまで読んでくださりありがとうございます。


参考リンク




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