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映像配信で『Some Other Spring いつかの春に』を見て、ド素人が感想言います。

春は別れもあるけど、新しい出会いと始まりの季節。
気持ちも軽やかに、前向きに、何かチャレンジしたくなる。

そんな4月あたまに、企画集団たのしいくわだてさんが企てた楽しそうな企画、
コロナ禍にオンラインで繋がった840㎞もの距離を超え、東京と香川でそれぞれ行われるはずだった演劇公演。
その東京公演が中止となってしまったのだが、映像配信され、香川公演を間近に控えている。

今回もあれもこれも書きたいところだけど、これからご覧になる方達のためにも、ものすごーく我慢してw、
とにかくエモかったこの作品の感想を、少しだけ書いていきたいと思う。


◆基本情報◆

たのしいくわだて × 媛茶屋プラスlabo
『Some Other Spring いつかの春に』

<脚本>井上志保

└【東京公演】

<公演日程>2022年4月8日、9日(全5公演) → 中止
<公演会場>霞月坊

<料金>
オフライン 2,000円(台湾茶+お茶請け 付き) → 中止
オンライン 500円~

<出演者>小倉あんこ、嶋尾明奈、竹内清子、月見里りた

└【香川公演】

<公演日程>
2022年5月7日 11時~/15時~
2022年5月8日 11時~/15時~
全4回

<公演会場>古材と薪ストーブのお店 古木里庫

<料金>500円
※前売りやU25等細かく設定されていたが、一般財団法人さぬき生活文化振興財団生活文化振興助成金採択決定とのことで、
料金一律、しかも安い!!

<出演者>嶋尾明奈、小倉あんこ、友國淳子、小林誠
<演奏> 南口恵里(ヴァイオリン)

香川の皆様!チケットは残りわずか!
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◆My観劇データ◆

<視聴日> 2022年5月1日(5/2再視聴)
<視聴方法>東京公演映像配信 限定URL

<視聴料金>1,000円(視聴料+応援料)
※視聴料金は500円~



作品の情報を全く先に入れたくない方は、ここまでで!
視聴された後に、また読んでいただけると嬉しい。


◆1人:3人で繰り広げられる三様の物語◆

愛しい人に会いに行く女性(小倉あんこさん)と、愛しい人と別れた女性(他の3人)が、
瀬戸内を渡るフェリーの中で出会った、ある春の日の話。

まるで別の話のように感じるくらい、個性あふれる三様の作品になっている。
同じ脚本とは思えずに、翌日もう一度、台詞を確認しながら視聴し直したくらい(゚∀゚)

演出の意図とは違うかもしれないけど、私が感じたことをまとめてみる。


バージョン①小倉あんこ:竹内清子
お酒飲みながら、笑い出し、泣き出し…分かるなぁ、悲しいのになんか笑っちゃうの。
でもたぶん、答えはもうちゃんと自分で持っているんじゃないか と思える、スッとした立ち方。
後は誰かに背中を押してもらいたかった、認めてもらいたかった というような、強さを感じた。

バージョン②小倉あんこ:月見里りた
うってかわって、表情・動き・音楽ともにコミカルな仕上がり。
竹内清子さんが、ぐっと抑えるような泣きの演技だったのに対し、月見里したさんは幼児のような大号泣。
ここで思いっきり泣いて、船を降りるときにはもう吹っ切れているような、若々しい強さを感じた。

バージョン③小倉あんこ:嶋尾明奈
また全然違った大人バージョン。
この人は逆に全然吹っ切れてないんだろうなぁ、この後も数年は鬱々としそうだなぁ(;´д`)と思った。
泣き方もなんとなく口惜しさを感じる。
弱弱しくも見えるんだけど、それでもなんとか進んでいかなくちゃならない という、底にある強さを感じた。


愛しい人と別れた女性3パターンどれも、それぞれ違った強さを感じるし、
この女性を受け止める側の、愛しい人に会いに行く女性も、失うことも含めて、
自分で自分の人生を決めた強い女性だ。
人間の強さは、美しさの一つでもあるなぁ。

それまでの自分を否定しなくていいし、だけど忘れたっていいし、前にすすんでいくことも当たり前なんだ。


◆ロケーションがエモい◆

エモいって言葉、最初全然意味が分からなかったけど、こんなにいい言葉、他にないよね。
淋しい、悲しい、ノスタルジック…それだけじゃなんだか足りない時に、「エモい」で完全に表現できちゃう気がする。
語彙が貧弱な私には、たいへんありがたい言葉。

そして、この作品はまさにエモかった!

東京公演を行うはずだった霞月坊さん。
以前は台湾茶を提供するお店で、現在はレンタルスペースになっているらしい。
全てがエキゾチックでオリエンタル!エモい!

配信映像もここで撮影されているが、実際にお客さんが入っていたら、どんな雰囲気になったのだろうかと、やはり残念な気持ちになる。

香川公演の会場となる古木里庫さんは、古い木材や建具をまた新たに使っていこうというコンセプト。
サイトを見ると、内装には木の温もりと、また別に厳かな雰囲気もあり、
居心地が良さそうでありながら、シュッと引き締まりそうな感じもする。

瀬戸内海を渡った先の、山と木に覆われた四国という場所を、すごく実感しそうな場所。エモい!


◆言葉がエモい◆

脚本ではどう描かれているのか分からないのだが、方言がなんとも言えずエモい!

愛媛に住んでらっしゃる小倉あんこさん、そして香川出身の嶋尾明奈さん。
方言には、いわゆる標準語に比べて、すごく強い言い回しと、やんわりとした口調が
不思議なバランスで存在するなと思う。

それが登場人物の強さや弱さ、人との関わりの辛さや、出会いの優しさにも通じているように思えて、作品の世界観に吸い込まれていく。


2人は名前を教えあわずに、あるものの名前で呼び合う。
これがまた美しいのだ。
日本語の響きそのものの美しさにも、改めて実感させられた。

なんと呼ぶのかは、ぜひ作品を見て欲しい。

本編を見るだけなら500円!!\(^O^)/安っ!!


お気に入りのエモい台詞

「お灸って、ロマンチックやろぉ?」


◆他にも諸々のエモエモ◆

明るく澄んだあんこさんの歌声。
会場を彩る水引の装飾。
登場人物をいっそう引き立てる水引のアクセサリー。
美しい青いパンフレット。

などなど


◆本編を見る前にこちらもどうぞ◆

4月21日、配信映像の撮影現場を、朝から夕方までライブ配信されていた。
普段なら寝ている私は飛び起きて、おそらく一番乗りで、最後の最後まで見させていただいた。

これがどんな風に映像化するのかなぁ という楽しみと、
仕上がったものを見て、あ、これはあの時のか~ という楽しみと、
何倍にも観る楽しさが増えた(^O^)


また、5月5日、香川公演を前に、東京公演の裏話や香川公演に向けての意気込みなど、
嶋尾さんとあんこさんでトークショーが行われた。

私はまだ拝見していないので、この投稿が書き終わったらいったん寝て、起きたらすぐ!YouTubeへGO!


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というわけで、
「映像配信で『Some Other Spring いつかの春に』を見て、ド素人が感想言います。」
~瀬戸内海の美しい青色の中、船が運ぶ別れと出会いと自分。~
でした。

読んでくださりありがとうございました。

5月7日からの香川公演、頑張ってください。
いつか香川行きたいなぁ。愛媛も徳島も高知も行きたいなぁ(笑)


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