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50代の転職決断と超円満退社

今月末をもって今の会社を退職し、4月から新たな会社にお世話になることになった。

51歳のおっさん転職である。

まだ下の子供は5歳。もう一年保育園に通う必要がある。

保育園に通うには、両親共働きのポイントが必要なこともあって、会社に就業するほうが手続き面でも有利。だから、転職する。

というのは、建前だ。

自分の事業だけで家族はもちろん、自分に一人分のメシすら食えない、副業レベルなので、就職するしかない身。

まだまだ、当面の間は、どこかの組織に所属し、毎月固定の給料と社会保険に加入させていただける外部の組織に身を置かざる負えないのが実情である。

では、なぜ転職するのか。

大なり小なり、今の職場に対する不満や不足する点があったからほかない。

日本における転職活動は、年齢を重ねるほど難しいと言われる。

私も1年半前から転職活動を開始、55社に応募、48社書類選考落ち、7社面接、2社内定。

内定の2社も待遇面から辞退。一時転職をあきらめる判断を下した時期があった。

その後、方針を転換し、自分から企業に応募するスタイルを捨て、ビズリーチからのプラチナスカウトメール(無料で利用できる)が来るのをひたすら待つ戦略に変更。

ビズリーチ上の職務経歴情報のリライトを重ね、企業側が自分の価値を発見してもらいやすいように工夫した。

その結果、半年間で5件、うち3社が企業プラチナ、2件がエージェントプラチナをもらった。

3社の企業プラチナは、面接が確定しているので、一番ハードルが高い書類選考パスからスタートできるメリットがある。

しかし3社とも仕事内容も福利厚生も良さそうだったが、いずれも勤務地が自宅から遠く、通勤も必須(リモートワーク不可)のため、通勤面で条件に合わなずに断念した。

2件のエージェントプラチナは、エージェントとの面談を経て企業に応募するので、必ずしも企業との面接が約束されていないものの、提示された企業への面接まで到達できる確率は高い。

2件のうち、1件は現勤務先のほうが条件が良かったので、転職する価値がないと判断。

もう1件は条件面でまずまずだったので、企業面接を受けた。

初回面接では好印象をもってもらえることができ、次回は採用条件などの確認のためにもう事実上の最終面接の日程の調整まで行ったが、私が面接直前にコロナに感染したため、リスケをお願いしたところ、企業からお断り連絡が入り、ゼロリセットとなった。

この時点で、今の会社にもうしばらくお世話になるしかないと半分諦めかけていたところ、その翌週、同じエージェントの会社の別の担当者から別の会社を紹介したいと連絡を受けた。

初回はZoom面接、2回目は想定外の夜の食事会での対談、3回目は私から会社訪問を打診、最後にエージェントから採用条件に関する提案書を受け取った。

1週間熟慮した結果、転職を昨年12月に決断、4月転職として内定承諾となった。

今の会社は、大企業でもあって、福利厚生がとても充実していて、いつでも休みが取れるし、1時間単位の時間休制度もある。基本在宅ワーク。一日に勤務時間も7時間30分。

給与面も退職金制度も完璧で、今の条件と同等の会社を探すほうが困難といえるほど、社員に対する制度は充実している。

正直、これだけの制度と同等の会社を探すのは無理に近い。

それでも転職する決断を下したのは、シンプルに「仕事がつまらなかった」に尽きる。

51歳。仕事がつまらないだけで転職する人は、稀だと思う。

みんな51歳になると守りに入る人が多いから、わざわざリスキーな転職に手を出さずに、今の会社にしがみつくのかもしれない。

でも、私はあえて変化に飛び込むことにした。

この判断が果たして正解かどうかは、4月以降にならないとわからない。

転職直後は有給はゼロだし、半年勤務するまで自己都合で会社事実上休めないプレッシャーも大きい。

新しい会社になじめるかどうかもすべてが未知数。

それでも挑戦し続ける人生を選んだ。

一つでも多くの新しい道に足を踏み入れる勇気を捨てたくないからだ。

もちろん、自分の事業を成長させて、非雇用者から経営者になりあがるのが絶対目標なのは転職後も変わらない。

できるだけ早い時期に、サラリーマン生活卒業を目指す点に一点の曇りもないことを宣言する。

そして、今の会社の人たちとの出会い。

前職とは明らかにレベルの異なる高学歴の方たちとのコミュニケーション。

残りの人生において大きな財産となったのは間違いない。

今月は送別会ラッシュである。

名古屋、札幌、大阪。

退職前の皆様へのあいさつ目的で、出張までさせていただいている。

本当にありがたい。自分でいうのもなんだが、超円満退社ができそうだ。

多くの人に応援してもらいながら退職する。

とても幸せな2024年3月を過ごしている。

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