見出し画像

あたたかい世界

今日、大きい病院に行ってきた。
「待ち時間結構あるだろうな」と思っていたけど、案の定結構な待ち時間があった。

我が家の10ヶ月児を連れて行ったのですが、飽きてくる我が子。
そりゃそうよね…。
おもちゃもダメ。スマホのアプリもダメ。どうしても伝い歩きやハイハイをしたがっていた。

ようやく最近、タッチができるようになったので、ファーストシューズの用意はまだない。
そもそも、病院内を自由に徘徊させるわけにもいかないと思い、なんとか抱っこで宥めていたけど、どうしても自由が欲しいお子はなんとか自分の意思を伝えようと叫ぶ。
「だーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
「あーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
響き渡るお子の声。気まず過ぎる…。
「しーだよ。しー…」
と言っても、それが楽しくなってきたのか、止まらない奇声。
申し訳ね〜〜〜。
と思いながら、抱っこでトントンやゆらゆらしながらなんとかなだめていたのですが、そこで登場する、優しい紳士・マダム。

「あら〜可愛いこと!何ヶ月〜?あら!ニコニコしてくれるの。可愛いね〜」
「10ヶ月です。すいません、うるさいですよね」
「いいのよ。最近年寄りのしんみりした話しか聞いてないから、若い子の元気な声って心が元気になってくる」
ひゃー。素敵マダムすぎる。

「めんこいね〜。お母さんも大変ね。このご時世だから抱っこ変わる?とかもできないけど…。お母さんがんばってね」
やばい、素敵マダムがたくさん…。涙出そう。

「お!ママ(きっと奥様)こっち見とるぞ!お!笑ってる!変な顔がいるって笑ってるんだな!」
「も〜何言ってるの。あ、こっちみた!今はあなたのこと見てるわね…。ニコニコしてて可愛いこと」
「赤ちゃんもお母さんも、こんな待ち時間あったら大変だな!散歩っつってもトイレしかないしな!」
「本当ね、お母さんがんばって!」
素敵ご夫婦すぎる。娘になりたい…。

と、書ききれないくらいいい人たちに出会った。
他にもたくさんのお言葉をかけてもらったり、優しい目で見守ってくれたりして、気まずいのは変わらないけど、本当に心が軽くなった。

3番目を産んで、在宅で見ているので、初めてこんなに赤ちゃんと一緒の時間を過ごしているんだけど(今までは会社勤めだったので上2人は保育所に通っていた)、必然的にどこかに行く時にも一緒になる。
そうすると、思いがけないハプニングに出会うこともたくさんある。
その度に、周りに申し訳ない気持ちになったり、気まずさを抱えることになるんだけど、こうやって暖かい言葉をかけてくれる人が思った以上に沢山いて、SNSでは嫌な話も回ってくるけど、思った以上に世界は私たちに優しいのかも知れないと思うようになってきた。

こうやって、人と関わって地域の人たちと一緒に子育てしているんだなあとありがたく思う。
その分、私の子供たちが大きくなって、余裕ができた時には、小さい子を抱えている親御さんたちに「世界は思った以上に優しい」と思ってもらえるように、私にできることをしていこうと思う。

こうやって、優しさは巡っていくのかな。
素敵紳士・素敵マダムたちにもらった優しさを、また私は困っている人たちに渡していきます。

ありがとう素敵紳士・素敵マダム。

この記事が参加している募集

今こんな気分

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?