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モダニズム建築/ピーター・ブランデル・ジョーンズ 建築の本棚から その1

自分の専門は建築なので、書架にはその関係の本が多い。それを一部紹介したい。
初回は「モダニズム建築/ピーター・ブランデル・ジョーンズ 中村敏男 訳 である。
2006年出版、同年購入。当時は、教育機関で建築計画を教えていたので、仕事の資料として購入したのか、元々モダニズムに興味があり、購入したのか…。確かに建築学科の学生時代からドイツの建築家 ハンス・シャローンやフィンランドのアルヴァ・アアルトに長年興味があった。
特にハンス・シャローンは、研究室の洋書を借りて、半年くらい和訳してました。あの有名なベルリンフィルハーモニーは、彼の実現した傑作ですが、興味を持ったのは3年時の設計製図演習だったと思います。建築写真集のGAを大学図書館から借り出し、隅から隅まで見てました。
普通、図面と写真を見比べていると、その建築空間が立体イメージとして頭の中に構築出来るのですが、ここのホワイエ空間は、複雑過ぎて、イメージするのが無理でした。それほど、複雑怪奇!…。まーそれで、やられた訳ですね。


空間構成も、動線も複雑なベルリンフィルハーモニーのホワイエ空間

研究室は教授の師匠アルトが主流ですから、シャローンなんて見ていると、異端扱いでした。今でもシャローンは好きで、死ぬまでにベルリンフィルハーモニーは一度見たいと思っています。
今では、ベルリンフィルハーモニー楽団のライブ配信もあり、気軽にコンサート会場を観れますが、当時は写真だけで想像するしか有りませんでした。
で、この本の目次は下記の通りです。

  1. ワイゼンホーフジードリングの実験

  2. フーゴ・へーリング ガウカウ農園

  3. ワルター・グロピウス バウハウス校舎

  4. ヤン・ダウカー

  5. ブルーノ・タウト

  6. エリック・メンデルスゾーン

  7. ル・コルビュジエ サボォア邸

  8. アルバァ・アールト ヴィープリ図書館

  9. ピエール・ルイジ・ネルヴィ

  10. ジュゼッペ・テラーニ

  11. エリック・グンナー・アスプルンド

  12. フランク・ロイド・ライト ユーソニアン住宅

  13. ハンス・シャローン 国立劇場計画案

  14. ルートビッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ 新国立美術館

  15. シーグルド・レヴェレンツ

  16. ルイス・カーン キャンベル美術館

と、20世紀の有名からそうでない建築家が網羅される。

この中で、今後触れたい建築家は、<7>ル・コルビュジエ<8>アルバァ・アールト<12>フランク・ロイド・ライト<13>ハンス・シャローン<14>ルートビッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ<16>ルイス・カーンかと思う。
で、建築に興味のない方には申し訳ありません。その時は、パスしてください…ちょほほ。

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