見出し画像

サバティカルタイムのような期間の効果

昨年3月末に屋久島に引っ越した。かれこれ会社員は18年目。転職などはあったが、ずーっと当たり前のように東京で会社員を続けてきた。今回、会社を辞めたわけではないけれど、1年に渡って屋久島で時短リモートワーカーとして働いて少し立ち止まってみると気づくことがあった。

10年以上ぶりに引っ越して環境を変えてみると、毎日知らないことが出てきて、それがきっかけとなり新しい学びになるとループを体感。読書しか学びの方法はないと偏った考えを持っていたのだけれど、そんなことはなかった。今までどれだけ「体験」や「体感すること」を軽視していたのだろうと驚く。(気づくのが確実に遅い。)

体験することの情報量の多さといったら、桁違い。「動画情報」は「文字情報」の5,000倍の情報量があると聞いたことがある(文字より動画が優れているというわけではないが)。動画情報で5,000倍だったら、人の五感を通じて得られる情報は、もうとんでもない量だということになる。

屋久島に引っ越す前は、この1年間で何か仕事に役立つ技術でも学んでやろうと意気込んでいたが、結局そのようにはならず。それは、自由な時間が増え、「体験すること」の良さに気づいてしまったから。結果、今後のために役に立ちそうなことではなくて、今できることを優先することになったのです。

・料理を毎日する
・自然に毎日触れる
・子供の成長を見守る

こんなことをやっていた。文字の情報量が少ないから、書き起こすとびっくりするくらい平凡なことなのだが、実際やるととても良い。今まで生活の土台となるような行為をちゃんとしないで、部屋で読書ばかりしてきたことを後悔すらしている。

ということでこの1年間、仕事で結果が出せる的な成長はしていない。しかし、いろんなことを体験した分、思いもよらない方向に育った気はする。この1年でやってきたことは、今すぐ仕事に役に立つわけではなかったが、自分の人生の中では確実に意味があったと感じている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?