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Diary✏︎幸せってなんだっけ。


眠れないので、日記の様な雑談です✏︎


会社の繁忙期が過ぎ去り、やらなければいけない毎日の業務は出勤してすぐに終わってしまいます。

もちろん手が空いている時にやる業務も山のようにあるのですが、急ぎで終わらせなければいけない内容ではなく毎日ちょっとずつやれれば良いことだったりするので、ぼーっと天井を見つめる時間が生まれます。


以前勤めてた会社とは大違いです。


天井の蛍光灯を見つめながら、会社員の頃が恋しくなる時があります。

そして3秒後、「いや、今の方が幸せだ。」と思い直します。


勤めていた会社で夫と出会い、結婚を機に私は会社を辞めました。

そのまま仕事を続けていた方が家計的にも職場的にも良かったのですが、結婚というきっかけで会社を辞める事ができました。

恐らくあのまま会社員を続けていたら、私は精神を病んでいたかもしれないし、もしかしたらもう既にそうだったのかも。(怖くて受診していません)


よくこんな事を聞かれます。

「有名な会社で正社員として働いていたのに、なぜ辞めたの?」

「きちんとした会社でガッツリ働いていたなら、この仕事じゃ物足りない(暇なんじゃないか)?」


『結婚して、旦那の転勤を機に辞めました。』

『主婦業を優先したいのでパートが良かったんです。』

と答えると、大抵の人はそれで納得してくれます。


ですが、この後にこう聞いてくる人がいます。

「会社を辞めずとも、旦那さんと一緒に転勤もできたんじゃない?」

「前の会社に戻りたいと思わない?」

こうこられると、思考回路が一瞬フリーズします。

図星だからです。


私が会社を辞めた本当の理由

それは結婚ではなく幸せのためだったんだと、最近になってやっとで気付きました。


仕事をしている人が幸せじゃないというわけではないし、結婚しても仕事を続けていて幸せな人だって勿論いらっしゃいますし、今のご時世ではそちらの方が多いかと思います。


ただ私の場合は、会社員として働きながら結婚しても100%幸せではなかったということです。それは、自己肯定感の低さからだと思います。


働くことの幸せは知っています。

私の場合は、働くことに依存しすぎていました。

家族、友達、恋人、そして自分よりも、仕事を優先してしまっていた私を変えてくれたのが夫です。


以前の会社の上司には、結婚しても辞めずに会社を続けて欲しい。と何度も頼まれました。

正直、私も会社を辞めるつもりはなくて、子供が産まれてもこの会社でずっと働いていくんだと思っていました。ましてや夫は同じ会社に勤めているので、女性が会社員として働く事に理解があるものだと。

ですが、主婦でそのまま働いてる女性社員は少ない会社です。子供を産んでも働ける配慮はしてくれますが、出産後も働き続けて出世した女性を私は1人しか知りません。

殆どの女性社員は、結婚か出産を機に辞めます。

出世を目指す役職だと転勤も断れないですし、深夜の勤務帯も多いです。

私の性格上、出世する事を諦めたくないので結婚後に出産したとしても、自分の睡眠時間を削ってでもそのままの役職で働き続けていたでしょう。


夫とお付き合いする以前の彼達との別れは、ほとんど私が原因でした。

「結婚する気は無いんだね」と相手に言われて、私は頷き、そのままお別れです…。仕事が最優先で、彼との時間は後回しでした。1番の問題は、それを辛いと思っていなかったところです。

心のどこかで、彼と仕事を天秤にかけていたんだと思います。そしてどの彼よりも仕事の方が重かったのです。

仕事ばかりしている事を指摘されると、何も知らないくせに。と心の中で思ってしまっていたのも事実です。

男性からするとそんな彼女可愛くないですよね。


あの頃の私は仕事が大好きだと思い込んでて、働く事が生き甲斐だと思っていました。

上司にも恵まれ、仕事ぶりは評価されていたと思います。

私は会社にとって必要とされている存在なんだ、と強く思ってたし、それ故に仕事へ強く依存していました。

仕事は自分の頑張った分だけ結果が出てくれる、会社は私を必要としてくれている。

がむしゃらに働く事で、売上を出す事で、社会に必要とされる存在でいられると思っていたんでしょうね。自己肯定感の低さ故に、仕事しか生きる道がないように思っていました。

同僚社員と上手くいってなかったり、働き詰めで充分な睡眠も食事も取らないのが当たり前だったり、上司からの期待や重圧やらのストレスから、勤務中に吐くのが当たり前になっていました。

ある時から身体に異常が出始めてましたが、目を瞑って仕事をし続けていました。


※ちなみに、ブラック企業ではありません。それどころかかなりホワイトでした。残業は悪だという空気が会社全体にあったので残業を強要されることも無いですし、月と年間で残業時間の上限がありました。サービス残業なんて論外です。

完全に私の働き方が悪かっただけです。誤解のないよう念のため。


そんな私がなぜ仕事を辞める事になったのか。

夫とお付き合いしてる頃に「プロポーズしたタイミングで仕事を辞められないと思うなら、結婚もしないし別れよう。」と言われました。

これまでお付き合いしていた人にも、仕事を選ぶなら別れようと言われてきましたが、同じ職場で私の仕事ぶり、立場を知っている彼からのこの言葉は、他の男性の言葉とは違う様に感じました。

専業主婦になって欲しくて仕事を辞めろと言ってる訳ではないんだな、と。

(過去の男性達もそういう意味で言っていた訳ではなく、私の受け取り方の問題だったかもしれません。)


