見出し画像

コートジボワール回想録②

livelyな市場へ潜入


コートジボワールの最大都市、アビジャンにあるadjame marcketを散策したときの出来事を少し振り返ります。

現地の人たち御用達のアビジャン最大のローカルマーケットで、欧米の人やアジアの人は全くと言っていいほどいない場所でした。
私たちが歩くと全方向から注目を浴びるので、なかなか疲れます。

全員コートジボワールの方々かと思いきや、お店の人の出身を聞くと、
「おれはエチオピア出身だぜ」
「私はガーナよ」
と言った感じで、アフリカ各国から集まっているんだなーということが分かりました。

野菜に果物、魚や肉、カタツムリにサルの丸焼き、何に使うか分からないネットから偽物のブランドバッグまで、もう何でも商品になっている印象でした。

聞かないと何か分からない。
でも聞いてもよく分からない。

居住用のアパートが続いていて、そのストリートに沿って黒いテントが張られたお店が永遠に並んでいる光景は圧巻でした。
坂があって先まで見ることができたのですが、ずーっと真っ直ぐ続いていて終わりが見えないんです。
入り組んだ道にもお店(というより、販売している人と商品だけ)があって、活気がありました。

匂い、暑さ、喧騒とした雰囲気の中でひたすら歩き回ってヘトヘトになりながらも、せっかく来たから何か買おうと、果物やサッカーコートジボワール代表のユニフォームを購入。
今年の初めにサッカーアフリカ大会が自国開催され、コートジボワールは3度目の優勝を果たしました。
なので、急遽アイロンで3つ目の星が貼られたものが沢山売られています笑
せっかくなので3つ星がついているユニフォームを買いました。🟠🟢⭐︎⭐︎⭐︎

チームの愛称は「象」。
エンブレムが可愛い。

ここでの値段交渉もひとつの楽しみ。

そして、布を売っているお店でそれぞれ好きなデザインの布を買い、今度は仕立て屋さんへと移動します。

local hair salonと仕立て屋さん


連れて行ってもらったのは、マーケットから少し外れた場所にある小さな仕立て屋さんでした。
それぞれが購入した布で好きなように服を仕立ててもらうため、お店の人と話しながらサイズを測っていきます。

Kansai Specialと書かれた日本製のミシンが活躍中。

仕立て屋さんの目の前には、道を挟んで小さな美容室がありました。

待っている間、そこの美容室の人たちが、
「うちの店で休憩してなよ!」
と招いてくれ、お邪魔してみることにしました。
たった1席、半青空美容室のような感じです。

3、4人いて、誰がお店の人か最後まで分からなかったけれど、全員知り合いで仲が良さそうでした。
歳も近く、私も翻訳機「Deepl」を駆使しながら仲良くなろうと頑張ります笑

ビスケットをくれたので、お返しに持っていた歌舞伎揚をあげたら、
「記念にあなたの国のお札もちょうだい!」
と言われました笑
お札は高くて渡せないことを伝え、代わりに5円や50円の穴が開いたコインを渡しました。

私たちのことが日本人だと分かると、ネットフリックスを開いて好きな日本アニメを紹介してくれました。
ONE PIECEにNARUTOにワンパンマン。
海外を訪れるたびに、日本のアニメの影響力に圧倒されます。
この国ではアニメの話かサッカーの話ができればほぼすべての人と仲良くなれそうな勢いでした。

美容室。左下の女性はお昼寝中。

たった1時間ほどの滞在だったけれど、こんなにローカルな場所のローカルな人たちとゆっくり話す経験はなかなかできるものではないなと。

仕立て屋さんがお昼休憩の時にご飯を説明してくれたり、美容室の雰囲気を味わえたり、最初は物珍しげに私たちのことを見てきた人たちとも、1時間経てば仲良く会話できたり、そんなひとつひとつの何てことのない瞬間がとても価値のあるものに感じられた、素敵な時間でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?