見出し画像

映画『予期せぬ出来事』を観て

撮りためた映画の録画の一つだ。

リチャードバートン扮する富豪とエリザベステイラー演ずるその令室、それと落ちこぼれの優男の三角関係の1963年制作イギリスのラブコメディ映画。

ロンドンからニューヨークへの愛の逃避行を画策している令室と優男。それがロンドン名物のある物がジャマにはいってとんだどんでん返し。

三人とは面識もない、映画監督とイタリア娘の二人連れ、実業家とその秘書、公爵夫人などがからんで物語が展開していく。

イタリア娘は映画の主役志願だが一見能天気でしかし、したたかで誰かとグルになって、監督を手玉に取っているという見方もあるかも。

実業家は、仲間の裏切りに遭って会社存亡の危機に瀕している。密かに彼を慕う秘書は起死回生の一計を案ずるが、果たして……

公爵夫人は、どうみてもそこらのおばちゃんと言うご面相だが、衣裳はさすがに立派。育ちの良さと俗物性の不思議な共存とが笑いを誘う。

主演の配役を見れば、話がどっちの方向へ進むか、結末がどうなるかは察しがつくといえばつくのだが。

ちょっとハラハラしながら、こっちの人物を応援したり、今度はあっちの方に傾いたり、おいおいそれはないやろ、とツッコミを入れたり。

実業家の秘書役はイギリスBBCのドラマ〈ダウントン・アビー〉で祖母役を演じて良い味を出しているマギー・スミス。若さにびっくり。

公爵夫人は、マーガレット・ラザフォード、実業家がロッド・テイラー、優男が、ルイ・ジュールダン、イタリア娘はエルザ・マルティネッリ。監督役は、オーソン・ウェルズ。結構な豪華さだ。

実生活で2回結婚と離婚をしたという、エリザベス・テイラーとリチャード・.バートンが夫婦役ということもあり、肩の凝らない娯楽映画として楽しめた。

最後までお読みいただきありがとうございました。記事が気に入っていただけましたら、「スキ」を押してくだされば幸いです。