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30歳の8月31日

8月31日だ、と、エレベーターの日付を見て気が付いた。
明日から9月か。はやいな。
働き出して8年目、年々日が過ぎるのがはやくなってる気がする。

小学校の6年は長かったな。
小学校はあんまりいい思い出がなくて。
ただ、両親は私が小学校が嫌だなんて当時は全然気が付いてなかったと思う(大人になってから話したこともないけれど)。

キッカケは多分些細なことだったと思う。当時サッカーをしてた人気の男の子が、私のことを気に入ってくれてるとかそんな感じ。
それを、目立つ系の女の子が気に食わなくて、その子のグループによく思われなくなっちゃったとかそういう感じだったと思う。
筆箱がなくなったり、水着がなくなったりして、?っていう感じだった。
あとから思えば、あれはいじめだったよなあと思うけど、当時はなんでもない風にやり過ごすことでいっぱいいっぱいだった。

昔からなんとなくいい子できてた私からすると、親に話すことで心配させる方が、面倒だったんだと思う(親を悲しませたくないっていうのもあったけど)。
半ば意地で、何事もないのを装って通い切った。途中でそういう行為はなくなったけど、やっぱり心のどこかに傷は残ってる気がする。

昔から、女子女子した感じが苦手だった。
グループ行動とか、秘密話とか。
やっかいなのは、私の外見はどちらかというと女子という感じがするから(背が低いことが大きいかもしれない)、知らない人からするとそっちの人だと思われるところ。

高校からはぐんと楽しくなった。
気の合う友達にも出会えたし、彼氏もできた。ただやっぱり、小学校の記憶を引きずっていたのか、目立つ女子グループにはどこかちょっと気後れしてしまってたと思う。

30歳になったいま、大人は自由だと思う。
学校と家を往復していた小学校生活は、窮屈だった。
図書館で借りる本の世界には没頭できたけど、現実は毎日教室に通わなくてはならない。家に帰れば、母親に暗い顔をするわけにもいかない。
がんばって小学生をやってたと思う。

学校は、楽しい人はそれでいいし、いま楽しいと思えない人も、それでいいと思う。
楽しめない自分はだめなんだと思うと、全部がだめに思えてくる。

大人って案外大人じゃない。
けど、子どもだって大人が思うほど子どもじゃないんだよなって。
当時の自分は、自分なりに考えて毎日を生きてたと思う。

私はなんで小学校をやり抜けたんだろう?
本の登場人物たちに憧れて、大人になりたいと思ったから?ここを抜ければ未来が開けると思ったから?・・逃げる方法がわからなくて、その場で耐えてたのかもしれないな。

20代もいろいろあったし、まさかこの歳まで独身だと思ってなかったけど。愛すべき友達と彼氏がいて、心配性の両親も健在で。
30歳の8月31日、ここまで生きてきていまがいちばん楽しいかもしれない。

#8月31日の夜に #ひとりごと

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