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同世代のアスリートの引退に思うこと


福島千里さんが引退というニュースが舞い込んできた。明日は福士さんの引退レースだし、昨年既に、大迫くんや金井くん、木村文子さんも引退している。競泳の萩野公介選手や体操の内村航平選手など、陸上以外の競技でもオリンピックがメインの競技ではいつになく引退が多いように感じる。
もちろん、人それぞれ理由は違うだろうけれど、8年前に決まった自国開催のオリンピック。その当時から各競技の第一線にいた選手ばかりで、東京が一つの区切りになり、一線を退くという決断になるのはやむを得ないことだろう。

自分自身と同世代や少し年下のアスリートが多く、学生時代の活躍から知っている選手の引退は寂しいけれど、ふと自分が社会人になってきた時間の長さを思い返し、それと同等の時間を、比較にならないぐらいの濃度と密度で捧げて競技に打ち込み、世界に伍するために自らの能力や肉体を高めてきたと思うと本当に尊敬の念しか生まれない。色々な形で楽しませ、夢を与えて頂いたことに感謝しかない。

引退と言っても、まだ20代や30代。今後の人生の方が遥かに長い。若いうちにある世界で素晴らしい結果を残した彼らが次の新たな目標を見つける苦悩は一般人には理解し難いだろう。実業団に残って広報活動や、普及活動をする方もいるだろうし、独立して知名度を生かして発信していく人も、指導者になる人もいるだろう。想像もしていないことを仕掛けていく人もいるかもしれない。成功するかしないかわからないけれど、新たな道を楽しんで欲しいと思う。
彼らも人間な訳で色々あるだろうが、競技者として結果を残巣ことでファンを楽しませることが彼らの仕事だった訳で、清廉潔白な人間であることや高潔な人間力を期待するのは過剰な期待だ。
今後、メディアや周囲の人間が名声に傷を付ける様なことではなく、彼らの能力や経験がポジティブに生かされることを切に願う。

そして、自分自身を振り返ると、言い訳をして怠惰な日々を過ごしてしまうことの多さに気づく。改めて同年代のアスリートの見えない努力に思いを馳せ、刺激をもらいながら、自分は自分のすべきことを粛々と積み上げていこう、と思う。そんなに簡単に結果は出ない。良い時も悪い時も、自分の達成したいゴールに向けて、真摯に向き合い、うまくいかないことも楽しみながら、まだまだ成長していきたいと思う。


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