ナンバガを聴くと俺はやっぱり、初めて聴いたあの2018年の夏を思い出してまう

NUMBER GIRL (以下:ナンバガ)が解散する。再解散という表現が当てはまるやろか。8月13日の19時に報せを受けた。驚いたのと同時に、また一つの時代が終わることに寂しさを受けた。

思い出すのは2018年のこと。YouTubeで偶然聴いた「鉄風 鋭くなって」のバンドサウンドに惚れた。カッコいいをも凌駕するあのサウンド。一音一音が男のロマンっていうような感じがして、20才になったばっかの僕は一耳惚れした。

それからというもの、ゲオで借りたナンバガのベストアルバムをひたすら周回しとった。大体聴いとったのは上記の曲と、あの「透明少女」と「IGGY POP FAN CLUB」辺り。夏真っ盛り中で流したこれらの曲は紛れもなく2018年の結晶やと思っとる。個人的に。

ナンバガのその他の曲にハマるのは再結成の報せを受けてから。それは2019年の5月以降。狂うほど聴いた「SASU-YOU」などはまたどこかで。

僕は2018年にただよらぬ「憧れ・眩しさ・懐かしさ」を持っとる。これは後にも先にも無い。2018年という年にそれを強く感じとる。多分、年齢が20才になったこと、個人的な初体験と友人関係の拡張が主な要因。やと思う。
そんな2018年の特に夏に強い光を感じとる。あの夏はいろんな人がキラキラして見えて仕方なかった。やからこそ脳裏に強くこびりついとる。

そんな2018年に出会ったナンバガ。曲の疾走感も相まって夏を加速させた。軋轢は感じてない。やけど、曲を聴いとるあの瞬間だけは間違いなくなんとなく夏やった。誰が言おうとも夏やった。

カッコいいバンドサウンドに魅了され、ナンバガを聴き始めた2018年。それだけで僕はあの夏に満足しとる。僕の第二の青春の光源となっとる2018年にナンバガの音楽に出会えたこと、個人的に万々歳でしかない。

あれから再結成して、アルバムを全部買っては卒論にナンバガの歌詞について文を書き、コロナ禍の2021年に名古屋シティーでLIVEを観て、今回の再解散の報せを受ける。月9をも超えるドラマの真っ只中に僕らがおるのは間違いない。

そんな2022年の夏。今年も夏は暑い。やけど、2018年の夏同様にナンバガに触れるのも悪くない。そうして2018年をまた僕は繰り返す。諸行は無常。

きっと、僕はいつでも思い出してまう。

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