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1993年のオーストリア・モーツァルト №48〈ザルツカンマーグート №21〉

1993年7月、転職のはざまに2週間の自由(失業)期間ができて、これはチャンス。リュックを背負ったエコノミーな個人旅行で、憧れのオーストリアへ行きました。
今年はちょうど30周年、当時はスマホはもちろんなく、携帯電話すら一般にはまだ普及していなかった時代。世の中随分変わりましたね。
旅行中の日記がこの『旅日記』の元ネタです。写真も交えて旅のあれこれを思い返しながらつづっていきます。そんな、よしなしごとにお付き合いいただければ幸いです。

ザルツカンマーグート♪ №21(バスでザルツブルクへ、ワンちゃんの名前を聞く)

1993(平成5)年7月19日(月)午前~昼

 少女が降りるとき、はにかんで微笑むので「バイバイ」といって別れた。変な外国人につき合わせてごめんね。でも、名前ぐらい聞けばよかったのに、と後で気がついた。(※1)

〈ザルツカンマーグート観光 一旦ザルツブルクへ戻る〉
4日ぶりにザルツブルクへにもどってきました
感覚では4日以上のへだたりを感じました

 空いた席にすぐおばあちゃんが座った。小さな犬を抱いているので名前を聞くつもりで「ヴァス イスト ナーメ?(Was ist name?)」と言うと通じたらしく「ヴィル・ブル!(Will Bullか)」とおばあちゃんは教えてくれた。(※2)

〈ザルツカンマーグート観光 一旦ザルツブルクへ戻る〉
駅周辺の景色も当たり前ですがあまり変わりはないようです
昼食をとってから、いよいよウィーンへ向かいます

 ブルドッグみたいな名前で、どうもこの犬にはイメージがあわない気がしたがしゃべって語呂のよい名前だ。ぼくは「ヴィル・ブル」と呼んで頭を撫でてやった。(※3)

〈ザルツカンマーグート観光 一旦ザルツブルクへ戻る〉
ザルツブルク中央駅のプラットホームです
IC(インターシティ)急行に乗ってウィーンへ向かいます

 ザルツブルクについて駅前でホット・ドッグとコーラで昼食をとった。ザルツブルクでも湖畔の街でも犬を連れた人を多く見かけた。大は、クマかと見間違うほどのものから、小はてのひらにも乗りそうなものまで。(※4)

  
――つづく――

※1 2021年の統計ですが、オーストリアの女の子の名前「ベストテン」は次の通りです。マリー、エミリア、アンナ、エマ、レナ、ミア、ローラ、ヴァレンティーナ、ハンナ、リア。(オーストリアの名 * オーストリアで最も人気のある名前 (beliebte-vornamen.de))

※2 このときは会話本を使わずに、わたしの即興で怪しいドイツ語を使いましたが通じるもんですね。今回Google翻訳で調べたら、”Wie heißt der Hund?”(ヴィー ハイスト デア フント)が正しい表現のようです。

※3 おとなしいワンちゃんで、犬種ははっきり覚えていませんがポメラニアンぐらいの小さなワンちゃんでした。かごを使わずに、飼い主がそのまま抱いて乗れるのがいかにもヨーロッパらしいと思いました。

※4 当時(1993年頃)の日本では、たぶん現在ほどたくさんの外来犬種が一般には飼われてはいなかったと思います。それでわたしの目には珍しい光景と映ったに違いありません。



※標題画像は、湖畔の街ハルシュタットです。

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#モーツァルト
#30周年
#わたしの旅行記

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