英語読み上げ算を練習をしてみよう!
2020年に北米連盟として正式にオンラインで検定試験セッションを開始。
6級から12段までグループを3つに分けて1年に3期(秋、冬、春)開催。
1期=練習会4回+試験で合計5回、隔週で開催しています。
その際に英語読み上げ算について書いたのですが、
今回は4年越しのアップデートをして補足説明しようと思います。
読み上げ算って何?
そろばんの「読み上げ算」とは、
読み手(先生)が数字を読み上げて数字をそろばんで弾きます。
もちろん、暗算バージョンもあります。
紙で書いてある数字と違い、数字を再度確かめる事ができないのでより一層の集中力が必要です。
英語でする意味あるの?
北米では英語話者が基本なのでむしろ英語でしか実施しませんが、
日本において英語で読み上げ算を解く意味ってあるのでしょうか?
日本も北米も習い事は飽和状態だし、子供たちは毎日忙しい。
昔のように週5で教室に通うようなお子様が激減している事、
各お子様たちがたくさんの習い事に通う事情もあり、そろばんを練習する(暗算を習得すると同意義とする)プラスアルファで何か?
と考える保護者さんも多いはず。
そんな時、英語読み上げ算を導入している教室をお勧めします。
とはいえ、英語を読んでくれる先生がいないと話になりませんが、
練習もソフトウェアでも出来る時代、先生の工夫でどうにでもなるはず。
英語は今では小学校で必須の科目ですよね。
苦手意識を持つのは特に小学生では仕方ないことかもしれないですし、
そもそも違う言語を使う必要性を感じない子も多いと思います。
自分の周りの環境が英語を必要としていない限り言語としての認識がないし、モチベーションも上がらないと思います。
そろばんは得意だけど英語はな。。という子供たち、
まずは読み上げ算で数字の英語から入ってみましょう!
英語を学ぶ上で数字から入門するのは、きっかけとしてとても良い。
How are you?はしっくりこなくても、one, two,three, ならカタカナで
ワン、トゥー、スリーと聞いたことがない人はいないはずなので完全なゼロからのスタートとならない。
日本人には苦手なFourtyと Fourteen(40と14)の違いの聞き分けも高速であるほど難しいですが良い耳の訓練になります。
そろばんの練習として読上算は効果はある?
そろばん練習として、まずは紙、目で見て計算が最初の基本練習です。
フラッシュ暗算の普及もありタブレット端末での暗算練習も容易にできるようになったのは素晴らしい。
視覚だけではなく、聴覚も刺激する練習である読上算はさらにそろばん脳を刺激します。
紙で見る数字よりも聞いた数字のほうがスラスラ解ける子も多いので用途に応じて使い分けた練習が可能です。
プリント練習のみで悶々としている時に読み上げ算にハマって好きになり、読み上げ算きっかけで練習するのが楽しくなる!という生徒も沢山います。練習が止まらなくなる好循環が生まれる事間違いなし!
英語で数字を読むのは難しいの?
先生目線(読み手)から、英語で数字を読むのは難しいのか?と思うはず。
そろばん経験者の皆様、日本語での読み上げ算を考えてみましょう。
うわ、「この先生数字聞きにくい!」ってよくありますよね?
それは日本語が母語でもそう感じるのだから英語だってそういう感覚があるのです。
移民だらけの北米ではアジア人、英語を主言語としないヨーロッパの方々がたくさんいます。英語は全世界で話されている言語ですから癖のある発音、イントネーションは無限に存在します。
英語もアメリカ英語とカナダ英語は違いがありますしアメリカ国内でさえアクセントの違いは結構違うものです。(カナダ英語はR発音が強いらしい)
日本語英語≒カタカナ英語になっても構わないと思うので少しでも英語読み上げ算に興味のある、導入してみたいと思っている先生方は自信をもって読み手に挑戦して欲しいです。
まずは1桁を2,3口からでいいのです。
1から20までの英語がわかるのであれば導入してくださいね。
色々な人の英語のアクセントを楽しみながら数字を聞いてそろばんで弾く事が読み上げ算の一番の魅力だと思いますが、今ではオンラインのソフトウェアの機械でも数字を読んでくれます。
何か新しい事を始めたい、という先生方がいれば英語読み上げ算を是非取り入れてほしいです。
ねがいましては: スタートウィズ → Start with
~円なり: ダラーズ → 言いません
ひいては: →Minus サブトラクト(Subtract)とは北米英語では言わないがイギリス英語では言うらしい。連続して引くときは何も言わない(連続して引く時もMinusと言い続ける)
例)15 - 2 - 3 + 4
英語:start with fifteen minus two, minus three and four
加えて:アッドAdd 引き算が終わり、加算になる際→ 英語では言いません
~円では: ザッツオール →That's allは、言わない。
その代わりに最後の数字を読む前にANDを入れる
日本語:AとBとCとDです。
英語:A,B,C and D と同じ理屈です。
例:願いましては2円なり、4円では
英語:start with two and four
例:願いましては20円なり、引いては5円なり、加えて3円では
英語:start with twenty minus five and three
日本国内での英語読み上げ算と大きく違うのは何円なり~と日本語の読み上げ算で言うのを直訳してDollarsとつけますが、Dollarsと語尾に付けるのと英語的に少し不自然。あとは「Dollars」を読んでいる「間」が特に上級者には英語読み上げ算問題を易しくしてしまいます。
13,14,15,16,17,18,19 vs 30,40,50,60,70,80,90
日本人の耳にとって最初の壁は上記の数字の発音です。
Thirteen (teenにアクセント) vs Thirty (thir にアクセント)
まずは最初の関門はここからですね。
読み手も アクセント+巻き舌のような i r 発音に注意しましょう。
英語での数字の区切り
日本語での桁の区切り
万 10,000 5桁
億 100,000,000 9桁
兆 1,000,000,000,000 13桁
英語での単位は3桁毎なので実はとてもわかりやすいです。
常にそろばんの定位点に合うので位取りが分かりやすい。
thousand 1,000
million 1,000,000
billion 1,000,000,000
trillion 1,000,000,000,000
quadrillion 1,000,000,000,000,000
英語が第二言語の目線で読み手としてお話しします。
LとRが混ざる発音のTrillionくらいから難しさを感じます。
Trillionまで計算できる=高速で読む必要があるので数字を間違えないようにする事と発音としても気にしないと計算者が理解しにくいですしとても気を遣うところです。
MillionとBillionもMとBの違いなので少しわざとらしく発音して区別しやすいように発音しますが、MillionとBillion程度であればスピードが高速ではあっても超高速ではないので練習すればすぐに慣れると思います。
quadrillionの次はquintillionらしいですが、
実生活で一度も聞いたことがないのと、さすがにここまで計算できる生徒は今のところいないです。(私は高速で読める気がしない)
高速発音練習に良い数字達
初級 315 vs 350 413 vs 430
中級 14,550 vs 40,515 13,616 vs 30,660
上級 113,440,315 314,913,330 3,414,550,670 7,530,414,313
上記の数字をスラスラ読めるようになれば先生方も楽しくなるはずです。
先生が読む数字を解く生徒さん達も共に楽しみながら英語で読み上げ算してほしい。
北米連盟で実施している英語読み上げ算検定試験セッションや、
英語読み上げ算についての読み方のコツ等々質問があれば是非ご連絡くださいね。
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