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スタートアップの海外進出、ここが「ツボ」。ABEJA担当者がイベントで語る

10月30日、東京・汐留で「The Road To IGNITE 2020 at Tokyo」が開かれ、ABEJAの東南アジア事業を担当する佐久間隆介がパネル討論に登壇しました。

このイベントは、フィリピン・マニラで毎夏開かれているグローバル企業とスタートアップのマッチングイベント「IGNITE 2020」の前哨戦にあたるもの。佐久間は、スタートアップの海外進出の苦労や醍醐味、成功の秘訣について語りました。

ABEJAは2017年3月、シンガポールに国外初の拠点を設立し、その後、デンソー・インターナショナル・アジア社やシンガポールの大手公共交通会社SMRT、シンガポール国立大学(NUS)など、現地の大手企業や大学との協業を実現しました。2019年10月には米シリコンバレーにも進出を果たしています。佐久間はシンガポールやタイで事業開発を担当しているほか、現地メンバーのマネジメントにも携わっています。

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ABEJAが東南アジアに進出した理由について佐久間は次のように語りました。
「東南アジアには世界レベルを目指すタイの財閥企業などのほか、本社の指揮命令系統に縛られずに新しい試みをしようと意気込む日本企業の現地法人経営者がいます。日本国内でAIの民主化がなかなか進まない中、こうした方々とアジア特有の課題を解決するためのイノベーションを起こし、同時に飛躍的な成長も実現できると考えました

また、現地で働くメンバーのコミュニケーションや運営について、こう語りました。

また、現地のチームのコミュニケーションや運営の面で気を付けている点などについては、こう語りました。

「まずフラットな運営が必要です。現地子会社では本社との情報共有や意思決定に格差が表れがちですが、こうしたことが起きないよう、同僚の間でそれぞれの課題を、ときには対立も恐れずにに議論・共有していくオープンなコミュニケーションをすすめています」

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「リスクにもきちんと対応できる態勢をとっておくことも必要です。夢の実現に向かってまい進する姿勢がスタートアップの魅力であり醍醐味なのですが、こと海外進出の場合、撤退や他地域との連携も含めた次善策を練っておくなど、慎重さと柔軟な対応が不可欠です」

最後に佐久間は「東南アジアに商機があるとみて進出を決めた際、まずは日本で成功してから、と待つのではなく、少しでも余地があるうちに飛び込み、市場で優位な位置につこうとした。そうした気持ちが重要だと思います」と語りました。

ABEJAの海外進出の詳しい経緯については、弊社海外事業担当、夏目萌がForbes Japanで連載中のコラム「AIベンチャー海外進出の『泥臭い』リアル」でも綴っています。

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