笹倉鉄平のアーティスティックな瞳
笹倉鉄平という画家をご存知だろうか。
海外の港の風景をファンタジックに描く人で、「光の情景画家」と呼ばれる。
私がこの画家の絵を知ったのは、二十歳くらいの時だった。大きい文房具屋の一階にカレンダーの売り場があり、そこで販売されていた一つが目に留まった。
やんわりとした青と紫の溶け合う宵闇に、ふわっと染まっている港町が、うきうきするような光であふれている。笹倉鉄平の絵を用いたカレンダーだった。
アートについて門外漢の私は、「どうしたらこんな景色が見えるんだろう?」と素直に思った