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ゲイリー・レナードの著書について

ゲイリー・レナード氏について

コース(ACIM/奇跡講座/奇跡のコース)に出会うきっかけというものは、人それぞれにあると思います。

その中でも、ゲイリー・レナード氏の著書(『神の使者』など)をきっかけにコースに出会ったという方々はたくさんおられるといえるでしょう。

私も、その一人です。

彼の著書がコースに出会うきっかけとなった人は、国内、そして海外においても、そうだといえます。

コース(『ア・コース・イン・ミラクルズ』)を世界中に広めたということでいえば、ゲイリー・レナード氏の著書がもたらした功績は大きいといえましょう。

それゆえ、彼や彼の著書を信奉しているコース学習者がたくさんおられるのも事実です。

ただし、コースの教えを理解していこう、真の赦しを体現していこうと思っている学習者であるならば、知っておかなければならないことがあります。

率直に申しますならば、彼がコースについて伝えていることや、彼の著書を通して伝えられていることが、コースの教えであると捉えるのはいかがなものか?ということです。

ようするに、彼が伝えている内容はコースの教であるというふには言えないということです。

いわゆる、彼の著書をコースの解説書というふうに捉えるのは少し違うということです。

ちなみに、その見解は、私個人の意見に限ったものではありません。

JACIMサイト、そしてFACIM(『奇跡講座』財団)の見解がそのようなスタンスであることを知る人は少ないと思います。

たしかに、ニューエイジ系のスピリチュアルやノンデュアリティ(非二元)のスピリチュアリティを経由してきた人にとっては、あるいは、それまでコースを全然知らなかった人にとっては、彼の著書や彼の話は、コースがどのようなスピリチュアリティ(霊性の道)なのか?その概略を把握するのに、その入り口としてはとても有効だといえるでしょう。

ただし、彼の著書で語られている内容はコースが教えている真意からはかなりズレてしまっていると言わざるを得ません。

それゆえ、

コースを真に学んでいきたい、
コースを真に理解していきたい、
コースの形而上学に基づいた実践をしていきたい、

というコース学習者にはとうていおススメできないということです。

それは、もちろん、彼を否定するものではありません。

コースを真摯に学んでいきたいという学習者へ向けて、ただ事実を述べているだけです。

もちろん、この私も、かつては彼の著書を愛読していましたし、『神の使者』やその他の著書を幾度も読み返したものです。

コースを学ぶ前段階、あるいは、コースの入口にいる人にとっては、コースがどのような霊性の道であるかを知るには、たしかにとても分かりやすい本だといえましょう。

でも、概略を理解するのと、実際にその内容を理解するのとでは、まったくちがうということです。

実際、当時の私自身も、彼が語る言葉や彼の著書でコースを簡略して学ぶことができる、とそう思っていました。

ですが、コースを真に学んでいこうとする者にとって、その内容はあまりにも表面的なところしか語られておらず、なおさら、コースの教えでないことに触れられていることもあって、コースの教えを理解していくには、かえってまわり道になりかねないというのが、現在の私の見解です。

ですから、コース学習者は、彼の著書についてはコースとは別物(物語/読み物)として認識しておいたほうが良いということです。

彼の著書は、娯楽としては楽しめる本です。

コース学習への導入としてはいいかもしれませんが、所詮、それまでのものであり、コースを真摯に学んでいきたいというコース学習者にはお奨めできないということです。

もちろん、私自身、個人的にゲイリー・レナード氏への感謝の想いはあります。

ですから、あえて、そこははっきり述べさせていただきたいと思います。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。


参考記事:JACIMサイト JQA#10: 「神の使者」という本について


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