Naoki ABO

プロバスケットボールチームB.LEAGUE B2 香川ファイブアローズ マネージャー/…

Naoki ABO

プロバスケットボールチームB.LEAGUE B2 香川ファイブアローズ マネージャー/アシスタントコーチ プロのカテゴリに入るために高校教員を辞めました。部活動で7年間ヘッドコーチをして学んだこと、Bリーグでの経験、日頃学んだことを書いていきます。1記事30分に挑戦中。

最近の記事

Pace

Pace ・・・レギュレーションの40分換算の攻撃回数  NBAをはじめ世界のバスケットボールで重要視されている数字で、私のチームでも常に試合前のホワイトボードにはこのワードが書かれている。 算出方法は、、、 Pace=(FGA+FTA*0.44-OReb+TOV)*40/Min                 (0.44のところは実態に合わせて本当は変えなきゃいけない)  B2リー

    • 当事者意識

       私が今シーズンとても大事にしている、と同時に大事にしてほしいと思っていることだ。  昨シーズンからプロの世界に入って感じたことの1つに、誰かのせいにすることの容易さがある。私たちはスタッフを含めて大半が契約を結んだいわゆるプロだ。それぞれに役割は存在するものの、明確にここまでが仕事、ここまでがあなたの責任と言うものは存在しない。  ある人は自分の契約の中で100のことを行う、ある人は120のことを行う、またある人は80しか行っていないように見える。そんなことが起こりうる。

      • プラン/プロセス

         選手やコーチは、ほとんどが目標を持っているが、そこに到達するプランを持っている人は、ほとんどいない。  確かにそうかもしれない。選手なら「得点を増やしたい」「プレータイムを増やしたい」「ディフェンスの上手い選手になりたい」「B1でプレーしたい」など、それぞれの目標について聞くと、割とすんなり出てくることが多い。(コーチであれば「○勝以上あげたい」「リーグで優勝したい」「さらに上のカテゴリーのチームと契約したい」、、、)でも、じゃあそのために何に取り組むのか?となると明確に

        • ほぼゼロからの部活動 その2

          チームB 田舎の公立高校。 部員男子6人、女子3人(マネージャーなし)、ボール3個、作戦版なし、スクイズボトルなし、ユニフォーム欠番だらけ。                  ↓↓↓ 部員男子14人、女子9人、マネージャー2人、ボール8個、作戦版、スクイズボトルGET  ここまで順調にきていた。周りからも「バスケ部に風吹いてるねぇ」と言われるように。  しかし、あまりに順調すぎて忘れてしまったのだろう。  欠番だらけのユニフォームことを、、、 ◆最大の難関ユニフォーム購

          ほぼゼロからの部活動

           時系列に早くも限界が来たので、やめます。 チームB 田舎の公立高校。昔々は地域の中心の進学校だったが、不良だらけの荒れた時代を経て、赴任当時は落ち着いていたが、落ち着きすぎていた。 部員男子6人、女子3人(マネージャーなし)  説明会で初めて学校に行き、練習に顔を出した。  最初の印象は、「寂しいっ」母校の体育館の1.5倍はありそうな立派な体育館で、6人の男子が練習し、前任の顧問の先生と女子3人が練習を見ていた。  男子は5人の新3年生と1人の新2年生。3年生5人は全

          ほぼゼロからの部活動

          男と女とコーチング

          前回からの続きです。  ー【ここまでの歩み】-1- コーチのはじまりー   新潟では、男子の試合をベンチで見せてもらい、選手の特徴なんかを教えてもらえた。  思えば、この先生との出会いも自分が高校3年の時、知らない人が遠征中ベンチに一緒に座っていた時だった。こうやって伝統は繋がっていくのだろう。  それから1週間経って、私は母校で初めての練習に臨んだ。正直何も覚えていない。覚えているのは、真っ黄色のウインドブレーカーを着て行ったこと。(これも後に当時の選手に言われて思い出

          男と女とコーチング

          レイアレン自伝

          「充分な高さまで飛ばなかったのではないか。ボールを高く上げられなかったのではないか。これは入らない」  NBA史上最高のシューターがキャリアで最高のショットを打った瞬間に考えたことだそうだ。  自分のルーティーンを守り、何本ものシュートを打ち続けてきた選手が。  チームのエースとして、数々の修羅場を掻い潜ってきた選手が。  ビックショットを打つときは、"決めた"ときのことを考える、というメンタルをもった選手が。  それでも不安なのだ。  どんなに努力し

          レイアレン自伝

          コーチのはじまり

           まず何から書こうかと思いましたが、自分が関わってきたチームで学んだこと印象に残ったことを残しておこうと思います。 【チームA】 順不同で書いていこうと思うが、最初はやはり私が初めてコーチしたチームになる。  大学4年の卒業間近、高校の同級生から電話をもらう。 「母校のA高が指導者探してるってよ、''恩師''から電話きた。自分はできないけどお前どう?」 すぐに''恩師''に電話をかけた。  地元公立高校の教員になるために採用試験を受けるも二次試験で不合格。激戦の

          コーチのはじまり