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2022年箱根から世界へ

随分乗り遅れてしまったが、新年一発目の記事としてはこの話題に触れないわけにはいかないだろう。
箱根の感想は、面白くも何ともないが青学が強かった。その一言に尽きる。28分台が20人以上もいるチームを作り、区間配置にも抜けがなければ、圧勝するのも納得である。
とは言え、それでも勝てるとは限らないのが駅伝の面白さなのだけれども、高い走力を持つチームが、全日本のアンカー勝負で涙を飲み、悔しさに涙したキャプテンのためにと結束した時点でアクシデントがなければ、勝負はあったようなものだったかもしれない。
復路に岸本くんと佐藤一生くんを残せたのも他校にとっては脅威で、この見えない心理的プレッシャーを掛け他校を焦らせる作戦も、結果的に随分余裕のあるトップでエースに襷が渡り、勝負を決定づける走りに徹することが出来る状態で走れたところまで、クイーンズ駅伝で5区に新谷さんを置いた積水と似ていた。
とにかく王者の貫禄を見せつけるレースだったと言えるだろう。

余談だが、青学に関する記事やツイートを見た中で、どこかで誰かが「原監督がしきりに『青学メソッド』を強調しているから、そろそろ本が出るのではないか」と言っていたのが一番面白かった。

駒澤は故障明けの選手が多かったからやむなしかな。田澤くん最終学年で、鈴木芽吹くん復活して、洛南から入ってくる佐藤くんももし20kmに対応できたら来年が楽しみだ。

順天堂と東洋は底力を見た、という感じ。両校とも1区の出遅れを挽回しての2位と4位は素晴らしかった。そしてこの2校はファンも多いと思うのだが、展開の都合か順位の割に映らなくて可哀想だったな。

中央はナイス復活。吉居くん、素晴らしかった。来年は弟も入ってくるし、手島くんの後輩も入ってきて2兄弟揃うので、より上位を狙って欲しいな。

さて、タイトルの箱根から世界へ。オレゴンの世界陸上に絡んでくるのはどの選手になるだろう。
まずもって、日テレによって無理矢理この文脈に載せられる三浦くんに関しては、私の中では、別に箱根から世界へじゃなくて、世界で闘えるトラックのトップ選手が、箱根にも出てくれているというだけだと思っている。なので、とにかく怪我なくタフな2区をまとめてくれてナイスランだった。きっとこの箱根に向けて走ったスタミナは活かせると思うので、オリンピックの経験と悔しさと掛け合わせて、また決勝でガッツリ勝負できる姿を見せてくれると期待している。
そして、10000mは標準切ってる田澤くん。主将も山野くんに任せて、本当に世界と勝負する一年、という感じが出てるので、是非代表を決めて頑張って欲しい。何より、日本選手権は、相澤くん vs 伊藤くん vs 田澤くんみたいな勝負になるのだろうか。こちらは世陸そのものは結果というより経験という位置付けになってしまいそうだからこそ、日本選手権がめちゃくちゃ楽しみだなぁ。何なら相澤くんあたりにはオリンピックの悔しさを活かして、外国人選手のペースメーカー無視しちゃうぐらいの攻めた走りを期待したい。
5000mはこれまたかなりの混戦が期待できそう。まずは13'13"目指しますと公言した吉居くん。そして、酒井監督が走らせるとリカバリーも大変だから、と箱根回避させた石田くんと佐藤圭太くんの新旧高校記録保持者対決。怪我が治れば鈴木芽吹くんや石原翔太郎くんあたりも狙ってくるだろう。それに遠藤日向くんなど、実業団選手たちが絡んでくる。こちらも世界で戦うのは厳しそうだけど、高校駅伝や箱根駅伝、ニューイヤー駅伝からのストーリーを踏まえて日本選手権を追うのは、とても熱い戦いが見れそうで今から楽しみだ。

最後に個人的な抱負を。
実は、元旦から体調を崩し、2022年も早10日が過ぎてしまった。何とも幸先が悪いが、過ぎ去ったことは仕方がない。改めて健康の大切さに気づけたとポジティブに捉えて、今年は少し走ろうかと思っている。陸上競技から離れてからだと16年、アスリートでなくなってからでも12年が経つ。
なので、走ると言っても少しずつだけど、モチベーションは2つ。まずは、これだけ席巻している厚底の威力を肌で感じたいということだ。もちろん今でも軽くJogなどをすることはあって、ペガサスなんかを履いたりはするので、昔のターサーシリーズなんかとの違いは感じてはいるのだが、自分の走力が当時とかけ離れすぎていて、堪能できていない感じがする。今なら気になるシューズを何足か買って履き比べることもできる訳で、純粋にシューズの進化を身をもって体験したいという想いが強い。
もう一つは、大人のタイムトライアル(OTT)に参加してみたいという、こちらは野望にも近い気持ちだ。私自身は中距離から駅伝までを経験したが、自分の中では中距離が一番適性があったし、好きだった。中距離が盛り上がりを見せる今だからこそ、もう一度身体が作れたタイミングで、トラックを走りたいなぁと思っている。

ということで、だらだらと長文になってしまったが、今年は様々な大会の個人的な展望をnoteに書くということと、ランニングを継続していきたいと思う。まずは早く体調を万全にしたい。

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