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“ライバロリADHD事件”発達障害系Youtuberが分析してみた

此方の動画の中身になります


はいどうもこんにちはあべしんです。
今回は、ライバロリADHD事件について話していきたいと思います。


概要

ライバロリ
ゲーム実況Youtuber。チャンネル登録者数約70万人。
主に、ポケモンの対戦ゲームを生業としている。鋭い読みと常人離れした戦術により人気を博す。ポケモン対戦といえばまず最初に名前が挙がる一人であり、ポケモンに関するメディア出演も多数。ちなみに、サブチャンネルがメインチャンネルと同じくらい再生されている珍しいYoutuber。

ライバロリADHD事件とは
事の発端はこの動画

不安すぎてADHDの検査を受けようとした話
https://youtu.be/kZ2pJ8KaHr0

要約
ライバロリは前々から発達障害の特徴にあてはまっていることを自覚していた。最近その傾向が強くなってきており、病院の受診を決意。しかし、いざ病院に行ってみるも、ADHDではなくただの注意散漫な一般人だったことが発覚。ADHDではなかったと安堵するが、診断をもらえないため生きづらさは解決せず。モヤモヤが残る結果に…

といった内容でした。
こうなってしまった原因について、解説していきたいと思います。

※ADHDとは、発達障害の一種です。そのため、以下ではADHD=発達障害として扱っています。


「発達障害」の難しさ

実は、ライバロリさんが持つ発達障害の特徴は、病院の発達障害診断基準に結構当てはまっています。今回は、たまたま診断の下りない病院でしたが、医師によっては診断を下していたかもしれません。具体的なものを貼ると角が立つので言いませんが、気になる方は「発達障害 チェックシート」とかでググってみてください(イメージ図)。ライバロリさんのエピソードと似たような基準になっているはずです。

じゃあ、なぜ診断されなかったのか。それは、もう一つの診断基準である、「困り感」を満たしていなかったからです。

実は、発達障害というのは、発達障害の特性を持っているだけでは診断されません。その人が持つ特性によって、「日々の生活に制限を受けてどれだけ困っているのか」ということが重要になってきます。この、日々の生活に制限を受けて困っている感情を、「困り感」と呼びます。発達障害の診断には、発達障害の特性+困り感がセットになって初めて診断がおりるのです。

一応、事実確認のために発達障害関連法を一部記載しておきます。

発達障碍者支援法 第一章第二条
2  この法律において「発達障害者」とは、発達障害がある者であって発達障害及び社会的障壁により日常生活又は社会生活に制限を受けるものをいい、「発達障害児」とは、発達障害者のうち十八歳未満のものをいう。

つまり、ある程度特性があったとしても、生活に困っている(=制限を受ける)わけでないのなら、障害者という事にはなりません。


例として、ライバロリさんの動画のコメント欄にいた方を挙げさせていただきます。

無sdsadas題


こちらの方は、高校時代に実際に自身の持っている特性によって不適応を起こし、うつ病を発症するまでに至りました。この場合は、ADHDの特性+うつ病という形の困り感を抱いていたため、診断に至ったのだと思われます。

また、困り感はうつ病というハッキリとした形でなくとも成立します。問診などにより医師が患者に困り感を抱いていると判断した場合は、何かの病状がなかったとしても発達障害として診断を下すことができます。
これらの事から、ライバロリさんの場合は、生活への困り感が医師に認められなかったため、診断が下りなかったのでしょう。

なぜそんな曖昧な診断なのか?と疑った方もいるかもしれません。
実は、発達障害には明確な科学的根拠が見つかっていません。脳の異常とか言われていますが、証拠は特にありません。あくまで統計的に社会適応が苦手な人がいるという事が見つかっているだけです。例えば100人調べたら、3人くらいそういう人がいるという事がわかっているだけです(比率は適当です)。他の病気のように、正確な血液検査やレントゲンがあるわけではないのです。
 そのため、発達障害の診断というのは、100人の中にいた3人に似ている人を探すという作業になります。「このひと似ているなあ」という判定は、あくまで医師の判断のみにゆだねられます。人間が判断しているため、時と場合によって診断が変わることもあり得ます。そのくらい曖昧な概念なのです。

 巷では「自分って発達障害なのかも?」とか、「あの人って発達障害かな?」って疑う人が急増しています。ライバロリさんもその一人ですよね。これは、さっき紹介した発達障害という言葉の曖昧さも原因です。しかし、実は「発達障害の特徴」という基準の方も年々緩和されていったりしています。僕のチャンネルでは、こういった発達障害を取り巻く問題を紹介していますので、良かったら見ていってください!


前向きに生きるために

 さて、ライバロリさんが発達障害ではない理由を解説しました。が、これではライバロリさんの根本的問題を解決したことにはなっていないですよね。
 実は、ライバロリさんの、「注意散漫なところもあるが時に素晴らしい才能を見せる」という特性は、発達障害という言葉以外でも言い表すことができます。

それは、「ユング心理学・タイプ論」という概念です。
簡単に説明しますと、人の心理的機能を分類し、人が持つ特性をパターン化する。という概念になります。これだけだとよくわからないかもしれませんが、これから掘り下げていきます。

まず、ライバロリさんといえば、天才的な読みが有名ですよね。ポケモン対戦においても、相手の2手3手先を読むプレイで視聴者を沸かせてきました。こうした未来を予想できる才能をタイプ論では「直感」と呼びます。よく、野生の勘などと呼ばれる特性です。「直感」タイプの中でも、「外向直観」と呼ばれるタイプが存在します。ライバロリさんは恐らくこの「外向直観」という機能を強く持っていると思われます。
「外向直観」とは、外の世界の可能性に気が付く特性です。ありとあらゆる事象に対して、常にそのレーダーを働かせています。
 しかし、当然弱点も存在します。いろいろな可能性が見える代わりに、目の前の現実を見落としがちになります。例えば、日常の細やかなルールや、日々の待ち合わせの時間などを守るのが苦手です。そういった日常の雑事は、本人にとっては可能性の一部でしかないのです。そのため、そういった雑事をこなすためには、頭の中に流れてくる可能性をシャットアウトする必要があります。そのため、「外向直観」タイプは、こうした雑事が苦手なのです。
細やかなルールや、日々の待ち合わせが苦手。何か聞いたことがありませんか?そう、実は発達障害と呼ばれる特性は、この「外向直観」というタイプに非常に似ているのです。

まとめ


人の特性を、障害と呼ぶのか、それとも人間の1つの才能として受け入れるのか。いろいろな選択肢があります。もしどれかを選ぶなら、できない事よりできることに目を向けたほうが気持ちは楽になるのではないでしょうか。

っていう感じの動画を挙げているので、是非チャンネル登録とTwitterフォローを!!!!!

いつもありがとうございます。