ABURAYAMA FUKUOKA

2023年に福岡市にあるも~も~らんど油山牧場と油山市民の森が一体化してリニューアルし…

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2023年に福岡市にあるも~も~らんど油山牧場と油山市民の森が一体化してリニューアルした「ABURAYAMA FUKUOKA」の【公式】ブログです。何がある?何をしてる?何ができる?を紹介していきます。

最近の記事

鳥にも人にもやさしい野鳥観察を|油山野鳥ブログ⑥

皆様こんにちは。日々お疲れ様です。 学校、職場、家の外 今日はどんな鳥さんに会えましたか? 先日、野鳥調査ボランティア“油山ヤマガラの会”の皆さんの活動(その名もピーチク会)がありました。今回はフィールドワークだけではなく午後は勉強会も実施。テーマは「野鳥撮影・観察のマナーを確認しよう」です。 コロナ禍以前から問題になっていた野鳥観察・撮影時のマナー違反。 ひとつは①鳥の生態への影響を「知らなかった」ゆえに起こってしまうこと、そしてもうひとつが②「知ってはいる」けど無視し

    • 春の油山は色とりどり。一番多いのは何色のお花?|油山植物ブログ⑤

      みなさん、こんにちは。 ただいま油山は、桜から開花のバトンを渡されたツツジたちが満開になりつつあります。足元にもいろんな色のお花が咲き始め、森さんぽに最高なシーズンが到来♪といったところです(あとは黄砂が無ければ…なんですけどね)。 さて「春の色」というと・・・私はとっさにピンク色が思い浮かぶのですが、実際のところ何色のお花が多いのだろうか?ふと気になったので今回調べてみることにしました。 皆さんは何色のお花が一番多いと思いますか?? 次の4択でお考えください。 ①赤&ピ

      • タンポタケのなかまたち

        時期 福岡県内で発生が確認されている「タンポタケ類」のほとんどは冬~春(12月~4月頃)の発生が知られています。 福岡県産「タンポタケ類」各種の特徴 「タンポタケ」のほとんどは「ツチダンゴ」という菌類に寄生して生活をしています。この記事では寄生種である「ツチダンゴ」の色・形態別に紹介しています。 【褐色系ツチダンゴ類】 ・タンポタケ(春型)(短穂(打包)茸) 本種はアミメツチダンゴ(広義)に寄生する寄生菌類です。 シイ・カシ・コナラなどに発生します。山地のみならず

        • アミガサタケのなかまたち(網笠茸)Morchellaceae

          アミガサタケは、様々な種類が知られており肉眼での判断は難しいため、このブログでは「黒色型アミガサタケ(ブラックモレル)」「褐色型アミガサタケ(イエローモレル)」として紹介していきます。 時期 春(福岡県では2月~5月にかけて観察することができるきのこです) ちなみに、福岡県では黒色型アミガサタケは2月~5月まで、褐色型アミガサタケは4月~5月に見られることが多いです。 発生環境 サクラの木の下に生えていたり、スギの林に生えていたり、広葉樹林内に発生したり…発生環境は様

        鳥にも人にもやさしい野鳥観察を|油山野鳥ブログ⑥

        マガジン

        • あぶらやま野鳥ブログ
          6本
        • あぶらやま植物ブログ
          5本
        • イベント&活動レポート
          16本
        • きのこちゃんの きのこ豆知識
          11本

        記事

          今見ている桜は、なにザクラ??|油山植物ブログ④

          皆さんこんにちは。いよいよお花見の時期がやってきますね。あの愛らしいお花を眺めるだけでも気持ちよいお花見🌸。有名なものが「ソメイヨシノ」ですが、それ以外の種も結構街中にあったりします。その違いが分かるといつものお花見がまた違った角度で楽しめますよ。 ということで、今回は園内で主に見られる桜5種をどどーんとご紹介いたします♪ ABURAYAMA FUKUOKAで見られる桜5種桜の見分け方は ①花と葉が同時に出るかどうか ②花の形 ③葉っぱの形 ④樹皮の様子 ⑤樹高(木の高さ)

