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子育てには余計な一言を

最近、子供がいることの人を子持ち様と呼んだりするらしい。子供の急病で仕事を休んだり、育休を取ったり、と子持ちの人のシワ寄せが行く子持ちじゃない人が、子持ちは優遇されていると言い始めたようで。

はじめてこの言葉を耳にしたときは、子持ちの身として悲しい気持ちになった。

だからといって、独身の人が子持ちの人の為に不公平に我慢すればいいとも思わない。

子供がいると、独身の人に迷惑をかけてしまうことはたびたびある。

先日、レストランで食事していたときのこと。二人の小さな子供を連れた家族が座敷に座っていた。小さな子供の一人は、元気が有り余っているみたいで、座敷を行ったりきたり。

その子の母親が頑張って落ち着かせようとしていたけど、なかなか静かにはしていられないようだった。

途中、となりの座敷に年配の夫婦が座った。ちょこまか動き回る小さな子供を、食事中も特に気にした様子はなかったのだが、小さな子供の母親は食事が終わって去り際にこの夫婦に声をかけていた。

「騒がしくてすみませんでした。」

夫婦もそんなことないですよーっと言った素ぶりを返していた。

もし、この夫婦が本当に動き回る子供が騒がしいと思っていたら、この一言で不快な気持ちが少し軽くなったんじゃないかと思う。

子持ちの人も、子持ちじゃない人も気持ち良くすごせるように、こういったさりげない一言が言えるようにありたいものだ。

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