『人間の建設』No.32 美的感動について №2〈ゴッホ〉
以前、母から額装の古い複製画をもらいました。今自分の部屋の壁にかけているのがそれです。この絵、一般には「ラ・クローの収穫風景」と呼ばれ、ゴッホのアルル時代にかかれました。
ゴッホ自身が自作品の中で最も良い作品だと言っていたとか。彼の絵では、わたしはこれをもっとも好みます。ゴッホの手紙は読んだことがなく、オランダ時代の絵を見たことも。機会があればトライしてみます。
複製画ということに関して、上の会話の前段で小林さんはつぎのように言っています。
岡さんもそれにこたえて「そうですね。原画であろうとなかろうと、動機なしに感動するということはできない。……必ずはっきりしたものがあって感動する」と肯っています。
なるほど、当時から60年ほども未来の、現代社会を見通していたかどうかわかりませんが、二人のうがった見方ですね。絵に対する複製や写真、画像データ。抽象画などは別として、そもそも絵というのは、本物の自然の複製といえば言えますね。
音楽や舞台芸術なども似たことかもしれません。CDを聴いたり、YouTubeなどを見ることから、さらには仮想やバーチャルを孕むようなものまでを我々は見たり聴いたりして、やすやすと軽々と感動させられますものね。
――つづく――
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※mitsuki sora さんの画像をお借りしました。
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