皆さま、こんにちは。
気づけばあと１週間で３月に突入！
いろんな方がいろんな節目を迎える時期がやってきますね。皆さんにとって３月はどんな月でしょうか。

森にとっての３月はずばり躍動の月です。植物でいうと次々にお花が咲き始める時期となります。今回はこれからこの油山で見られる植物たちの変化を、去年の記録をもとにご紹介します♪

■今日から1週間後～の森は　（3月第1週）

去年の３月１日はヒイラギナンテンの開花を確認することから始まりました。

同時期に他の樹木の花たちも続々と咲き始めました。

もちろん草花たちも開花ラッシュ！
今まで緑と茶色の世界だった森の中が一気に色づいていきます。

去年３月５日にはジンチョウゲの開花を確認しました。このお花が満開になると辺り一面に高貴な甘い香りが漂ってきます。

■今日から２、３週間後の森は　　（3月第2、3週）

3月中旬になるとソメイヨシノより花期の早いヤマザクラやエドヒガンが開花。場所によっては満開のものも！しばらくしてソメイヨシノの開花も始まります。

このころはチョウたちも飛び交い、ウグイスのさえずりもよく聞こえる頃ですね。山野草たちも開花です。

■今日から1か月後の森は　（3月第3，4週～）

樹木も草花もさらに！違う植物たちがお花を咲かせ始めます。小さいものから大きなものまで。色も形も本当に多様です。

今振り返ってみてもなんだか信じられない気持ちです。来週、再来週からこんな変化が始まるなんて！！！！

だって、これが・・・

1か月後にはこうなってるんですよ！

余談ではありますが、今からちょうど4年前。
福岡市でコロナの感染者が初確認されたのが2020年の2月。それからあれよあれよという間に学校も閉鎖となり、あらゆることができなくなりました。
その後の混乱はもう言わずとも…ですね。

そんな人間界がヒリヒリとした不安に覆いつくされていたあの時も、森の中は相変わらず次々に花が咲き、森全体がエネルギーに満ち溢れていました。
そのギャップに途方に暮れつつ、でもとても救いであったことを強烈に覚えています。

おっと今、センター事務所でこのブログを書いている最中に「今、ヒイラギナンテン咲いてましたっ！！」と別のスタッフが帰ってきました。
ツクシショウジョウバカマもいつもより早く見頃を迎えつつあります。

どうやらもう植物たちは開花モードに突入したようです。
お花の世界、植物の世界は本当に奥深く面白いです。
これから怒涛の勢いで活動し始める植物たちをどうぞお見逃しなくっ！！！

油山でお待ちしております♪

文・写真：ABURAYAMA FUKUOKA自然観察センター　土屋
※一部の写真は写真AC

ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センター

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