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ままならない天気と目の前の10年

布団をほしたら曇ってきて

布団を入れたら晴れてきて


なんなん?!


そんな母の声をたくさんきいたGWだった(笑)

実際、ホントに不安定な空模様。
思い切って全部洗濯して、ウチのなかをスッキリサッパリできない、って苦痛ですよねえw

かたや、こちらは我が家の蘭らお花たち。
育て続けて10年。まもなく満開を迎える。

きっと、晴れたーーー、曇ったーーー、雨だーーー、なんて(我が家の)声をずっと聞きながら、それでも水分と光と土を頼りに、毎年毎年「咲く」というゴールにたどりつく。

10年
咲き方は年ごとに違っていたけど、それすら些事と思わせる年月を経て、また今年、僕らの前に姿を見せる。

今日明日の天気に右往左往するぼくらにとっては、その日の心地よさを満たすことにフォーカスしてしまう。
そして、毎年毎年(もちろんちゃんと手入れはしてるけど)咲いてくれる花たちを、どこか「咲いてくれないと困る」と思ってしまう。

10年という年月は、数字にしてしまった瞬間に別のものになってしまう。
例え4380日に置き換えても、数字の大小による印象が変わるだけ。

目の前のままならない天気と、目の前に咲く花たち
全く違うもの。全く違う営み。

そうと知りながら、それらを「そのまま」在ると思えないもどかしさをどこか抱えながら、日常に戻っていく。

きっと、ぼくの日常も、どこかでこういうことが起きている。

一瞬のことと思えれば、ただ見守ればいいだけのことも
目の前に起きたことが、数多の時を経た奇跡の一枚も

通りすぎて、その奥をみようとしなかった、と後で気づくことが。

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