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政治とは何か?

はじめに.

今回は、私が実際に体感してきた停滞する日本の政治や、各メディアや書籍を通じて得た数多くの政治に関する知見を基に、それを総括し、"政治とは何か?"について、改めて考えをまとめましたので、それを述べさせていただこうと思います。




1.政治の本来の意義

私は、政治は、"国民や企業の活動基盤を整える"ためにあるのではないかと考えております。

つまり、個々の国民や企業を、直接的に成功者にしていくような、積極的な関与をするのではなく、貧富の格差を是正する等、個々の国民や企業が、自力で成功者になる事を手助けするという消極的な関与を行う事こそが、政治の役割なのではないかと思う訳です。

なので、本来の政治というのは、期待値がそこまで高いものでは無いと言う事ができ、仮に、最高の政治が、行われたとしても、国民一人一人の収入が劇的に上がったり、直接的な恩恵はないと考える事が出来ます。


しかし、仮にそうであったとしても、今の日本の政治のように、政治家達が国民を騙し、好き放題政治家達のための政治を行い続けているような現状は、放置すべきでは無いと言えます。

何故なら、そのような状態が放置されてしまえば、政治家達が、自分達の利己的な利益の追求のみを目指してしまい、その結果として、冒頭で述べたような政治の本来の役割が、果たされなくなってしまうからです。


2.政治家はServantに徹するべき

私は、理想の政治家とは、一切の主観を持たず、国民の願望をただひたすら聞き続ける者を指すと思っています。

例えるなら、弁護士が、一切の主観を廃し、依頼人の利益のみを考えて行動するように、政治家も、一切の主観を捨て去り、国民の利益のみを考えて行動すべきであるという事です。


その一方で、今の日本の政治家達は、自身の持つ主観を前面に出している事が常で、国民が誰も望んでいないような事についても、"これは国民が望んだ事だ!"という勝手な解釈を行い、それを実行した結果、大半の国民から避難を受けるというのが、日常茶飯事であると思います。


3.政治家主導である事で生じるリスク

国民の中には、政治家主導で、何か大きな事業を立ち上げ、直接国民の生活水準を引き上げてくれるような政治を望む方々も、一定数存在すると思います。

しかし、そういった積極的な支援を行うためには、膨大な予算が必要となる場合が殆どです。

そして、その政策が成功した場合には、確かに、大きく国力を底上げする事に繋がるとは思いますが、逆に、失敗してしまった場合は、巨額の損失を抱える事になってしまうでしょう。

国家というのは、如何により長く存続するかという安定性に重きを置くべきであると思いますので、やはり、国家の持続可能性に悪影響を及ぼしかねないような、大博打の政策を実施してしまう事は、国家が本来やるべき事からは、ズレてしまっているのではないかと思う訳です。


4.国民主導の政治だからこそ意味がある

私は、国民主導の政治であれば、仮に、それが失敗したとしても、成功したとしても、それが国民の成長の糧となり、結果的に、国家の成長の糧となると思っております。

何故なら、その政治の結果は、政治家達が、国民自身が提案した事を、実直に実行した結果起こった事であるため、そのほぼ全ての責任は、依頼人である国民が負うことになり、国民も、その事を自覚するからです。


その一方で、政治家主導の政治の場合は、仮にそれが成功したとしても、一部の国民からは、多少の称賛は得られるとは思いますが、大半の国民は、無関心のままであると思います。

そして、何より、それが失敗した場合は、国民は、政治家達に全ての責任があると考え、ひたすら、政治家を一方的に批判し続けるに違いないでしょう。

まさに、今の日本の政治は、それを体現していると言えるでしょう。


5.Servantであり続ける事が政治家としての寿命を伸ばす

前述のように、国民の要望に沿うような政策だけを実施してさえすれば、それが成功しようが、失敗しようが、政治家に落ち度が無い限りは、国民から批判を受ける事はないでしょう。

なので、政治家達にとっては、政治家を長く続けられるという点においても、国民の従順なServantであり続けるという事は、政治家の生存戦略としても、非常に有効であると言えます。


まとめ.

勿論、私のこの理論は、発展途上国ような、国民一人一人の能力が乏しいような国には当てはまらないでしょう。

しかし、先進国のように、国民一人一人が、知恵と富を十分に持っている国であれば、ある程度当てはまる事であると言えると思います。


昔から、"政治のせいにするな"という発言をされる方々は、数多く存在いたしますが、前述の内容を踏まえれば、ある意味、本質を突いた発言であると考えられます。

無論、現在の日本の政治は、国民主導ではなく、政治家主導の政治が行われ続けており、殆ど貧富の格差の是正等が行われていない等、様々な問題が累積しておりますので、到底放置出来る状態にはありません。


以上を締めくくりまして、これが、今現在、私が政治に対して抱いている心境のまとめた物となります。

是非、読者の皆様が、"政治とはどうあるべきか?"という事を考える上で、ご参考にしていただけましたら幸いです。

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