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『ヘレディタリー/継承』このおぞましいホラーが娯楽に思えた

 『ミッドサマー』を先に観ていて、本作の期待値は大きく膨れ上がった。クオリティーは細部まで素晴らしく、圧倒された。だが、若い頃にホラーを観て怖くてたまらなくなったのを思うと、今はその怖さは快感だった。
 そもそも、幼いときのようなあの恐怖をホラーを観て感じることが、俺にあるのだろうか。そう思えるほど、残酷な描写や戦慄させるような表現がこの映画には多くみられたからだ。もう長い人生、おぞましい描写をたくさん観てきて、麻痺したのだろうか?
 娯楽に思えるのは悪いことではなく、アリ・アスターへの信頼はますます大きくなり、次作を心待ちにしている。

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