          今見ている桜は、なにザクラ??|油山植物ブログ④

          2023年度の冬鳥をふりかえってみた|油山野鳥ブログ⑤

          皆様、こんにちは。あっという間に3月も中旬になりましたね。もうすぐやってくる4月から環境が大きく変わる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ちょうど同じタイミングで鳥たちの世界も変化があります。 秋冬に油山で越冬していた渡り鳥(冬鳥)たちが繁殖地に向けて旅立つ、そんな時期がいよいよ近づいてきました。 今回は今季の冬鳥たちの動向を、野鳥調査ボランティア“油山ヤマガラの会”の皆さんの記録(と私の所感)を参考に振り返ってみたいと思います。 ※昨年度との比較をしたりしてますが、

          2023年度の冬鳥をふりかえってみた|油山野鳥ブログ⑤

          はじめよう地図とコンパス|イベントレポート

          開催日:2024年3月9日(土)晴れ 開催場所:市民の森・自然観察センター、くすの広場 参加者:9名 ■内容 Navigation GYM・中尾英之氏をお招きして、地図とコンパスの使い方について学びました。 2時間の講座でしたが、あっという間に時間が経っていました。 地図アプリはとても便利ですが、電池切れなどのリスクもあります。そんな時、コンパスワークの技術があると安心です。今回は基本的かつとても大事な技術を学ぶことができました。 参加者の皆さま、お疲れさまでした。 最

          はじめよう地図とコンパス|イベントレポート

          きのこ豆知識 分類から見る「菌類」という生きもの

          「きのこ」は動物?植物?それとも… はじめに、皆さんの食卓でも見ることができるであろうきのこたち。今パッと思い浮かんだのはシイタケ、エノキタケ、エリンギなどなど…。そんな食用のきのこたちは、いつも食料品の「野菜コーナー」で見られると思いますが、きのこは植物ではありません。そして、動物でもありません。 きのこは「菌類」なのです。 「菌類」という生きものは「動物」でも「植物」でもないきのこ・かび、酵母などを含んだ生物群です。菌類は陸上、水中あらゆる環境に生息しており他の生

          きのこ豆知識 分類から見る「菌類」という生きもの

          火おこしチャレンジ|イベントレポート

          開催日:2024年3月2・3日(土・日)晴時々雨 開催場所:市民の森・森のひろば 参加者:合計53名 ■内容 こどもサバイバルスクール・三浦靖司(やっし)さんの指導により、メタルマッチを使ってコットンに火をつけました。こどももおとなも時間いっぱい練習して、最後に一発火付け勝ち残りのゲームを行いました。 一発火付け勝ち残りゲームでは見える火花、見えない火花がバチバチにぶつかり合って盛り上がりました。 写真・文:ABURAYAMA FUKUOKA 自然観察センター 小川・井

          火おこしチャレンジ|イベントレポート

          オオセミタケ(大蝉茸)Paraisaria heteropoda

          時期 春に見られるきのこで、セミの幼虫から生えています。(福岡県では3~5月頃見られます) 発生環境 本種は寄生菌。広葉樹林や針葉樹林の地上で見られます。比較的多湿で一年を通して肌感がひんやりするところに発生していることが多いです。 特徴 【宿主】「アブラゼミ」「ヒグラシ」「エゾハルゼミ」などの幼虫 ちなみに…地中に住んでいるセミの幼虫は目の色が白色ですが、羽化直前の終齢幼虫は目が黒色になっています。感染したセミ幼虫の形から推測すると、子実体が出てくるときは羽化直

