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ゴジラよりふつーに?ガメラがすき。

・・・と書いたわりには、ゴジラ(GODZILLA)映画、結構見ています。
日本映画の定番のゴジラシリーズはほとんど見ていません。見たのは「GODZILLA(1998年ハリウッド版)」「GODZILLA(2014年ハリウッド版)」そして「シン・ゴジラ(2016年)」です。(「ゴジラ-1.0(2023年)も見ました)

印象的な作品「GODZILLA キング・オブ・モンスターズ(2019年)」について書きたくなりました。
この作品の予告で、ドビュッシーの「月の光」がBGMとして流れ、それをバックにした幻想的な怪獣の映像にうっとりして本編を見たくてたまらなくなったのでした。
映画館で2回くらいは見たかもしれません。そして最近アマプラで久しぶりに見ました。アマプラの洋画は吹替版しかない場合が多くこれもそうでした。まずはカイル・チャンドラー(50代)の吹替が田中圭さん(30代)、年齢差もありますが田中さんの声もかなり独特なので、違和感だらけでした。娘のマディソン(役名)の吹替の芦田愛菜ちゃん、これは良かったと思います。そして吹替版だと、チャン・ツィイーの「Ghidorah!」の声が聴けない。これは悲しい。

それはともかく、この作品で痺れるシーンをあげたらそれはもう沢山ありすぎます。映画の時系列無視で書いてみると・・・
・ラドン(作品では「RODAN」)がイスラ・デ・マーラの火山から蘇るシーンからまずやられました。そして空軍の戦闘機とのバトル。映画館では戦闘機を操縦しながら戦う兵士の背後にガラス越しに迫るラドンに戦慄しました。翼を広げて横に回転しながら戦闘機を叩き落とす攻撃にもズキューンでした。
・ショートカットのチャン・ツィイーが魅力的でした。(同じ考古人類学者の双子の姉妹を演じました。妹は長髪)
・フェンウェイ・パークにマディソンがオルカ(怪獣を操る音波装置)を持ちこみ球場の拡声器でキングギドラを呼び寄せるシーン。鳥肌ものです。
・キングギドラがラドンを一時撃退したあと怪獣の王ぶりを誇示して咆哮する姿と丘に建てられた十字架との対比が地獄を連想させ、めちゃくちゃ怖かったです。(これは「ガメラ 大怪獣空中決戦」でギャオスが東京タワーに営巣する夕暮れのあのシーンへのオマージュではないかと勝手に思っています)
・日本映画ではもふもふしたまるっこいイメージのモスラが鋭い爪と毒針をもつ凶暴な昆虫に変貌!(誕生(羽化)のシーンはあまりに美しく涙が出るくらいだったのに、この差・・・)それでも、ギドラとの戦いで傷ついたゴジラにエネルギーを与えた後ギドラに向かっていくシーンには心が震えました。
・ラストシーンで「王」となったゴジラに「サーセンでした~~」と言わんばかりに近づき頭を垂れるラドン。ここは笑いどころ?

他にも細かい所をあげたらきりがありませんが、とにかくこの映画はエンドロールも含めて秀逸だと思いました。
ガメラシリーズでは、平成ガメラ、特に第二作の「レギオン」が好きです。これについてもまたいずれ書ければいいなと思っています。