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“本”の推し活!-『首都防衛』から『キレイはこれでつくれます』まで-

メンバーズ・コミュニティ「ブックナビクラブ」の定例会(9/9開催)で取り上げられた本を紹介します。
最初に代表を務める志治さんから、「ブックナビクラブは“本”の推し活です。 普通の読書会のように課題図書を読み込んで意見交換をするというものではなく、読みかけの本、今から読もうと思っている本、写真集や映画のパンフレットの紹介でもOKです。本を紹介しあって楽しく過ごしましょう!」と、ブックナビクラブの趣旨を話してくれました。
そして参加したメンバーは、思い思いのスタイルで本をシェアしあいました。当日、取り上げられた9冊の本を紹介します。

歴史上の人物150名を英語で紹介した本です。
「中学・高校の授業を受けて、一般的な歴史的背景を知っていれば、英語で紹介されていても理解しやすく、歴史に関する英単語を知る良い機会になる。海外の方と話をするときに歴史は意外と重要だと思う」と紹介してくれました。
ビジネスで使う英単語は知っていても、雑談になったときに「えっ、単語が出てこない!」と焦った経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。是非ご一読ください。

六本木ヒルズライブラリーで見つけた1冊だそうです。
今年は関東大震災から100年になりますが、日本赤十字社が実施したアンケート調査では、9月1日の「防災の日」の由来が関東大震災であることを知らなかった人がおよそ半数にのぼった、というニュースを知ったタイミングだったので、改めて地震のことを確認するために手にした本だそうです。
地震発生時の状況から、その後の物流経路が絶たれることで物資不足になることまで、様々な被害推定が記載されているそうです。この本も「いざ!」という時のための必読書ですね。

フィンランドの企業に勤めているメンバーからの1冊です。
コロナ後、久しぶりにフィンランドへ出張するにあたり、改めてフィンランドの歴史を学びたく選んだ本だそうです。
フィンランドといえば、ムーミンやMarimekko、そして女性の大統領や首相などジェンダー格差が小さい福祉国家という印象を持っている人が多いと思います。一方で、隣国のロシア(ロシアとの国境は1,300㎞以上あるそうです)やスウェーデンと戦争を繰り返した歴史があり、その影響が現在の国民のアイデンティティへ影響しているそうです。
フィンランドの歴史の話を聞きながら、その国の文化や生活スタイルを本当に知るためには、現在だけではなく歴史を学ぶ必要があると、歴史の大切さを実感しました。

横浜出身のメンバーから紹介された1冊です。
横浜市のカジノ誘致を阻止するために立ち上がった藤木幸夫氏の活動を描いた本です。この本はテレビのドキュメンタリーや映画化もされているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。
紹介してくれたメンバーは、日本には既にパチンコ、競輪・競馬など多くのギャンブルがあるので、敢えて都市部へカジノを誘致する必要性は低いのではないか、とご自身の考えをシェアしてくれました。

ここまでは新書や実用書の紹介でしたが、ここからはウェルビーイング的な本を紹介します。

1冊目は、『沈黙の春』の著者レイチェル・カーソンの本です。
「自然に向き合うことの大切さについて、自然の美しさを美しい言葉で表現している本。そして70ページの本文に加えて、この本への様々な方の感想が50ページほど綴られているので、自分とは異なる感想を知ることができて楽しかった」と、紹介してくれました。
「これからは、自然に触れる機会を増やしたい」というコメントに応じて、近場では国立科学博物館附属自然教育園(白金)や、東京大学駒場キャンバスの近くの駒場野公園など、都内で自然に触れられるスポットの情報をメンバーがシェアしてくれました。

こちらは、二人の女性の友情をテーマにした小説です。
紹介してくれたメンバーは、「生活の描写、特にごく自然に営なわれている日々の生活の描写が素敵だと思う。食に関するシーンでは食器の手触りや食感、ファッションについては洋服の素材や色味などが丁寧に描写されているので、映像作品を見ているようにイメージできる。頭を使いたくないとき、神経が疲れているときに読んでいる」とコメントしてくれました。

次は、女優のMEGUMIさんの本です。
「MEGUMIさんは、不自然でなく綺麗な年のとりかたをしていると思う。この本で紹介されている内容も、日々のちょっとしたこと、少しだけ時間をかけてお肌をお手入れしたり、お風呂はしっかりと湯舟につかりましょう、という特別なことではなく今からすぐに始められる、そんなちょっとしたことが多く載っており、気に入っている」と紹介してくれました。

これは、人間関係において、境界線(バウンダリー)を持つことが大切と述べている本だそうです。境界線を設けていなかったり、曖昧だったり、または境界線を無視する行動が良くないそうです。
そして、そもそも「その人と友達でいられるか?」と自問して、「友達として選ばない人とは恋に落ちてはNG」とのことです。
とは言っても、「この本に書かれていることは理解できるが、実際に境界線を設けることは難しいと思う」と、最後に素直な感想で紹介を締めくくってくれました。

ご自身の著書を紹介してくださったのは三島有為子さんです。小説のストーリーに加えて、なぜ自分がこの小説を書くに至ったのか、その背景についても紹介してくれました。
男女雇用機会均等法ができる前、「男性が働き家族を養い、女性は家を守る」ことが当たり前だった時代のご自身の葛藤がこの小説の根底にあるそうです。
三島さんは「Amazonの読者レビューは、私の気持ちを代弁してくれている!」と言われます。上記のAmazonのレビュー欄を是非お読みください!

今回のブックナビクラブは9名のメンバーが参加して、本を紹介してくれました。
前半の4冊は男性から、後半の5冊は女性のメンバーが紹介してくれた本です。今回は男女によって紹介してくれた本のテイストが大きく違っていたことに気が付きました。
しかし、どの本についても活発に感想や気づきの発言があり、本を媒介にして交流ができるブックナビクラブの魅力を体感しました。

アカデミーヒルズ 熊田ふみ子

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