          オオセミタケ(大蝉茸)Paraisaria heteropoda

          鳥が好き!な小中学生のための1日学校第2弾“とことんフィールドワーク!!” |イベントレポート

          開 催 日:2024年2月25日(日)曇のち晴れ 開催場所:市民の森側フィールド+自然観察センター 参加者:鳥が好き!な小中学生9人! ■内容 野鳥調査ボランティア「油山ヤマガラの会」の宮石さん、糸田さん、岩田さんのガイドで、園内をとことんバードウォッチングしました。 ※このイベントは当初23日(金・祝)に実施予定だったものの雨天となり、急遽25日に代替日を設定し開催しました。 それでは写真と共にご報告します! 午前中は園内をぐるりと練り歩き、バードウォッチングをしま

          鳥が好き!な小中学生のための1日学校第2弾“とことんフィールドワーク!!” |イベントレポート

          今日から森は!! |油山植物ブログ③

          皆さま、こんにちは。 気づけばあと1週間で3月に突入! いろんな方がいろんな節目を迎える時期がやってきますね。皆さんにとって3月はどんな月でしょうか。 森にとっての3月はずばり躍動の月です。植物でいうと次々にお花が咲き始める時期となります。今回はこれからこの油山で見られる植物たちの変化を、去年の記録をもとにご紹介します♪ ■今日から1週間後~の森は (3月第1週) 去年の3月1日はヒイラギナンテンの開花を確認することから始まりました。 同時期に他の樹木の花たちも続々と

          今日から森は!! |油山植物ブログ③

          木のスプーン作り |イベントレポート

          2024年2月3日(土)晴のち雨 開催場所:自然観察センター 参加人数:2人 内容 フレッシュな生の木で生活の道具を作るグリーンウッドワーク。ナイフなどの手道具を使うから素材と五感で触れ合える、そして機械を使わないから自然の中でもできる、心も体も森に近づくことができる木工としてにわかに注目されています。 本日の素材はこちらのリョウブという木。先月、地元柏陵高校の皆さんの体験学習の際に伐った木です。これをスプーンに生まれ変わらせ、末永く愛でていただこうという目論見です(^

          木のスプーン作り |イベントレポート

          小鳥を捕食する小鳥|油山野鳥ブログ④

          皆さん、こんにちは。 今日はどんな鳥さんに会いましたか? 先日、ここ油山にバードウォッチングのテレビ取材が入りました。 油山野鳥観察ボランティア「ヤマガラの会」の宮石さんがご出演。そのカメラ裏でスタッフも同行させてもらいました。 序盤、目の前に現れたのはモズ! カメラアシスタントのお姉さんがマイクに入らないよう小さな声で「わー!かわいいっ!」と歓声を上げていました。 しばしの撮影タイム後、改めて「あの小鳥は何を食べるんですか?」と聞かれたので、「肉食なのでたとえば昆虫と

          小鳥を捕食する小鳥|油山野鳥ブログ④

          柏陵高校アカマツ林保全活動

          2024年1月、柏陵高校環境コース1年生の皆さんの校外学習をお手伝いしました。「森を育てる会」の皆様に協力していただきながらアカマツ林の保全活動です。 油山のアカマツ林は福岡県のレッドデータブックに掲載されています。生活の中で利用されなくなった森林が常緑樹林に遷移していく過程で、アカマツの林が貴重な存在になっているためです。そんなアカマツ林—そしてアカマツ林という環境に生息する動植物も丸ごと守っていこうと立ち上がったのが森を育てる会なのです。柏陵高校×森を育てる会×自然観察

          柏陵高校アカマツ林保全活動

          ミドリコケビョウタケ(緑苔鋲茸)Mniaecia jungermanniae

          時期 冬から春にかけて(福岡では1月~3月頃まで観察することができます) 発生環境 遊歩道脇の土手や石のすき間などに生えるタイ類に発生するとっても小さな美しいきのこです。 特徴 直径1㎜ほどのクッション状のきのこで、湿気ている時は緑青色で乾燥すると黒っぽく目立たなくなります。本種はとても小さいため見逃されていることが多いかも…。 実際に探している様子を撮影しました。赤矢印の先にミドリコケビョウタケが写っていますが、わかりますか…? (よく見ると、他にも生えていま

          ミドリコケビョウタケ(緑苔鋲茸)Mniaecia jungermanniae