スポーツ共育コミュニティ ニコタマ会発足

ACE株式会社としてもアドバイザーとして参画している「野球グローブ再生工房Re-Birth二子玉川店」。

Re-Birth二子玉川店内の様子。レア物グローブや少年用野球グローブなどがたくさん並んでいる

普段は野球グローブが並ぶ、リメイク&新品販売の店舗として稼働しているが、ここ二子玉川でも何か拠点を作りたいなあと思い、色々な人の縁とタイミングが重なり、「スポーツ共育コミュニティ ニコタマ会」を立ち上げました。
ご興味ある方はFacebookグループへご招待します。
ニコタマ会 → https://www.facebook.com/groups/nikotamakai/

ニコタマ会とは?

さて、ニコタマ会で何をやっていくのか??と言いますと、
興味の多い(であろう)スポーツを題材にして、「教育」「子育て」「コミュニケーション」というテーマを中心に学びのコミュニティを作っていきたいと思っています。
自分自身も三児の男児(7歳・6歳・2歳)を育てている最中であり、日々奔走して悪戦苦闘していますが、リアルに「子育て」「教育」に触れる機会が圧倒的に増えました。
と同時にうまくいかないことの連続であり、悶々とする日々もあり、この産みの苦しみをどうにかして同じ境遇の人と共有したい、スキルや対処法、考えや思想などを醸成していきたいと思うようになりました。
書店に行けば、それこそ子育て本は平積みのコーナーになっていますし、読んだり見たりすればノウハウはあるのでしょう。

TSUTAYA 浦和アトレ店 子育て本コーナー

でも、このご時世やはりリアルで学びたい。
経験値がものをいう世界だと思うので、実際の言葉から学びたい。
そう思って、いろんな方々の生の声を形にしたいと思ってコミュニティという形で発信していくこととしました。
子育て、教育といっても色々なコーチングスキルやコミュニケーション方法、アプローチがあるでしょう。
たくさんの引き出しを持っておくことで少しでも自分の日常が明るくなり、子どもの環境が良くなればと思い、まずは興味のある方々に集まっていただきたいと思います。

第1回のゲストは高校野球指導者・伊豆原真人さん

そして昨日、第1回のゲストスピーカーに高校野球指導者であり、高校教諭の伊豆原真人先生を迎え、「高校野球指導者から学ぶ、若者に信頼される対話術」というテーマで座談会を開催しました。

現役高校生と向き合って足掛け15年ほど。新潟、神奈川を中心にあらゆる高校を歴任している伊豆原先生から見た今の若者はどう映っているのか?我々大人がどういうスタンスで接し、彼らの成長をサポートしていけば良いのか。そんな話をディスカッションしました。

主なトーク内容


・相手が理解していない、覚えていないというスタンスで対応する(わかっているだろうという先入観を捨てることが大事)
・話を聞いてくれない、伝わらない子どもたちへは自分への興味をまず惹かせる、一瞬でも話を聞いてくれる瞬間をあえて作る(それまでは絶対話さない)
・対話者とは自分が上にならないように、必ず目線を下げて接する態度を相手よりもできるだけ小さくして心の距離を近づけることで、相手も信頼して話を聞く姿勢になってくれる
・(ベンチメンバーには入れなかったなどの理由で)結果が出なかった選手にも背番号を与えて、やってきた過程、成長した過程を承認する
・チーム(組織)に入ってくる前にコンセプトを理解してもらい、出資者である両親に方針を伝え、一人一人のニーズを掴みカスタマイズした対応をしていく
・個々の集合体がチームである。一人一人が成長すれば自ずとチームの貢献・成長につながっていく
・一人一人の成長に特定のゴールはない。いつ花が開くかは個人次第。大事なのは「社会に出てからどう貢献していけるか」
・「甲子園を目指す」という目標やゴールを掲げるのは大切だが、そればかりではない。その目標があって日々の行動や小さな積み重ね(成功)がいずれ返ってくると信じている

といったような対象者が子どもでも大人でも友人でも家族でも共通する貴重なお話をしていただきました。

個人対個人のコミュニケーションがベースである

印象的だったのは、高校生だろうが、小さい子供だろうが、大人だろうが、どの話も本質は共通していて、1対1のコミュニケーションがベースにあるということ。チームだろうがそこは関係なく、個人対個人の向き合いをしっかりとした上で伝える(伝わる)。どうしたら伝わるのか工夫する。矢印は全て自分。
忙しかったり、相手を嫌に思ったり、いろんな状況環境がある中で、その軸をブラさず、接していくことの重要性を学びました。
また、ステークホルダーである子供達の保護者(両親)とはどういうスタンスで接するべきか、という話も興味深かったです。
お金と時間をかけて育てている親御さんたちの意見や意思を最大限尊重し、理解することが大切。その上でカスタマイズした対応でできるだけ希望を叶える姿勢を見せる。チームであれば十人十色なので叶えられないことも多いが、叶える姿勢をしっかり見せることでこちらを理解してくれ、最終的には一緒になって子どもをサポートしていく、という形になっていく。

個人対個人の関係づくりや信頼構築が難しくなってきたこの時代に、非常に重要なコミュニケーション力を教えていただきました。
この「スポーツ共育コミュニティ・ニコタマ会」は皆が興味のあるスポーツを題材の中心として、この先の子供たちの未来、学校の未来、教育界の未来を考え、子どもも大人も地域の人々も一緒になって共に学んでいこう(=共育)というスタンスで2〜3ヶ月に一度開催しております。
ぜひ、皆さんからの貴重なご意見もいただきながら、開催続けていきたいと思います!

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