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映画「オッペンハイマー」を考える /映画館にて その2

最初に結論を書くが、私はこの映画については、否定的である。

一番問題なのは、広島・長崎が受けた悲惨さについて、表現していないことである。一度でも広島・長崎を訪れた人なら、あの原子爆弾が如何に非人間的なものであるか、そしてそれを開発し、投下したアメリカやその関係者が非人道的であるかを理解できるではずである。たとえこの映画が、オッペンハイマーのそういった内部矛盾を表現したかったとしてもである。

広島市民の友人が二人いる。6年前にも、訪れて原爆資料館にも足を運んだ。この映画を好意的に受け止めている人には、そこへ一度行くことをお勧めする。
芸術や文化以前の問題として、人としてどう考えるのか、どう受け止めるのか。それが問題だと思う。




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