私を辞めさせる事で、彼に対する会社の人達の目は少なくとも悪くなる筈です。

実際、私を気に入ってくれていた上司に嫌味を言われたと家に帰ってきて話す事もありました。

お互いに仕事の面で尊敬し合っていたからお付き合いする事になったし、彼は私の仕事ぶりを見て、刺激になる、俺ももっと頑張らなきゃ、と褒めてくれる人でした。

そんな彼のこの言葉は、恐らく私の想像していた以上の覚悟を持ってのものです。


『収入的に考えると2人働いていた方が良いよね?お互い仕事してても喧嘩する事なくやっていけてるのに、なんで結婚するなら辞めなきゃいけないの?今だって同棲してるんだし、子供を生まない限りは今と何も変わらなくない?』と聞くと、

「君の仕事ぶりは凄くて俺なんか足元にも及ばんし、一生かかっても越せないんやと思う。だからほんまに尊敬してるけど、仕事ばかりで自分のことを大事にしていないとこは見てて嫌やし、そんな人とは結婚できない。」

『上司にも、私の同僚にも、部下にも、嫌味を言われるかもしれないよ?』

「そうやろな。でもそんなんいくらでも言えば良い。そんな事より自分の体と心を大切にしてほしい。」

なんだか心が軽くなりました。

働いていない、どの会社にも属していない私でも、この人の隣になら居場所はあるんだ。


この会話の数ヶ月後に彼の転勤が決まり、プロポーズを受け、会社を辞めて彼に付いていく事を決意しました。

会社を辞めると伝えると上司に引き止められましたが、彼との別れか仕事かを天秤にかけると彼との別れの方が重く、初めて強い意志を持って上司の意見を拒む事が出来ました。

彼も上司に考え直すよう(結婚しても働き続ける様に話し合って欲しいと)言われていたみたいです。それでも尚、私のことを優先し続けた彼の意志の強さ故に、私の今の幸せはあります。


仕事を辞めたから幸せ、結婚したから幸せ、とは違うんです。

何が幸せなのかって聞かれるとすぐには答えられないけど、小さな幸せが増えたように思います。


例えば、大好きなポルノの曲をゆっくり聴ける時間。

会社員の頃は、職場へ往復する際の車の中だけ。仕事のことを考えながらボーッとしてる時のBGMとして流しているだけでした。

会社員になってからはLIVEも行けてなかったな。お金に余裕はあっても、土日に休みは取れないから。(本当は休み希望自由に出せるし、有給だって使えるけどそうしなかった)


例えば、大好きなコナンをゆっくり観る時間。

会社員の頃も眠る前にコナンを観てたけど、頭の中で仕事のことを考えてたり。


例えば、美容面。

会社員の頃は残業続きで、お風呂の時間すら億劫になって髪型は短めのボブがスタンダード。乾かす時間を短縮する事ばかり考えてたり。

化粧も時間短縮することしか考えてなかったり。

今は髪を伸ばしたり、インナーカラー染めたり。好きな化粧品を使えることも幸せだし、念入りにパックしてる時間も幸せ。


例えば、睡眠。

会社員の頃は、熟睡できるのは週に1回くらい。夢でも仕事のことばっかで、寝ても起きても働いてた。

寝ている時間が勿体無いとさえ思ってたけど、今は寝ている時間が幸せ。


例えば、ご飯。

仕事の日はコンビニでおにぎり、休みの日は居酒屋ばっかだったなぁ。

夫と勤務帯がバラバラだったから、仕事の日の食事は基本1人でただ栄養取るだけの作業。

今はもちろん居酒屋に行くことは減ったけど、お家でちゃんとしたご飯を作って、仕事から帰ってきた夫と食べるのも幸せ。

それどころか、たまに手を抜いて食べるカップ麺やコンビニ弁当にすら幸せを感じる。


あとは、たまに見上げた空がすごく綺麗に見えます。

大袈裟かもしれないけど、空ってこんな綺麗だったんだって思える様になりました。



結婚してしばらくの間、夫は頑なに私が働くことを許可してくれませんでした。

私の悪癖が再発することを恐れてでしょう。


私もまた働き出す事は少し怖かったです。


実際、今でもまだあの頃の私が顔を出してくるし、少しでも気を緩めると後戻りしてしまうでしょう。

(それでもなぜ働き出したかについては、また今度お話します。)


だからこそ、

「会社を辞めずとも、旦那さんと一緒に転勤もできたんじゃない?」

「前の会社に戻りたいと思わない?」

と、聞かれると思考回路がフリーズしてしまうんです。

本当はそのまま会社員として働きたかった自分、前の会社に戻りたい自分が、心の中に居るんですよね。

なのでこんな質問をされると、傷を深くえぐられたような気持ちになります。

いまだにこの質問への回答が上手くできません。

契約社員などで働きたいなと考えてしまうけど、この質問にフリーズすることなくサッと返答出来るまではがっつり働くべきではないんだろうなぁ。


自分を認めるために、存在価値を見出すために

そんな気持ちで働いていたあの頃の私には、仕事中に天井を見つめる余裕なんて無かったし、目の前にいるお客様の顔すらきちんと見れていなかったはず。

なのに、

あんなにも必死に働いていた頃よりも、今の天井を見つめている私の方がすきなんだよなぁ。


あぁ、そうか。

ありのままの自分をすきだと思えるから、今が幸せなんだ。




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